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ライブハウスに恩返しをする時が来た

僕らのバンドが初めて出たライブハウスは、山手線大塚駅にほど近い
「大塚MEETS」。

2019年7月28日に(手帳を見なくても覚えている)対バンにブッキングしてもらい、
次は9月6日(これも覚えている)には何といきなり主催フェスに出させてもらい、
翌年の1月5日(覚)にもフェスに出させてもらった。

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最初は下手くそ、激ダサ、ガチガチの悪い意味で3拍子揃っていた演奏も、
ライブを重ねるごとにだんだんクオリティが上がっていった。

これはひとえに、何回もライブに出させてもらったから、に尽きる。

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「ライブに出たい!!でもどうすればライブに出られるか分からない!!ライブハウスがどこにあって、どうやって申し込むのかも分からない!!!」

と、パニくっていた2019年の夏。

何も分からなかった僕らは、ライブハウスにアポなしで突撃し、
ピアスが16個くらい空いている怖いお兄さんにビビりながら
「ライブに出たいんですけど・・・」と言うと、
「なんだお前ら! 今どきそんな営業のかけ方するバンドいねえぞ!」
と笑われ、
結果、直近のイベントに出させてもらえることになった。

それが7月28日のライブだったのだ。

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どうも、この「アポなし突撃」がトリッキーすぎたらしく、
お兄さんは僕らのバンドを本当に面白がってくれて、
その日から半年間で3回も出演させてもらった。

しかも、そのお兄さんは「搾取」にならないよう、
ライブハウスの取り分は確保しつつ、バンドにも適切なペイバックが出来るよう、いつも心がけてくれた。

そして驚いたのは、MEETSでライブに出るようになってからというものの、
色々なライブハウスから「うちで出ませんか」という声がかかるようになったこと。

ライブハウスは裏で繋がっているのか?と思った。
(実際のところはどうなのか分からない。)

なんであれ、MEETSでの出演に慣れてきて、別のところで経験を積みたかった僕らは、
「次と、その次のライブは、ほかの箱で出よう」と話していた。

あんなに経験がなくてガチガチだった僕らが「箱」などとのたまうように。ものすごい成長だ。

そして2つのライブハウスでの出演が決まった、そんな時・・・

コロウイが登場したのです。

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(Designed by Starline

世界は変わりました。

音楽は「不要不急」と言われ、ライブハウスは感染リスクの高い空間であると報道され、
収入を絶たれた沢山のライブハウスが無くなりました。

僕らも怖くて、下北沢や池袋のライブハウスで予定していたイベントも、
出演を延期させてもらいました。

だけど数か月して、「3密を回避する」といった方法をとることで、
ライブハウスでも感染リスクを大きく低減できることが分かってきました。

そこで僕らもライブ活動を再開しました。

まずは約束していた池袋でのワンマンライブ。
そして下北沢での対バン。

正直、経営が悪化して閉店する可能性を考えると、一刻も早くMEETSに出たかったのですが、

約束を反故にするわけにはいかないし、
短いスパンでライブをやってもお客さんが来てくれない。
そんな「損確定」のイベントに出るわけにはいかない。

僕のホテルの仕事も激減してしまい、
こっちはこっちで、1円でも出費を減らしたい状況だったのです。

そんなこんなでジレンマだったのですが、

ようやく、ようやくです。

来月12月に、大塚MEETSで、僕らの主催イベントを行えることになったのです。

そう。

お世話になった大塚MEETSは半年以上持ちこたえてくれたのです!!!

よかった~~~~~~!!!

ほんのわずかなホールレンタル料しか払えませんので、
先方にとっては微々たる収入だとは思うのですが、
ようやく恩返しができるという気持ちです。

って、きれいごとばかり言ってますが、
自分たちが経験を積む場がなくなったら困るという
自分本位な考えも当然ありますし、
PAさんがめちゃくちゃ上手い(パない。本番中もフロアを歩き回ってその場で音を修正している。しかも照明も同時に操作している)からMEETSで出たい、という理由もあり。

てなわけで、

12月19日、土曜のお昼過ぎ、
社会人バンドによる、社会人を元気にするイベントを開催します。

その名も「社畜ロックフェス」を、ぜひ見に来てください。

急に宣伝。

いやいや。そもそも宣伝目的の記事なんです。(爆)

25名の入場制限で、三密を回避します。
ぜひご来場の上、ドリンクを沢山飲んでください。

それがライブハウスの助けになり、
弱小バンドが成長する土壌を守ることになり、
多様な音楽が育つ社会を維持する。文化の裾野を狭めないことにつながる。

「ライブハウスでドリンクをお替わりする」行為には、そのような高尚な意義が宿っているのです。(笑)

というわけで、チケット購入お待ちしております!

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いつもきれいにお使い頂きありがとうございます。 素晴らしい音楽を作るための費用に使います。