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タリバンと中国共産党の双子のような共通点 谷崎光のインサイド・アジア


(写真は中国外交部のサイトから https://www.fmprc.gov.cn/web/ 习近平や中国外交部は、中東やアフリカの人々とめちゃくちゃコミニケーション、とってます)


中国様とアフガニスタンのさらなる接近が話題になっています。
早くも7月28日には、天津で王毅外相がタリバンの幹部と会っています。
その後も、何度かビミョーな声明を出している。はっきり100%タリバン承認までは言わないけれど「タリバンがアフガンの基礎を固めることを期待する」と。

まあそりゃ、仲良くするわな。アメリカは帰ったし。

①このマガジンでも何度かお伝えしている通り、あのあたりは地下資源の宝庫。特にEV車の電池に使うレアアースが満載。

危険な賭け、というタイトルだけど、もしタリバンがコケたら中国は次の政権と仲良くすればいいだけ。どっちも手を結ぶでしょう。


②アフガニスタンは一帯一路エリアでもあるし、こことったら強い。ほんのちょっとですが、中国と地続きでもあるし。列車も通せるな。

アフガン 地図

皆さん、中国発の貨物列車がもうロンドンやマドリードまでつながって運行しているの知ってました? 日本の100円ショップの里、浙江省の义乌からも直通やで(地図の上のカザフスタンを通って行きます)。

そもそもこのあたりとは仲良くしとかんと、山賊に襲われますがな。
7月にもパキスタンでダム建設に向かう中国人技術者30人を乗せたバスがテロに遭いました。8月にも中国人狙いのテロがあり、ちなみにパキスタンの地下鉄は中国の広州地鉄集団が運営しています。
パキスタンにもタリバンはいて、両国はもともと同じような(多)民族エリアで、以前イギリスが支配していた時に分断しています。
中国でも北朝鮮と国境沿いは朝鮮族が沢山住んでいるエリアがある。韓国語が通じるし、国境と民族の分布は別にピタッと一致しているわけではない。

そしてこのタリバンと中国共産党、は共通点が沢山ある。


①無政府状態の軍閥割拠の山中から、農民や貧困層の支持を得て出てきたこと。


アフガニスタンも多民族国家なんですね。で、山岳地帯。中国も平野が広いイメージがありますが、真ん中(いわゆる中原)あたりが平野なだけで周辺は山。

そして日本人はあまり知りませんが、中国人の共産党に対する本音の認識は実は、

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