【立秋・処暑 2024】 鈴木 大将さん ー ひろにぃのあの人に会いたい vol.2
タネニハ不動産は「自然の癒しと人の温もりをまちいっぱいに」をビジョンとするまちづくり会社です。ここでは、“まちづくりは仲間づくり”を合言葉に、一緒にまちづくりをしていく仲間を紹介していきます。
今回は、秋田緑花農園のすぐそば、「クックたかくら」さんの鈴木大将さんをご紹介します。
Interview 002 Suzuki Hiromasa
ひろにぃが鈴木さんにインタビューしてきました!
ー 惣菜屋さんってどんなお仕事ですか?
基本的には、お惣菜を作ってレストランやスーパーなどに卸販売をしていま
す。最近は、工場前でお弁当の販売も始めました。
ー 街のお母さんみたいですね。
そうですね。ただ、それだけではなくて、特に有機農業や無農薬農業に取り組む農家さんを支える存在でありたいと考えています。
慣行農業から有機農業に切り替える移行期間(転換期)があり、その間の数年間は、お野菜が不揃いだったり、価格が安定しなかったりと、農家さんにとっては不安定な時期になります。
この期間に作られるお野菜をお惣菜屋が仕入れることで、農家さんの収入の支援に繋がると思っています。もちろん、僕たちも美味しいお野菜が手に入ることで助かっているので、支え合う関係です。
まずは、地元である東久留米や小平で、地域の皆さんと協力して「美味しさ」を繋いでいけたらと思います。
まだ、日本では有機農業に取り組む農家さんは少ないので、少しでも広まる助けになればと思っています。
ー 人と馬のおやつ「COSNACK」が生まれたきっかけは?
大学院の恩師から相談されたのがきっかけです。最初は「惣菜屋なんで無理
です」って断ったんですけど(笑)。
原材料に大豆ミートを使っているんですが、どうしても輸送途中で砕けて粉々になってしまう部分が出てしまうんです。粉になると水で戻しても使い物にならないので廃棄をしていました。
このロスをなんとかしたいと考えていたところに、ちょうどこの話をいただいて、2~3年かけて試行錯誤の結果、ようやく商品化できました。
ー お仕事で大事にしていることはありますか?
祖父母がしてきたことがようやく今の時代になって受け入れられてきたと感じています。
うちは有機・無農薬・国産のお野菜を使うことを軸としているのですが、創業時はとても苦労したそうです。
ただその信念はブレずにここまで続いているので、その意思は大事に継いでいきたい、手離してはいけないと思っています。
ー 今後の展望などありますか?
農家さんを支えることもそうですが、全国に「クックたかくら」のような
惣菜屋を作りたいですね。まだまだ、先の話ですが(笑)。
機械を入れて大量生産するということではなく、手作業で作る小さい工場がたくさんあればいいなと考えています。
全国各地に小さいお惣菜工場があれば、その土地の有機農家さんを増やしつつ、地元の雇用も生み出すことができると思っています。
うちも、ご近所の主婦の方や定時制に通う高校生たちと一緒に働いて
ます。製造業だからこそできることだと思っています。実は、正式名称が「グリーンコミュニティキッチン」なんですよ。
お惣菜を中心に人の輪が繋がって、みんなでおいしいねって言いながら、楽しく働ける場所を作っていきたいです。
Editor’s Note
将来の夢は「テーマパークを作ること」と語る鈴木さん。
仮面ライダークウガに憧れ、正義感あふれる青年が目指したのは「食べること=生きること」を考え、繋いでいくことでした。
そこには「人の助けになりたい」という想いが、一本槍で貫かれ、とても20代とは思えない姿。「お惣菜屋」さんが持つ未来への可能性にとてもワクワクします。
タネニハ不動産
Hironori Arakawa