嫁西オムニバス
嫁西(僕の妻)について書いてほしいとリクエストを受けた。
どうやって書こうか考えていたのだが、
テンポよくオムニバス形式で行く。
なお、当人の承諾なく書いているので、修正が入った場合は許されたし。
嫁西オムニバス
1.どこで知り合ったのか
3文字でまとめれば「ナンパ」なのだが…事はそうシンプルな話ではない。
少なくとも、当初僕は下心とか、そういうのを感じて近づいていない。
マジで話すと長くなるので簡潔にまとめるが、
「第一次ニート時代に暇を持て余して通っていたバーがマルチ商法の巣窟で、一緒に逃げてきた」
細かく知りたかったら飲み会にでも誘ってください。
大西の第一印象は「変な人だなあ」と思ったんだそうです。
私も自分のことそう思います。
2.どんな人なのか
物静かであるように見えると思う。
厳密には、「話を聞くことが好き」で、同時に「自分から話をするタイミングを伺う癖がある」。話せないわけではないが、機会はレア気味。
そのため、複数人集まっているときは数時間黙っていることもままあるのだ。でも本人は問題なく会を楽しんでいる。
3.ここはいいぞ嫁西
金がかからない。
とにかく金がかからない。
倹約家であるというより、高級品とか、高い給料とか、ステージの高いくらしとか、そういうものにあまり興味がない。
基本的には身の丈にあった、等身大のものを好む。
肉とか、たまにいいやつ食わせてみても、違いを感じない。
銚子丸よりスシローが好きだというからなんでだと聞いたら「ネタが大きくて食べにくい」とか言い出す。
安上がりで済むので大変ありがたいのだが、
ただ、結婚指輪が、交際時にノリで買った5,800円の指輪(ステンレス製)のままなのは、さすがに今でもどうなんだと時々思う。
高校生カップルがイキってするような奴だ。
数年前に指が太ったと言ってサイズ調整に出していたのだが、その費用が10,000円を超えていた。
定価より高いやんけ。
4.ここは伸びしろだ嫁西
「夢」のスケールが極端に小さい。
「私には夢がある」と改まって言ってきたかと思えば、次の一言は「スパムを食べてみたい」とかだったりする。
ほんなもん西友で700円で買えるやんけ。なんで買ってこんのだ。
ウニウニ言っていたので、この前俺が買って食わせた。
「金で解決する夢は金で解決しろ」といつも言っている。
(↑これ、嫁西が連載している絵日記なんで、フォローしてやってください)
5.嫁西とのくらし
同棲機関を含めるともう10年弱一緒に住んでいるのだが、
ありがたいことにストレスを感じたことはほとんどない。
元々自己主張の強くないタイプなのもあるだろうが、ケンカも年一回あるかどうかくらい。
基本的に仲良くやらせてもらっている。
6.嫁西と暮らして学んだこと
一番大きいのは他人と比べないことかな。
若いころ、自分は競争社会の中で生きていて、周囲に遅れを取ったらオシマイだといつも思っていたおれには、
彼女の生き方は、かなりテンポが遅い人生だと感じることもあった。
でもその結果、スパムで幸せ感じてしまえるんだから、
「こういう生き方もあるんだなあ」と思わせられる。
案外、楽しい人生の本質をついているのでは、と思わなくもない。
なお、人生の遅れはしっかりとった。
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