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初めまして、犬派です

 こんにちは、というか初めまして の方のほうが多いかも。筋肉短歌会幽霊部員の犬派といいます。自らnoteを書きたいと立候補したくせに最近鬱病になって家に引きこもり、読書と編み物とナンプレしかしていなかったので書くネタがほとんどないです。

 編み物とナンプレに関しては無心でできるところが非常に気に入っており、無心でできると言うことはすなわち人様に見せる文章にわざわざ書くようなことは無いということだ。

 というわけで必然的に読書の話になってしまう。正直嫌だ。読書でも、映画でも音楽でもなんでもそうだけど、少しでも分析じみたムーブをするとめちゃくちゃ詳しい人がそれは違うとか間違ってるとか言ってきそうで怖いからだ。ふざけんなよお前は黙ってWikipediaで編集合戦でもしとけよほらよリンク貼っといてやるからさ


などと被害妄想気味に突っ走ってみましたが犬派のキャラクターは初めましての方にもだいたいおわかりいただけましたでしょうか。そうです。キレて救急車蹴るタイプの女でだいたい合ってます。

  最近はアメリカ文学ばかり読んでます。こう書くと短い期間に何十冊も読んでいると誤解されてしまいそうなので一応釘を刺しておくが、それほどたくさん読んでいるわけではない。私は読書家でもなんでもないし、せいぜい1年に20冊読めばいいほうだ。とはいえ、本を読むのはどちらかといえば好きだ。どちらかといえばのどちらって何?という方のために説明すると5段階中の4ぐらい(嫌いが1、好きが5の場合)だ。読書を苦痛だと感じたことはないし、そう感じる人がいることを初めて知った時には驚いた。ローティーンの頃、読書というのは娯楽にカテゴライズされる行為だと信じて疑わなかったから、「読書が苦手」という人のことが全くもって理解できなかった。音楽を聴くことや映画を見ることとそう大きく変わらないのに、どうして得意とか苦手とかあるのだろう、と不思議だった。いまだにこの辺りの感覚はあまりよくわかっていない。

 こういう風なことを書くと、文化的なおうちに生まれてよかったわね〜!自慢ですか? とにこやかにキレてくる人がいる(私の大親友もそうだ。彼は田舎のヤンキー夫婦の長男として生まれて、中学生ぐらいになるまでエイベックス以外の音楽を聞いたことがなかった)が、それはもうその通りで、親からの影響はとてつもなく大きい。でもまあ、私の大親友は中学生ぐらいの時にロックに目覚めているし、その後レイモンドチャンドラーとか読むようになったので結局環境だけではないとも思う。

   何が言いたいのかわかんなくなってきたけど、要約するとChu! 文化的でごめん 生まれが良くってごめん という感じだ。余談だけど私は Twitter(現X)でも可愛くてごめん構文を使ったことがあり、その時に「ああこんなにも擦り倒されてもうFacebook(注:ジジイとババアしか使わない実名登録制のSNSのこと)でも飽きられてそうなネタをどうして……」と深く深く後悔したにも関わらず、また同じ過ちを繰り返している。もう理由はわからない。どうこねくり回しても「あ、私育ちがいいので読書とか当たり前にしてましたけど」的なやや鼻につく文章になってしまい、少しでも緩和したかったのかもしれない。あまりうまく行った感じはしない。こういうところに少しでも可愛げと親しみやすさを見出して頂いて嫌われたくないという思いが透けて見える悲しい結果となった。

  でも、本当に心の底から言いたいのだけど私が読書をするのは文学への愛とかそういう高尚な理由からではなくてただの逃避なのだ。読書を純粋な娯楽として捉えられていたのは13歳ぐらいまでだと思う中学〜高校生の時にはあまりしっくりこない友人たちから逃げるために図書館に通っていたし、反抗期真っ盛りの時には母親から話しかけられたくない一心で本を読み耽っていたし、今は仕事で鬱になりまだあんまり治っていないのに仕事を再開せねばならなくて、仕事のことを考えると死にたくなるので、まったく関係のないアメリカ文学を読むと心が落ち着く(遠い国の知らない世界に入り込むと心が安定する)ので読んでいるだけなのだ。

  そうでないと、ホテル・ニューハンプシャーの上巻なんてとても読めなかったと思う。読んだことがあるひとならわかると思うが、あの小説の上巻は下巻のためにあるものなので、下巻を読まないのであればその存在意義はないに等しい。もちろん下巻は上巻があったからこそバカほど面白いのだが、上巻だけ読んで「面白くない」と断じる人がいても責められない。私だって上巻の半分ぐらいまで読んで1年積読していて、もうこれは二度と読まないかもしれないな、と思っていたぐらいだ。ただ、日本で鬱になってボロボロで実家にいる自分の境遇を忘れたいという切実な欲求さえあればニューハンプシャー州デイリーで巻き起こる数々の鬱展開も乗り越えることが可能なのだ。

 ほんで、短歌はどうしたという話なのだけど、幽霊部員の私には文学の話で誤魔化すのが結構限界でした。今更ですがトップの写真は今日食った天ぷらです。

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🍓いちごつみコーナー🍓
7.バージニアウルフなんかこわくない こわくはないけどわからない(マジで)/犬派



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