「夢と金が9割」

  本の感想シリーズ。
 鴨さんこと鴨頭嘉人さんの最新刊。

  西野さんの「夢と金」がお金を知るという事や
実際どうすればお金が生まれるのか?
 という事を伝える本ならば、
 鴨さんの「夢と金が9割」はお金の在り方、使い方について
自分の今を知り変える事が出来る
 という気付きを得れる本であると思います。
 
  夢と金が9割は2つのコアメッセージの元に展開されます。
 ・お金の価値は変わる。
 ・お金は移動した時だけ、人を幸せにする

  お金の価値が変わるは何となくわかります。
 昔は1ドル100円だったのが今は1ドル146円(9/3現在)です。
 昔は100円と1ドルを交換出来てたのに、今は146円かかります
(手数料は除いてます)
  約1,5倍ドルが高くなったのか、日本円が安くなったのか、
どちらにせよ価値は変わっています。
 最近はあらゆる物の値段が上がっている事からも
お金の価値が変わるという事かなと思っていました。

  本の中にあなたの手元に10万円があります。
  その10万円の価値を10倍にしてください。
 という設問が出てきました。

  この時点で個人的に浮かんだのは、
 あ、投資か。しかも自己投資すれば自分次第で
 10万が100万にも1000万にもなる。
 
  でも何となく違和感があるなと。

  また、お金は移動した時にだけ人を幸せにする。
 この内容も???でした。
 最近は自分が応援する人や好きな人のお店でお金を
 使うようにしているから、そういう事なのかな?
  コンビニとかでお金を使う事はあまり人を幸せに
 していないよなと。

  読む前は正直こんな考え方でした。
 そこからのスタートです。
 
 第1章 10万円の価値を10倍にする事
     ~お金の価値は変わる~

  タクシー運転手さんとのやり取りや子供の頃を実例を
 交えながら、なぜ10倍になるのかが書かれています。
 読んで一言、なるほど! でした。
 
  自分も子供の頃は祖母に100円をもらえたら一日幸せに
 過ごしていたなと。
  同じ100円なのに、今は幸せすら感じない自分の現状に
 気付くと共に、お金の価値が変わる事を踏まえて行動する事で
 人生すら変わるんだろうなという気付きをもらいました。
 
 第2章 貯金をするバカ者がいるらしいよ
     ~お金は移動したときにだけ人を幸せにする~

  バカ者という強い言葉で書いている章ですが、
 自分でため込んでいる人が居る事も知っています。
  今はもう聞く機会はありませんが、
 実際に病院で高齢者との会話の中で聞く事もたくさん
 ありました。
 
  我慢して我慢して貯める。
 そうすると他人が信じられなくなる。
 嘘を付いて自分の財産を取ろうとしている。
  そんな言葉を耳にしていました。

  そしてみんな口を言う事がお金が無いと幸せにはなれない。

  たしかにそうかもしれません。お金が無いと何もできない
 のも事実ですから。
  しかし、持った事で人を疑う、自分の子供にさえ疑いを
 かけてしまう始末...。
  何をやっているんだろうと思っていました。
 
  お金を持っていれば安心して幸せな老後が暮らせる。
 
  みんな言っていますが、本当にそうでしょうか?
 医療に携わるものからすると、お金があるか?よりも、
 誰に出会うか?が大事だと思っていますし、
 自分は常々その事を言っています。
 
  だからこそ看護師として患者さんに会えて良かった。
 と思われる人になろうと。
  
  最近特に感じるのですが、お金はどこで使うのか。
 使わないと使いこなす事が出来ないと西野亮廣さんに
 聞いた時に まさに!と思ったし、上手に使う事が出来れば
 仲間や助けてくれる人が増えてきます。
 
  でも上手に使う事ができなかったり、使わなかったりすると
 助けてくれる人に繋がるのも難しいのが現実。
  そして人の気持ちはお金では買えません。
 仕事としては頼めるかもしれないですが、
 心までは買えないですよね。
  だから疑いを持って生きなければならない。
 悲しいですよね。

  そんな事を含めて上手にお金を使う事こそ大事なんでは
 ないかなと思います。
 
  そこに鴨さんがこの章で書いている事ですが、
  目の前にあるペットボトルを1本買うと、
 どれだけの人にお金がめぐるんだろう?幸せにするんだろう?
 という現実。
 
  お金を動かさなければ自己満足だけしか生まないけれども、
 動かせば何人の人にも影響を与えれる。
  ましてやため込む事で未来を担うであろう若者に
 お金を回りにくくしていると。
  優しくない、とも表現されていましたが、
 まさにそうだと思いました。
  また仲間から買う事だけを意識していた自分
 を反省しました。

  ・その商品がどうやって作られているのか?
  ・作った人に感謝しよう。
  話をする機会がある時に子供に良く言っているような事を
 自分が忘れているとは...。

  ため込むのではなく、上手に使えば結果お金は増えるし、
 良質な人間関係を作る事で将来の不安も減らす事が出来る。
 そんな事を考えさせられた章でした。

 第3章 貧乏教育の話
     ~お金の教育をしない日本~

  読んで字の如くですね。
 自分もお金の事を勉強した記憶はありません。
 もしかしたらあったのかもしれませんが、
 印象に無いんですね。

  そして教えられたのは銀行に預けてたら増える。
  でも今の銀行金利は…という事です。

  それでも27年間くらい働いてきて、数年前までは何となく
 過ごしてきました。
  勉強をしなかったから、気付けなかったんですね。
  気付けなかったのは環境もあると思います。

  鴨さんもこの章で環境の事、お金のマインドブロック
 の事を書かれています。
 
  お金のことを学ばなかった親が子を育てている現状と、
 環境が及ぼすお金への感覚、マインドブロックの形成など、
 耳が痛いような内容でした。
  でも、だからこそ学びになった章でした。
  知らない程怖い事は無い。そう感じました。

 第4章 ルカの時計
     ~お金の使い方、そしてマインドブロック~

  この章では鴨さんの友人のルカさんという方の考え方の
 紹介をしながら、
  欲しい物を買う為に働いているというルカさんの話を通して
 何のために働くのか?を問われます。
  
  自分は何の為に働いているんだろう?と考えた時、
 皆さんはどうですか?
  自分は生きる為だけに働いている気がします。

  例えば
 ブランド物が買いたいとか、
 高級品を買いたいとか、
 旅行をしたい
  などの目的では働いていないんですよね。

  最近では生活する事だけではなく、
 仲間の応援をしたいからという目的が増えましたが、
  それでもこの章では考えさせられました。

  目的があるから働く事が出来る。
 そんな考え方もあるんだなと。
  確かに働く為に生きているんでは無いし、
 ライスワークとライフワークのバランスも考えるべき
 なんだろうなと考えさせられました。
  また、いろんな考え方を知る事で見える世界が広がる
 んだなとも思いました。

 第5章 エネルギーとしてのお金

     ~お金は移動したときだけ、人を幸せにする②~

  お金はエネルギー。
 貯め込むのでは無くて、循環させる事で結果増えて行く事
 に繋がると。
  例に上がっている事は自己投資という事。
  自分に投資して学ぶ事で、使ったお金以上の価値が
 生まれて戻ってくる。
  他者への投資も良い。
 自分が出来ない事を他人が進めてくれる。と。
  
  この章を読んで、最近は自己投資として、読書したり、
 講演会に行ったり、セミナーに参加したりしてますが、
 その事を上手に使えば回収も可能だと思っています。

  投資と言えば株とか考えがちですが、最高の投資は
 自己投資です。
  以前このことを聞いて以降、意識していますが、
 自己投資をする事で自分の周囲の環境も変わりますし、
 物事の見え方も変わりました。

  そんな事を思い返しながら読んだ章でした。

 第6章 そして夢
    ~改めて、お金は移動したときだけ、人を幸せにする~
 
  お金の価値を知れば、お金の使い方がわかる。
 お金の使い方がわかれば、自分や他人、社会を幸せに出来る。
 という文章から始まるこの章。
  実際のYAKINIKUMAFIAの例を用いながらお金について
 伝えています。

  ここで感じた事は、自分が使ったお金の金額によって
 マインドブロックが出来ているという事。
  確かに、10万円をあげます。と言われると受け取れる
 自信がありません。
  返し方をどうしよう?と悩むから。

  でも、その時にどうしたら良いのかという事と、
 その価値を増やすにはどうしたら良いかという事。
  そんな内容が具体的な例を用いて書かれています。
 
  自分のメンタルブロックを知る事、そこを取り除くには
 どうすればできるのか?を考えさせられた章でした。

  出来る事として、まずは自分への自己投資の額を増やす、
 お金を使ってみる。これを実践したいと思います。

  今回「夢と金が9割」という本を、
 「夢と金」と同じような内容なのかなと読み始めましたが、
 まったく違う内容で驚きました。
  自分のお金に対しての向き合い方、
  自分を幸せにする為には?
 そのような事や、ここまで書いてきたような事を
 考えさせられた素敵な本でした。

  自分は鴨頭嘉人という人間を好きだという気持ちが
 ありますが、それを差し引いても、
 読んで欲しいと思える素敵な本でした。

  本の作り方、文字も読みやすく、ぜひ読んで欲しい1冊です。

  最後にリンクを貼っておきますので、
 良ければ読んでみて下さい。

  長文読んでいただきありがとうございます。

  https://amzn.asia/d/76Syt6c

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