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「浅田家!」(中野量太)

過日、「浅田家!」を観ました。観てから数日経ったほうが魅力が沸いてくる映画。
東日本大震災から来年で10年。やっとこのクオリティとスケールで描けるようになったかという感慨があります。もちろん日本映画界にとってはまだまだ通過点に過ぎないと思いますが、天下の東宝配給でヒットスタートということもあり、大きな分岐点的映画な気がします。是非映画館で観てほしいです。

中野量太は商業映画デビュー作からの三作品を映画館で観てますが、三作品続けて「家族と死による別れ」を描いてます。

今回は「家族」を描く上で少し変わりました。「浅田家」という家族を中心に描きつつ、写真という存在を通してまた様々な家族を描いていく多様な視点を持ってます。

やや優等生過ぎるような気がしないでもない映画作りですが、優等生な映画も存在しないとダメでしょう。ラストを笑いオチにしたのは好みが分かれるかもしれません。

二宮和也は見事な好演。彼のファンは映画館で観るべきだし、このクオリティの映画でこの演技なら今年の映画賞主演男優賞をたくさん獲得する気がします。


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