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いつか、つくってみたい建築がある。 10年ほど前から空想していること。
自分の別荘を事業にしようと思ったのは、2年半前の新型コロナウイルスの到来がきっかけだった。それまで、僕たちは多忙を極めていた。 コロナ禍になった瞬間、依頼の電話もメールもピタリと止まった。 このままだと事務所は継続できない、いい知れぬ不安に襲われた。 設計者は受託の仕事がほとんどだ。 自分の力だけでは何もできないことを痛感する中で、不安の原因が依頼主に依存していることだと気付いた。 自分で仕事をつくることができたとしたら、たとえ今回のような大きな社会問題が起きたとしても、それ