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#34「私の憧れの人」


憧れの人、数え切れないくらいいる。

誰よりも仕事ができる、元職場の上司のN氏
絵うますぎ、考えるデザインカッコよすぎ、元職場のA氏
アイディアのセンスが最高の庭師のI氏
男が惚れる男、庭師のM氏(文章内に登場します)
現在のインターン先のボス、レオン氏
古民家改修しながらかっこいいお庭を作られている、三田の庭師のM氏
世界を飛び回って仕事している、プラントハンターのN氏
日本人で一番かっこいい顔だろう、降谷建志氏
セルビア人で大学時代の助教授のD氏
投稿にいつもワクワクさせられる、山川咲氏
兄妹3人を大学まで通わせてくれた、父親
海外と日本に拠点があって一年の半分くらい海外で生活してる人
建築家、デザイナー、庭師の方々etc...

上げ出したらキリがない。


その中でも、今日はアイディアセンスが最高のI氏について書こうと思う。


この人との出会いは用賀の小さい居酒屋である。


”来週休みひまか?”

この一言から、私の平凡な社会人生活は一変した。


この日から、休みの日はこの方の元で庭に関する色々なことを吸収させていただくことになった。



6時半起床、

前日仕込んでいた、炊飯器炊き込みご飯をかきこみ、

いただいた乗馬ズボンを身に纏う、

朝7時に家を出る、

お気に入りのGIANTの緑色のロードバイクに跨がり(アスパラ1号と名付けていた)、

一丁前にUK Radioの音楽番組にてClean BanditのSymphonyを聴きながら、

最短ルートで事務所のある狛江市に向かう。



事務所についたら、職人の方々が続々と出勤、
※この方々も全員個性があり、かっこいい

”お〜タニーおはようさん”といつも声をかけてくれるS氏、

無言で近寄れないオーラを放っているM氏(上記に記載)に恐る恐る挨拶をする、

最後に社長のI氏がきて荷物の確認をし、それぞれ現場に向かう。


毎日違うことをする。

石積み、竹垣創作、剪定、樹木選び、植栽、

ここで、I氏は素人同然の私にもいつも

”おい、タニちょっとやってみるか”

と、声をかけてくださり経験させてもらえた。


そしていつも的確にわかりやすいアドバイスをくれ、

最終的には称賛してくださる。


それに加え、いつも会社でのデザインの悩みだったりを相談させてもらうのだが、いろんなアイディアを提案してくださり、毎回解決する。


いつも頭を抱えどうしたらいいか悩みまくっていたのだが、

”タニ、なんでも不可能なことなんてないんだよ”

この人のこの言葉で、私をなんでもできる気にさせてくれた。

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【僕のアイディアを形にしてくださった、版築の門柱】


この人は実際、東京という世界でも有数の人口密度の多い、

造園工事のしにくい街で、一見不可能だと思われる、超極小のスペースに、

何度も最高にかっこいい庭を作り続けてきている。


また、毎回この人との現場は面白い、

面白いと言うのは、仕事的に面白いだけでなく、

物理的に面白いのである。

笑いのセンスも兼ね備えているのである。


緊迫した現場でも必ず冗談をぶち込んでくる。

ビギナーの私が必死になって作業しているときにかぎり、

腹を抱えて笑わせられる一撃を

全盛期の辰吉丈一郎のボディブローのように打ち込んでくる。

これがまた、その日の後半になって被せてくるので、ふつふつときいてくるのである。

レパートリーは人事ネタから、変顔まで多岐にわたる。


そのおかげで、真剣ながらも笑が絶えない現場なのである。

そうすることによって緊張もほぐれ、ミスも減る。


常に、どんな状況でも楽しむことが大切なのである。

”こんな場面でふざけていいんや!”

と、何度心の中で思ったか。

言葉だけでなく実際に経験出来たことは私の人生の中においてとても貴重な経験であった。


この方のおかげで、不可能なことなんてない、

南アフリカ人のガーデンデザイナーの元で働いてみたい!

その気持ちを後押ししてくれた。

感謝しても感謝しきれないのである。




皆さんも憧れの人はいますか?


fin...


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