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ものがたる線ものがたり①

初めての個展、ものがたる線。
開催まで、さまざまな想いを書いていこうと思う。

女を書きたいと思ったのは、まずはこの3本から成り立つ漢字のおもしろさに魅了されたから。

女という文字は、紙の前にひざまづく人間、つまり巫女であるという説があり、最近はとても「巫女」という存在に関心を寄せていた。神の言葉を、つなぐ存在。通訳。いい仕事だな。つなぎめ、境目、境界、際、間。

さらに、やはり女という生き物の不自由さや制約は全くなしに生きていたわけではない。無意識にたくさんの傷も受け継いで生きているのだ。なかったことにしない、弔い、供養。

とはいえ、ひとのかたちとしての女だけでなく、ひとのなかに含まれる女は「女性性」としてすべての人間に存在している。これもまた現代にこそ必要な感覚だと確信していたりするし、わたしの周りには女性性の高いやわらかな思考の男性が多くいて、素敵なのだ。

掘り起こせばたくさんの想いにつながる。引き出しに入っていたものたちを丁寧に開けていくために必要だったのが、今回、個展を開くアトリア参宮橋と塩釜だった、という話はまた次回。


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