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私は「憧れ」と付き合っていた


去年、友達がスピリットに覚醒めた。
覚醒めたといってもそれにハマりだしたという意味ではなく、本当の自分に戻ったという意味での覚醒め。
スピリチュアルのスの字も知らなかった子に突然龍がつくようになり、チャネリングできるようになってしまった。
覚醒めのことは私の方がをたくさん知っていたのに・・・
彼女は私の知らないところで自分と対峙してた。
この世のしくみを知ってる知らないは関係ない。
そう、課題を乗り越えずしてスピリットには戻れない。
これがMomoyoさんのいうところの「頭でお勉強」なんだな、と痛感。

そんな彼女と、とある集まりの話をしていると龍を通じてメッセージが。
「そこにいて楽しいですか?」「自分『が』楽しいかどうかが大切」「執着しているものを手放すと新しいものが入ってきます」
うっ・・・
楽しいかと問われると・・・
いや、楽しいけど・・・なぁ?(エゴの声)
けど、確かに彼らとの集まりは気は重くなることが多い。

先日集合がかかって二つ返事で返信しておきながら、みんなをギャフンと言わせるには何を着ていけばいいか・・・と考えていたのを思い出した。他の友達と会う時は「この服を着てあの子に会いたいな♪」と思ったり、なんなら服なんかどうでもよくてありのままの自分でいいやーと思うのに、この集まりは「この服を着ていけばあの人に「うわっ!やられた!」と思われるかな」と思ってしまう。どう思われても私は私、とは思えない関係なのだ。
これは・・・やはり心の底ではこの集まりが心地悪いと思ってる??いやいや、この仲間は楽しいし・・・けど・・・無意識的にどこかでマウント取ろうとしている自分がいるのも確か。
これを、手放せ??


自分の本当の気持ちが分からず、考え続けること数週間。
そのヒントは図書館で借りた本にあった。

「この世には無理して付き合わなければならない人間関係なんて、ただの一つもありません。自分が何らかの感情にとらわれて、無理してお付き合いしているだけの話です。
そこで無理する理由は人それぞれですが、無理している自分の中に何らかのコンプレックスが潜んでいることも事実です。だからこそ自分でそれを断つために思い切って付き合いをやめる、これが賢明です」

矢作直樹 「悩まない--あるがままで今を生きる」

コンプレックス・・・
私は何のコンプレックスを持ってこの人たちと付き合っているんだろう。お風呂に漬かりながら考える。コンプレックスなんかある??楽しい仲間だと思ってたんだけど・・・

彼らの中で、ある意味私は異色である意味浮いている。私以外はみんな「ちゃんと」した職に就いている、又は就いていた人たちだ。ほとんどが国家資格所持者と経営者。そこに、持ってる資格は運転免許のみでスキルも上げずに転職しまくる無職の私がポツンと入ってる(笑)
このアンバランス感をちょっと面白がっていたのだけど・・・

昔から子供は3人欲しいと思ってた。結婚して子供がいて、自分たちの家を建てて・・・子供が独立して結婚して孫ができて・・・まるで保険のCMにあるような人生を思い描いていた。
でも現実は違って、子供が一人生まれてすぐ離婚。
よーくよーく考えたら、この集まりのメンバーは全員が両親揃っていて子供が2人以上いて、さらに自分の家を持っている。

おっと。
これはまさに私が手に入れたかったものでは。
突然心に言葉が降ってくる。
「憧れてた」

え?
憧れてた?
私が?このメンバーに?
えっ?んん?いや、え?は?
感じた言葉が頭で理解できないこの状態。
スピリットがマインドを見抜いた瞬間である。

憧れ・・・。
「でも実際はどう?」
スピリットが問いかける。
憧れ?彼らが?・・・いやいや、全然憧れない(悪気はない)。何が魅力だったんだろう。
スピリットに気づかれたマインドはボロボロと崩れ落ちて消えていくようだった。ルパンに盗まれた宝石のように「さっきまで確かにここにあったのに」という空虚感と「今ここには何もない」という現実でまだ頭のなかは整理がつかない。
でも実は答えが出た時のこのカオスな時間が最高に気持ちがいい。


別に彼らの事が嫌いだとか、そうゆうわけではない。
自分もどこかで無理をしながら付き合っているような気は薄々していたものの、彼らと付き合うことで自分の欲しかった「憧れ」を手に入れた気になれたんだろう。
でも憧れなんて幻想だった。

スピリットに覚醒めた彼女は、昔から持ち合わせていた能力・・・人の念が分かる・視える・・・があったらしく、彼らのよくない念について私に警告をしてくれたのだった。
彼女曰く「黒いものがペチョッとくっつくんです」と。
スパイダーマンのヴェノムだね・・・(笑)





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