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LINE CONFERENCE 2019の一枚まとめ。福岡からやるべきことは「スタート」と「融合」

開催からだいぶたってしまいましたがたくさんの重大な発表があったLINE CONF 2019について、全体把握とそれに対するアクションについて考えてみました。

新たなビジョン「Life on LINE」

プレスリリースの見出しでも30個以上あるボリューミーな内容ですが、すべては今回新たなビジョンとして発表された「Life on LINE」に繋がるものです。ライフスタイルイノベーションによって24時間365日ユーザーの生活すべてをサポートするライフインフラを目指す、そこに向けた様々な取り組みが30近く発表された形でした。

この「Life on LINE」、色々な観点がありますが、以下の3つが特に重要なキーワードかなと個人的に感じましたので、以下の3つのキーワードで発表内容を整理しました。
① 24/7(すべての生活を支えるための新しいチャレンジ)
② OMO(Online Merges with Offline)
③ Tailor made(8000万通りのサービス提供)

①24/7(すべての生活を支えるための新しいチャレンジ)

Life on LINEの実現のためにこれまでサポートできていなかった領域へのチャレンジという観点では以下の2つが大きな発表だったと思います。

①-1  LINE mini app(ユーザーの概念を店舗や企業へ広げる)

「LINE Mini app」を利用することで企業や店舗は「LINE」の中にサービスページの開設、予約フォームの設置、クーポン発行、ポイントカードなど様々な機能を簡単に顧客に提供できるようになります。これはOMOでもあるんですが、私としては"LINEはこれまであくまでユーザー向けのサービスでたくさんユーザーが集まっているプラットフォームを店舗や企業が活用している"という感覚だったのですが、この機能はユーザーの領域を広げて、店舗や企業までをユーザーとして考えていることを感じる内容でした。

①-2  OpenChat(コミュニケーション形態の多様化に対応)

「LINE」上で関心事をベースにグループを作り、会話や情報収集をすることができる機能。これはこれまでクローズドのコミュニケーションを重視してきたLINEの大きな変化だと思います。人間関係の持ち方、コミュニケーションの取り方の変化に対して、オープンおよびミドルの部分の領域まで広げてきたなと感じました。

② OMO(Online Merges with Offline)

オンラインを越えてオフラインへと領域を拡大させることでオンラインとオフラインのハブとなり、ユーザーの日常生活をより便利で快適なものにする。ここもたくさんのサービス発表があったのでざざっと。

●LINE NEWS x テレビ
「見どころ」がLINEでプッシュ配信され番組へ送客する

●LINEトラベル x おでかけNOW
旅行をトラベルで予約、現地ではおでかけNOWでレストランやアクティビティの予約までできる

●LINEショッピング x SHOPPING GO
オンラインはLINEショッピング、オフラインの店舗集客はSHOPPING GO

●LINEデリマ&ポケオ
デリバリーはLINEデリマ、テイクアウトはポケオ(両方軽減税率対応)

③ Tailor made(8000万通りのサービス提供)**

出澤さんから発信されたメッセージTailor made。ユーザーひとりひとりに服を仕立てるようにサービスを提供するというコンセプト。この観点は以下の2つが大きなトピックスだと思います。

③-1  LINE Score(一人一人の生活を豊かにするスコアを提供)

AIを活用したLINE独自のスコアリングモデルでユーザーの情報からスコアを算出し、スコアの値によって、最適なキャンペーンや特典などのベネフィットが得られる仕組み。シェアリングやC2Cなど個人の信用が必要な場面で重要な役割を果たしそうです。

③-2  Life-marketing Platform(8000万通りの広告配信)

パーソナライゼーションとタッチポイントの拡大でユーザーが邪魔だと感じない価値のある情報を、ユーザーの生活や行動に応じて適切な場面で届ける取り組み。人の情報収拾でなんだかんだ広告は大切。自分にとって必要な情報が向こうから来てくれる世界、素敵ですね。若年層の90%にリーチできるという「スマートチャネル」での動画配信やLINEを中心としたアドネをつくることが発表されました。

福岡からできること・やるべきこと

①  オフライン、ユーザーとの距離が近い福岡からサービスを広げる

今回出てきたキーワード「OMO」は、オンラインだけやっていればうまくいくものではない。リアル店舗の課題やニーズはそれぞれ異なるし、地域や店主の想いによっても求めるものが変わる、オフラインでサービスを展開するには広域画一のマーケティングでは難しいと思います。

その点、LINE Fukuokaは福岡に根付き、福岡の自治体、店舗、事業者、ユーザーと距離感が近く、コミュニケーションが密にとれる関係があります。実際に地元の方の課題を独自の機能で解決する福岡市のLINE公式アカウントは全国自治体No1のユーザー数です。そんな福岡だからこそ、今回発表されたサービスを使いこなす革新的な事例をつくっていくことができるのではと思います。

②  LINEが多様に活用されている福岡からサービスの融合を

あともう1点は「Life on LINE」の実現において大事だなと思うのが、LINEサービス同士の融合です。色々なことがLINEでできるようになったとして、それがバラバラではダメですよね。でも急速に色々なサービスが開発される中で結構難しいところではと思います。

上記のLINE公式アカウントがめちゃ活用されていたり、LINE Payの利用率が高かったり、LINEを活用する土台がある福岡でこのサービスの融合を試していくのは良いのではと思います。

福岡市には道路の陥没など街の不具合をLINEで自治体に報告するシステムがあります。これとLINEスコアとか絡んだりすると面白いなとか思います。

以上。そんな感じでこれからも福岡からも盛り上げていこうと思います。

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