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海の声が知りたくて…

挨拶

はじめまして!
現役三重大生のTANIと申します!
ここには僕が現在進行形で受講している「自然環境リテラシー学」の実習で学んだこと、感じたことについてまとめていきたいと思います!
この文章を通じて読者の皆様に自然の中に身を置く面白さ、自然そのものの魅力気をつけるべきことなどが伝われば嬉しいです。

そもそも自然環境リテラシー学ってなに?

自然が教室とはいえ大学の授業です。シラバスがあります。シラバスを見てみましょう。

シラバスでは自然環境リテラシーについて

①豊かな自然環境を総合的に理解する能力

自然環境に関する知識教養を得て、それを活用する能力

自然環境私達に与える影響を理解し、私達が自然環境に与える影響を理解する能力

三重自然環境資源について広い知識を活用して,国内外の訪問者に,魅力の発信,環境を楽しみ守り,持続的に保護していく,責任のある行動をとれる能力

の4つを挙げています。

要するに、「アウトドア活動による実際の体験を通じて自然環境の中で生きるための術を学び、それを自分の言葉として他人に伝えることごできるようになる」ことかなと思います。

まぁこのnoteの記事作成も「発信」の課題の一環な訳ですね(笑)

でも少し考えてみてください、ただ学んだことを言葉にするだけならレポート提出という形でキッチリと纏めることができれば十分なはずです。わざわざnoteという形で公開する理由はなんでしょうか?

この疑問について僕は"より多くの方に"伝えられるようになろうという目標が隠されているように感じました。

そう考えると、読もうと心構えをせずに読める、電車の中で暇つぶしのためにふとスマホを開いた時にスッと読める、それくらいのユルさの文章で伝えられるようになりたいと思うようになりました!
まぁ今回は全て説明しなくてはいけないので長くなりますね。

さてさて、「自然環境リテラシー学」の趣旨についてつらつら書いてきましたが今度は授業の年間のスケジュールについて見てきいます。皆さんはどんな記事がいつぐらいに投稿されるかくらいに思って貰えれば十分です!

その前に、コースについて紹介しなきゃでした!
自然環境リテラシー学には大きく分けて3つのコースがあります、山、川、海の3コースです。僕は海コースを選択しました。

海コースを選択した理由としては、小学生の頃から夏休みに親戚で海水浴に出かけたり、中学生になってからは少しヨットに乗ったり、遠泳をしたことがあり、その時に揃えた装備や学んだことが活かせるのかなぁと思ったからです。

前置きが長くなりすぎました。以下が日程(更新スケジュール)になります!

自然環境リテラシー学スケジュール

  • 第1回河芸(6/18〜19実施)

  • 第2回鳥羽(7/16〜17実施予定)

  • 第3回尾鷲(9/16〜19実施予定)

  • 第4回実施場所未定(10/22〜23実施予定)

  • 最終発表(12/24〜25予定)

※これ以外に日程は未定ですが、自然環境リテラシーと漁業のつながりを学ぶ回あり。

天候や海況のこともあるので予定通りいけるかは分かりませんが、大体実施から2週間後に投稿できると思います。

それではそろそろ、1回目の河芸の実習について話していきたいと思います。

河芸1日目〜雨に濡れれば〜

記念すべき実習1日目はなんと生憎の雨。さらに予報では午後から東風が強まる予報。予定が急遽変更になり、いきなりシーカヤックで海に出ることに。マリーナに着いて一息も程々に、カヤックを運び、海に出る準備が始まります。

はじめにカヤックに乗る前に、どのような格好をすればよいのかを紹介したいと思います。

服装は濡れても良いもの、水着やラッシュガード、ラッシュレギンスを着用します。虫やクラゲなどに刺されないように、日焼けをしないために長袖長ズボン(?)なわけです。
足も貝殻やガラス、岩を踏んで傷になってしまうと大変です。マリンブーツを履きます。
海面からの照り返しもあるので日光の対策も。帽子を被りサングラスをかけます。

以上がざっくりとですが服装になります。

さらに、装備品として…

PFDスプレースカートを装備して出来上がり!

いや、だからPFDとスプレースカートってなんだよ

PFDはPersonal Flotation Deviceの略称です。減点を恐れずにイメージを持ってもらうことを優先して言うならライフジャケットのことです。しかし、厳密には違います。浮力視認性保温性防御性に優れています。要するに、「着ていると温かく、海に落ちた時に浮いて、反射板や目立つ色で発見しやすいし、何かに当たった時の衝撃を和らげてくれる」色んなことがデキるスゴいやつなわけですね。個人的にはヨットをやっていた頃はライフジャケットと呼ばれていたので違いが気になりました。調べてみると、ライフジャケットが緊急時の一度の使用を想定しているのに対し、PFDは何度も水に落ちることを想定して作られているそうです。
確かにいつも乗ってたオプティミストディンギーは3年間1度も沈しなかったし安定感抜群だったもんね…


最後に着用する時の注意を。紐を締めて身体にフィットさせるのですが、キツいからと言って緩くしないこと。落ちた時にPFDだけが身体を離れて浮いてしまい、苦しくなります。ヨットをやっていた頃から言われているので見落としがちな注意点として認識しています。

スプレースカートは外縁にゴムがついていて、カヤックに乗り込む時にコックピットに被せることで浸水を防ぐ役割があります。カヤックのような小さい船では浮力が減り、わずかな振動でも水が大きく移動し、バランスが取りづらくなるため、浸水は致命傷になりかねません。僕も今回の実習で浸水した水の怖さを思い知りました。2日目のことなので、そこで触れたいと思います。

最後に、こちらも注意点を挙げたいと思います。前側に付いている持ち手を掴める状態でセットすることです。スプレースカートはコックピットに覆いかぶさり水を防いでくれるので頼もしいですが、海に落ちた時、船内から脱出する妨げになってしまいます。そんな時どうするか?先程の持ち手を引っ張り、スプレースカートを外して脱出します。なので、すぐに引っ張って外せる状態にしておくことが大切な訳ですね。

丁度こんな感じです。上に羽織っている青いものがPFDで下に穿いている黒いものがスプレースカートです。

さて、お次はカヤックの確認。前後にあるハッチに水が溜まっていないこと、蓋がしっかり閉まることを確認したら次は乗り込んでペダルの位置の調節。脚が少し曲がって膝が丁度カヤックの舷の内側にちょっと当たるくらいがベスト。しかし、なぜか僕に割り当てられたカヤックは立て付けが悪かったり砂を噛んでいたり調節に四苦八苦、トホホ…

さぁ、ついに出艇!カヤックに乗り込んで海に出ます!乗り込む時にもしっかりと手順があり、闇雲に乗ってはいけません。最初にお尻をコックピットに入れ、両脚を出した状態で出て、その後に脚をコックピットにしまいます。降りる時はこの逆で先に脚を出して脚を海底に着けて立ち上がる感じで降ります。体重が1点に集中して傾かないように考えられた乗り降りな訳ですね。それから船を出すタイミングも大切、ヨットも同じですが、波をやり過ごした後に出します。

後出しになってしまいますが、実は僕、2回だけシーカヤックを漕いだ経験があります。小学生の頃、海水浴場の近くにあったアウトドアスクールのカヤック体験に参加して近くの島の砂浜や磯まで行って自然観察をして帰ってくるというものでした。その時の経験を思い出しながら漕ぎましたが、やっぱり思い出すまで時間がかかりましたね。

カヤックはパドルで水を押し退けることで推進力を生みます。なので、真っ直ぐ前進したいときは前から後ろに左右交互に漕げばいいわけですね。後ろに行きたいときは後ろから前。曲がりたいときは曲がりたい方は後ろから前に、曲がりたい向きとは逆の方は前から後ろに漕げばいいわけです。これを繰り返すとその場で1回転できます。パドルを持つときは肘が直角に曲がるように持って、腕の力に頼らずに下半身の力を伝えながら漕ぐのがコツ。でもコレがムズカシイ。パドルが前から後ろにいくのを見送るようにするといいという話を聞いたので実践。翌日に二の腕に筋肉痛があまりなかったのでまぁよかったんじゃないでしょうか。

基本的な漕ぎ方のレクチャーを受けた後はカヤック同士を密着させて漂流する「イカダ」と横3列の船団の練習。ある程度動かせるようになってきたとはいえ細かいコントロールは効かない現状。曲がりまくり、ブレまくり、ブレーキ効かずにぶつけまくり。ヨットではぶつけると優先権のない(進路を譲らなければいけない)方にペナルティ。船同士の衝突を1番気にしてたと思います。船団の練習がひと通り終わったところで午後からの強風に備えて上陸。撤収、片付けは当番のグループに任せて先に上がってシャワーを浴びて着替えます。

これが「イカダ」
初日は雨に赤潮でモチベーション的には最悪のコンディション🤮

昼食をとり午後1発目は午前中にする予定だったガイダンス。先生からは声の通りにくい海上でのコミュニケーションや返事ははっきりと大きな声で言うのが大切であることやログブック海や天気の様子、そして自分自身の体調体感を記録して予報と照合することで見えてくるものがあること、そして雨で気温水温ともに低かったので低体温症について。

低体温症の症状は、体の震え→手足が動かなくなる→深層体温の低下→心肺停止の順番で症状が進み、水に濡れることがキッカケになりやすいからプロのカヤッカーなどは特に濡れることを警戒しているという話を聞きました。かつたの七里ヶ浜ボート遭難事故は定員オーバーのボートで真冬の海に漕ぎ出して風に煽られて転覆、乗員全員が死亡という事故でしたし、知床の遊覧船沈没事故は記憶に新しいですね、海に落ちた時点で低体温症は免れなかったでしょう。海以外でもトムラウシ山遭難事故では7月でありながら低体温症で8人の命が失われるなど、アウトドア低体温症は常に隣り合わせでそれすなわち死と隣り合わせを意味するのです。改めて気が引き締まります。

すみません!話が暗くなりすぎました!ガイダンスが終わると次は一夜を明かすためのキャンプです。僕は海にこそよく行っていたものの、キャンプの経験はほとんどないです、はい。テントの立て方は全てが初めて知ることで何もかもが学びでした。

テントの立て方を紹介します。後で調べたものなので合っているかどうかはわかりませんが、「mont-bellクロノスドーム2」というテントだと思われます。(見たものを調べて特定できるようにもなりたいですね)
まずはグランドシートを敷きます。グランドシートは防水性でテント本体の床が地面の影響を受けないようにする役割があります。汎用性は怪しいですがmont-bellのロゴがある方が上だそうです。次にテント本体の布を出入り口になるチャックを上にしてグランドシートと合わせて置く。それからポールを立てる。この時、グランドシートと本体の四隅にある穴に通して立てます。ポールが立てば本体の屋根部分に付いているフックに引っ掛けてついにテントが立ち上がります!そして上に防水のためのフライシートを被せていよいよ固定の作業に入ります。固定はそれぞれの隅っこにペグという金属を打ち込んで固定します。まずは四隅、次に各辺の真ん中、そしてフライシートの出入り口の部分…といった感じです。最後に四隅をロープでさらに強化して完了!といきたいところですが、ロープワークについても語らなくてはなりません。今回、テントとロープを結びつけるのに使ったのは「もやい結び」です。ヨットではお馴染みの結び方でセール(帆)を引っ張るためのメインシート(ロープ)の起点となる超重要な結び方。去年の乗船実習でひさしぶりにやってみたら一発で出来なかったのでしっかり説明を聞いて復習。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/saigai/yakudachi/outdoors/1062860368530165760.htmlより

相変わらずややこしいですね。覚え方で「池を飛び出した龍が木の裏を通ってまた池に戻った」というのを聞いたのでコレを忘れないようにしたいですね。こんな感じでテントを立て終わりました。

そしてようやく、晩御飯。の前に、1分間スピーチで1日を振り返ります。しかし初めてで失敗も多かったからか?はたまたどんよりとした天気だったからか?口を開けば反省の弁で雰囲気が暗い!僕もぶつけないようにしたいというのが先に出てしまい暗かったです。すみません…
改めて、待ちに待った晩御飯。ガスバーナーでレトルトカレーとインスタントご飯をボイルして食べます。しかしここでアクシデント発生!レンタルしたバーナーヘッドの接触が悪く、なかなか火がつきません…バーナーの問題は翌日も付き纏い、なんと替えてもらったものもイマイチ…2回交換するハメになりました…

???「暗い、暗いわよ!」

ご飯の後はログブックの記入。ガイダンスのところでも書きましたが、記録は大切。下が柔らかいところで字が書けないタイプなのでそこは多めに見てほしいです。終わってみれば夜も22時。明日の予報も午後から風が強まるようで出艇は前倒しで6時30分頃らしい。初夏満天の星の下、体を休めるため眠りについた。

河芸2日目〜河芸の撃沈王爆誕〜

新しい朝が来た。希望の朝だ。喜びに胸を開いて大空を仰いだ(テントなので大空を仰いではいない)のは早朝5時前のことでした。去年の夏にようやく祖母の家に下宿するようになってから部屋に朝日がさすようになり、日の出とともに一度目が覚めるようになってしまいました。だから寝覚めは思った以上にスッキリ。急な動きに対応出来るように荷物をまとめておく。寝床に敷いていたスリーピングマットを畳んでみると…なんと濡れている。床下浸水です。2日前に買ったスリーピングマット。本当にあってよかった。サンキュースリーピングマット、フォーエバースリーピングマット。さて、浸水の原因ですが、間隔を詰めるためにペグを打ち直した時にグランドシートと本体の間に水が入ってしまったのが原因と考えられます。土砂降りだったので仕方がないのかもしれませんが、打ち直しは良くないですね。周りの状況を見て打つべき場所にちゃんと打てるようにしたいですね。

2日目もカヤックを砂浜に運んでPFDとスプレースカートを装備。この授業で知り合い、大学でヨットを始めたというTY君に海面の色の濃いところは風が吹いているという話をしました。これは僕の既知の自然環境リテラシーになりますかね。朝霧で水平線が霞む幻想的な景色の中、海へ漕ぎ出します。

2日目は隣の千里湿地までミニツーリングをして、グループレスキューセルフレスキューの練習というメニュー。船団を組んで目的地を目指します。千里湿地沖に到達すると時間が余っているとのことで鬼ごっこがスタート。スポンジを当てられたらタッチの増やし鬼。見ていなかった方向から近寄られて早々に捕まってしまい、追いかける側に。思いっきり投げてバランスを崩すと沈(転覆・沈没)するので近づいて…逃げる相手の間合いを詰めるのはやっぱり難しかった…結局進路を塞いだりアシストに専念する感じでした。

さて、本題のグループレスキューとセルフレスキューですが、今回の河芸の実習の僕にとってのハイライトはグループレスキューの練習の時にやってきました。グループレスキューは沈したら、仲間に助けを求めて協力しながら立て直すレスキュー方法です。手順としてはまず、スプレースカートを外して脱出しつつ、カヤックとパドルを無くさないように確保します。それから仲間の到着を待ち、パドルを仲間に託して2人で協力して船首を持ち上げ、船尾を沈めることで水を抜きます。それからカヤックを元の態勢に立て直し、仲間のカヤックと横付けした状態で船尾の方から腹這いで乗り上げて少しずつ後退、脚をコックピットに収容して身体を一回転させて元の態勢に復帰します。

仲間と協力して船を持つ
腹這いで乗り上げる

早速やってみたのですがここに落とし穴が…腹這いで脚をコックピットに収めるときにPFDとカヤックのワイヤーが引っかかった感覚があり、外そうとして少し身体を持ち上げた時に重心が高くなりバランスを崩して再び海へ、もう一度グループレスキューで復帰を試みますが今度は乗り上げる場所がコックピットから遠すぎて腹這いしている時にバランスを崩してまたまた海へ。果敢に3度目を試みますがここで流されてテトラポットに近づきすぎているということで暫くカヤックに捕まったまま牽引されることに。ここで大人しく浮かんでいればよかったのかもしれません。適度な位置に戻り、グループレスキューで復帰(ここで初成功!)すると排水をしながら、牽引を受けてみんなのいる場所まで戻りま……せんでした。排水が追いつかず、牽引しているカヤックが曲がった時に振られてバランスが崩れてとうとう海へ帰っていった(帰るな)。

自沈1回、自滅2回、他沈1回の河芸の撃沈王、ここに爆誕

かれこれ20分以上?30分以下?くらいは水中にいたのかな?全く分かりませんが1人だけ海水浴。これだけは間違いない。2度目のグループレスキューはあっさり成功させてセルフレスキューのレクチャーを受けるために本隊を追いかけるも、長い水中活動でセルフレスキューを練習する体力は残っておらずデモンストレーションを見るだけ見て撤収。海岸の草原でダウン

すみません
セルフレスキュー
書けません
なんせ一度も
やってないんで (五七五七七)
詠み人:TANI


セルフレスキューについては今後取り組む機会があるならばそこで触れたいと思います。

ダウンするTANI

体力が消耗した大きな原因はおそらく、PFDの浮力で何もしなくとも浮かぶにも関わらず泳いでしまったこと。しかし、冒頭でも触れた通り幼少期から海水浴にへ行き、遠泳を泳ぎきった僕にとって、心の底では海とは泳ぐところだったのです。ましてや、受験やコロナ禍で過去3、4年海に入ることがなかったらどうなるでしょうか?泳げなくなっているのでは?という不安もありました。無性に泳ぎたくなりました。久しぶりに海に入って気持ちよかったですしこの「海水浴」について後悔は全くありません

一方、カヤックプログラムを完遂することを考えると浮かんでいるのに泳いで体力を浪費というのはもってのほかなわけで…レスキューの技術に加えて、そもそも沈しないように、バランスを崩さないように乗ることや、使わなくていい体力を使わないという意識の持ち方は僕が他人と比べて1番学んだことなのかなぁと思います。

帰りはタンデム(2人乗り)に乗せてもらい、悠々と帰還。かつて乗った2回のカヌーはタンデムでした。当然懐かしさも感じましたし、船自体やコーディネーターの先輩が乗っている安心感、安定感、頼もしさは桁違いでした。

マリーナに戻ると今日は当番の片付け。船体を水で洗って砂を出すのはヨットと同じなのですが、砂出しが難しすぎる。ヨット、特にオプティミストティンギーの場合はハル(舷)を下にする事で溜まった砂をそこから出すことが出来たのですが、カヤックは舷を下に向けてもコックピットが砂の排出口にならないためどうしても砂出しは難しかったです。

片付けを終え、シャワーを浴び、昼食をとり、最後はテントの片付け。床下浸水のグランドシートを干し、本体とフライシートを畳むのですが、僕は布団のシーツが上手く畳めないタイプの人間です。こちらも苦労しましたが不器用なりに頑張って片付けを完遂。それからはログブックを記入したり、1分間スピーチをしたりして解散。昨日暗かったこともあり、1分間スピーチではよかったことを3つ挙げるというノルマが。僕は海水が心地よかったこと、タンデムの良さを味わえたこと、準備片付けの時のコミュニケーションが改善されたことを挙げました。その他の反省点はここまででちょくちょく挙げてきたのでここでは割愛。

手軽に読める文章をと言いながらここまで8000文字以上。初めてで書くべきことが沢山あって長くなってしまいました。内容が過不足無くて、分かりやすく、楽しんで読める文章とは難しいものですね。

最後に

最後にタイトル回収でもしておきますか(笑)
原曲の「海の声」では海の声のほかに太陽の声が出てきました。が吹き、と隣り合わせで、太陽が照り、を通じてと繋がっている海。海の声を全て理解するためにはこれら全ての声が聞こえるようにならなくてはいけないのかも知れません。しかし、4回も「海」に落ちて1番長く「海の中」にいて今回のメンバーの中で1番「海の声」を聞いていたのは僕だと自負しています。幸い今回はクラゲやチンクイ(エビやカニの幼生)に刺されることもなく、無事に戻ってくることが出来ました。むしろここ数年、釣りをしに岸壁に来ることはあれど海に分け入ることはなかった僕を再びこの舞台に連れ戻そうとしているのか?疎遠になっていた旧友が当時の関係そのままでいてくれた、ような、今思い返せばそんな思いも湧いてきます。

以上を総括して、今回の実習の題を「また、よろしくと言うために」として本記事を締めくくりたいと思います(参加した動機・意義、安全のための装備やレスキューなど学んだこと、うまく噛み合いましたね)。読者の皆様、ここまでお付き合い頂き本当にありがとうございました!

最後にシャワーやカヤックの洗い場を貸していただき、敷地内にテントを張らせていただいたマリーナ河芸さん厚く御礼申し上げます。快適な実習環境を提供してくださり、誠にありがとうございました

帰り道で出会ったアカテガニくん

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