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短歌のおもちゃ箱3

3月11日は、日本人にとって忘れることのできない日です。あの日、テレビを見ながら「これは現実なのか?」と恐れおののいた気持ちをはっきりと覚えています。

すべての人の安寧を祈ります。

それでは今日の短歌。

・いざこざも憂いもそのまま教室に残してひとり入院手続きをする

・それなりの自負はあれどもわれ抜きにしてそれなりに職場はまわる

・鶏よりも早い目覚めの日が続き夜のしらじらと明けゆくを見る

・不安なる思いぞあまた眠られぬままに見ている街・人・その他

・病室にて寝ている私窓の辺の向日葵の花真昼の太陽

38歳の時、「悪性リンパ腫」の疑いで入院しました。1か月半の入院の末、結果として良性のものだとわかり、退院しました。人生の中で、一つの契機となった1か月半でした。

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