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De Museumfabriekに行った話

前回の記事で書いたミュージアムカードを使用して入った博物館「De Museumfabriek(ミューゼアムファブリーク)」のお話です。
ここはオランダ東端Enschede(エンスヘデー)にあります。

以前から近所や通学路にあるこの広告が気になっていました。
ZEE MONSTERS  (海のモンスター達)
なんとも子供が喜びそうな広告です。

本来行こうとしていた美術館ではなく、たまたま行き着いたこのDe Museumfabriekが期間限定イベントであるZEE MONSTERSが行われている博物館だったのです。

▼なぜこの博物館に行き着いたかはこちら


ZEE MONSTERSって…これだけ?

子供達に「海のモンスターだって!」と伝えるとテンション爆上がり。
期待に胸を膨らませって早速中に入ります。
謎の球体オブジェクト出現。くるくると移り変わる映像が流れています。

虫や潜水艦、鳥など、いろんな生物や乗り物が出てきた

よくわからないしストーリー性があるわけでもなさそうなので奥へと進みます。

早速出てきた「Zee Monsters」の展示!
綺麗な貝が並べられています。先に進むと水槽が。

アルビノのアロワナ
アルビノのチョウザメ!

…って、あれ?これだけ?てかアルビノ率たけーな。

海のモンスターという割には小さいし特に珍しい魚がいるわけでもない。

というか水槽も4つしかないしあとは読み物。
あまりにしょぼすぎて写真撮り忘れたけどネッシーの記事や●●サウルスの頭骨化石やらが2~3点展示してあっただけで終了。

でかでかとあちこちに看板だしておいてこれだけ?!
入り口でもあれだけ大きく告知してあってこれだけ?!感は否めない。

※パンフレットを見ると、軽くすっ飛ばした読み物に貴重なものがあったようですね

先に進みます。

生物と科学と歴史のごちゃまぜ展示室

多分これがZee Monstersが終わったら薄暗い通路に入ります。

なんとかネコ
フクロウ
夜行性生物の通路…なのかな?

フクロウやネコ、いくつかの剥製を抜けたら巨大マンモスがお出迎え。
お。博物館らしくなってきた♪

この展示の仕方おもしろかった
真下から

わかりやすい展示に子供達も喜ぶ。
これ本物?!これなんの動物??と質問が飛ぶ。
がしかし、フクロウやネコから始まりここは生物ゾーンかと思いきや突然現れたビーズが永遠と転がり回り続ける永久機関発電機

丸い装置の中の透明のビーズは永遠に動く。
ビーズの山が崩れると装置は回り、また山が崩れる。
上の赤いランプが発電機でそこへこのエネルギーで作られた電気が流れていってるようだ。

え?マンモスの横にいきなり科学?でもその横に鳥飛んでるな?いや、おもしろいよ、永久機関ってずーっと見ちゃうし。

一気にそっちへ興味がいっちゃって、なんだろうこの、マンモスの無駄づかい

もっと他の動物に囲まれてその大きさを堪能するとか、恐竜時代をじっくり想像するとか、とにかくもっとこの超有名な巨大生物を味わいたかった。

突如現れた見慣れぬ永久機関発電機の前ではマンモスもただのでかい象だよ。

他にも静電気を使った実験器具や謎の器具
手前のカエルがなんなのかは最後まで謎だった
静電気で鳴る「フランクリンの鐘」をこの地方の名物ビールgrolschの缶で再現
生物と化学
見えないところに虫の展示も
虫型窓可愛い


さてお次は…まだまだ続く動物の剥製と歴史?
ずらっと並ぶ数々の剥製。高い上の方まで展示されていてみんな見上げます。

これ可愛い欲しい


振り返ると、昔のおうちの中に入れる展示があり、昔の人々の生活を覗き見ることができました。日本とそう変わらない道具があったり時代を感じる造りに大人も楽しめます。

ただ、いつの時代のものなのかが書いていないので時期が不明。いや、もしかしたらどこかにオランダ語で書いてあるのでわからなかっただけかもしれない…。
それがわかれば日本のいつ頃の時代なのか…と比べたらもっと楽しかったと思う。

ヤカンが日本っぽい雰囲気
下が囲炉裏かどうかの違いかな?!
狭いベッドルーム
昔の冷蔵庫かな?食料貯蔵庫
ずいぶんシンプルなドレスだったんだね
もしやメンズの方が凝ってる…?

次に進む

2000年にエンスヘデーで起きた大規模な花火工場爆発事故の展示のうしろになにやら怪しげな小部屋。覗くと防護服を着た人形。
そっち方面大好きな私は吸い込まれるように半地下のような階段を降りる。

興味津々わくわくが止まらない

そこにはとあるホルマリン漬けがありました。

それは、明言はしていませんが、チェルノブイリ原発事故以降に獣医のもとに運ばれた奇形の子豚の展示でした。
※以下閲覧注意画像

足が6本の子豚
大きな尖った鼻の子豚
シャム双生児の子豚
水頭症の子豚

もしこれが本当に原発事故によるものだったとしたら…当時の凄惨な状況、混乱は相当なものだったと想像できますね。

当時の映像

次へ進みます。

ん?雰囲気がガラッと変わった

次に出てきたのは巨大な機織り機。
え?急に機織り機?あ、後ろには蒸気機関車の機関室もあるよ???

水槽のアルビノ魚、マンモス、虫、化学、歴史、剥製、近代の大事故、子豚…ときて機織り機と蒸気機関車。
もうごちゃまぜだよ。なんだよこれ楽しい。

こども大喜びのクラフトコーナー

巨大機織り機を横目にこれまた突然現れたクラフトコーナー。
こども限定で無料のクラフトキットを受け取り、ここでビンに砂をいれたり紙やビーズ、モール、グルーガン等で自分だけの小さな海を作れます。
有料のものもあってそれを頼むとグレードアップ。

巨大機織り機をバックに工作開始

ここで一時間くらいの工作タイム。
それぞれ思い思いの海を作ります。
作業も終えてさあ進もうと席を立ちあがり順路を進むと(順路といっても矢印などの案内はない)、なんともう展示は終わってたようで一気に入り口に到着。
最後にサイの先祖?がいてちょっと驚いた。

ところどころにある毛玉が妙にリアル
意外とこういうのに顔を近づけるのが怖かったりする
珍しくちょっとビビってる私

なにか余韻が欲しかったけど、作ったビンを持ち歩いて展示を見て回るのは至難の業なのでよかった…のかな…。

De Museumfabriek

ってなわけで、約2時間かけて見て回ることができたDe Museumfabriekでした。
日曜日でも空いてたし、わずかな時間でもサクッと回れるこのくらいの規模のミュージアムは小さな子連れにはちょうどいいかもしれません。
出口には小さなカフェもあるので休憩もできます。なんかでかい牛もいます。

さあさあ、これからミュージアムカードでいろんなところを回れるのはとても楽しみです。

【De Museumfabriek】
住所 Het Rozendaal 11 7523XG Enschede
時間 11:00~17:00 (月曜定休)(23年7月8日~8月27日までは月曜も営業)
大人€12,50
子供(4〜17歳)€10,00
3歳以下 無料
ファミリーチケット 大人2名子供3名まで €35

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