見た目の印象を9割上げる立ち姿
こんにちは。五十嵐 純子です。
私の講座「タンギズム」では毎回つま先立ちの練習をします。
初参加の方がいると必ずチラ見せしているのがこの本。
「3秒つま先立ちで、疲れない体になる!」です。
リピーター様は軽く失笑しながら(笑)毎度の儀式に 付き合ってくださるわけですが、ただ私が話すより やっぱり「 本屋さんにも並んでいることなんだよ!」というお墨付きは説得力があります。
この本は合気道の先生が書かれたものですが、なにも常にかかとを上げた状態をつくるわけでなく、つま先の上に体のブロックを積み上げてゆくような意識でバランスをとることを 少しやるだけで 無理なく姿勢が整いますよ というものです。
これは 私が30年踊っている アルゼンチンタンゴでも同じく、つま先重心が基本姿勢となります。
かと言って しつこいようですが、かかとは楽におろしておきますし、無理な前傾をするものではなく、
むしろ、つま先重心をした結果、真ん中を知る そんな感覚があれば正解だと私は思っています。
つま先重心をした結果、真ん中を知る
これ、わかりにくいですかね?
よく新しい靴を履くと いつもかかとを靴擦れしちゃう人っていますよね。
たぶん その人の日頃の重心がかかとに寄りすぎてると思うのです。
意外と多くの人が かかと寄り過ぎって状態なのではないかと思います。
あの、小学生の頃の集会で「きょーつけ! やすめ!!」 って言われた
「やすめ!」で 一気に だあーっと体を後ろへ流しちゃうあれですよね。
「やすむ」すなわち「後ろへだあー」ってことを洗脳されているので、その方が楽だってインプットされているのかもしれません。
なので、単なる「かかと重心」でなく、
体を横から見た時、かかとの上から背中が後ろへそっくり返ったようなブロックの積み上げのような感じです。
これだと100%靴擦れすると思います。
いきなり話が変わりますが、ヨーガとか座禅を組む時など、蓮華座になったとき 蓮華座って ↓ こーゆーのですね
私はよくお尻をぐるぐるまわして、真ん中を探します。
ゆっくりと体を前にもっていって、右へ 左へ・・・そうして 丹田が真ん中に乗った感覚を得たいんですね。
足の裏の真ん中を探すのも、真ん中と言っても 日ごろあまりにも後ろへだぁーっが 基準になってしまっているので、例えば線を十時に引いた本当の真ん中ではなく「ちょっと前あたりがすなわち真ん中」というのが 良いバランスをとりやすく 体の軸がしっくり整うラインです。
アルゼンチンタンゴでは この赤丸の位置より もう少し前
母指球のあたりを「メタタルソ」と言い そこへ重心を乗せます。
これは踊る時にピボットという つま先でターンをするような動きを加えるためですが、日常的に「良いバランス」をとるため と考えるなら それよりわずかに後ろで良いでしょう。
人によって 足指を浮かしてしまうのが癖な方もいて、その場合は
このイラストより さらにもうちょい前、つまりメタタルソでも良いかもしれません。
その逆で 足指をぎゅーっと掴んで 「ぐー」の状態に踏ん張り過ぎてしまう方もいて、その場合 まさにイラストのあたりか、もう気持ち後ろへ行っても良いかもしれません。
いずれにしても 先ほどの蓮華座で お尻をぐるりとまわして真ん中を探す方法の足裏バージョンは マインドフルネスのメニューとしても取り入れてゆくので 少しずつ 自分の体のベストポジションを探せるようになると良いと思います。
見た目の印象が悪いのは・・
印象が悪いというのは どのような状態の人でしょうか?
私は「歪みのある人」だと思います。
傾いている。
ななめ。
斜に構えている。
こんなの聞いただけで やっぱり印象悪いですもん。
電車の中で 横に並んで座っている時、わずかにこっちへ(私へ)向かって
斜めに座ってる人 って たまにいるんですけど。
あれ、 きっと本人は 真っ直ぐ正面を向いて座ってるつもりなんですよね。
歪みは 本人が気付けないものなので、なかなか厄介です。
不健康そうに見える
お腹が痛いとき、ひとはお腹をかばうようにして背を丸めます。
落ち込んで辛いとき、視線が下がり肩が落ちます。
背中を丸めた様子というのは「元気でない」状態にみえるものです。
80歳を過ぎて、ハツラツと元気そうに見える方の共通点はやはり姿勢の良さ、お顔が上がっていることにあります。
姿勢が悪いだけで、年齢の印象もかなり老けてみられてしまいますね。
真ん中に 真っ直ぐに で印象アップ!
人に与える印象で ほんとに大事なのは「姿勢」です。
どんなに高いスーツを着ていても 歪んだ姿勢で襟のラインが崩れているような営業マンよりは、安物のスーツでも 真っ直ぐピシッと立った営業マンからちょっと話を聞こうか という気にもなるものです。
女性だって同じ。
どんなにきれいにお化粧して、高いドレスを着ていても 真っ直ぐ立っていない人のハイヒールは後ろから見たら 内側へ傾いて ぐにゃっとしています。
それより 普通のワンピースでも スラッと真っ直ぐバランス良く立っている人の方が爽やかです。
ですが、このまっすぐな姿勢って なかなか すぐに良くなるものではなく時間がかかります。 時間をかけて悪い姿勢もつくられてしまったのですから。
地道に整えるしかないわけです。
本当に整った状態にキープさせるには 少々時間がかかるかもしれませんが、
真ん中を知る というつもりで つま先立ちのアップダウンと、そこへ真っ直ぐ天に向かって積み木を整える気持ちのエクササイズを続けることは、確実に印象を良くしてゆくことに繋がります。
私がしている「タンギズム」では左右対象の動きを必ず取り入れています。
これもまた 体の真ん中を作るための運動です。
左右のバランス
真っ直ぐ 縦ラインのバランス
これらを整えて 見た目の印象アップしてゆきましょう!!