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日本も移民解禁? 「○○人は絶対入れるな」。”移民のプロ”、華僑たちの差別バリバリ、きれい事をぶっとばす意見を聞いてみた。谷崎光のインサイド・アジア


(写真はパリの、警察も入れない地下の廟にある賽銭箱。食い詰めた移民はここで食と住居と職にありつける。中国人の子弟の語学教育も行っている。筆者撮影)


国籍は記号、のプロ移民、中国人たち


日本もついに移民解禁か! 
日本での外国人就労の条件緩和が話題になっている。

移民といえば、中国人である。
世界中にチャイナタウンがあるのは、当然ながら彼らが世界中に移民しているからである(過去の、主に中国南方からの世界への人身売買も含む)。

中国人との付き合いの多い日本人で、「最初に知り合ったときは大陸の中国人だったのに、次に会ったらアメリカ人(日本、ドイツ、カナダ、フランス、イタリア……)になっていた」経験のある人は多いだろう。

私もけっこうある。国籍が変わっていたタイプだけでなく、華僑の1代目、2代目、3代目、4代目……、東南アジアだと10代目とか、海外に住んでいるけど中国籍保持、外国籍は取ったけれど中国大陸戻ってきました……、本当に多種多様である。
リスクヘッジに、子供たちを長男はアメリカ、次男はカナダの永住権、長女は仕事で台湾、香港……など、分散させて住ますのも定番。
ちなみにカナダで捕まって今は中国に帰国しているファーウェイ総裁の娘も、カナダ永住権を持っていた(今は放棄と言われている)。

もちろん中国人全部が移民のプロのわけではない。人口比から言えば非常に限られた人々である。
しかし、政府の幹部層などハイクラスだけでなく、一般の中流、そして労働者階級まで移民する。


年齢は記号にしかすぎないわ、という言葉もあるが、

中国人にとってまさに国籍は記号。

そして国籍をとっても、ずっとその国にいるとは限らない。日本で日本政府の奨学金で教育を受け、第三国に高飛び! した人もけっこういる。
自分が生きていくのに、一番いい国はどこか。そこに行くにはどうすればいいか。彼らは……、


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