SHOWROOM考察1 異性の配信者同士で絡むデメリット

どうも。
SHOWROOMで女性バーチャル系ライバーを主に視聴している成人男性です。
この記事では、主にバーチャル系ライバーに見られる異性ライバーとの絡みが当人の人気に及ぼすであろう悪影響について、私が思う事を述べます。
最初に言ってしまいますが、不本意ながら長文になってしまっているので、お時間や脳内キャパに余裕のある時に読んでいただければと思います。

以下、SHOWROOM→SR、バーチャル→V と表記します。


⭐おそらくファンは不愉快

アイドルなどと同じく、視聴者が配信者を恋愛対象として見る事には賛否両論あるでしょうが、全く異性として見ないというのはきれいごとであるという意見もご理解いただけると思います。
人の心なんて、きれいごとで割り切れるものではありません。

アイドルにしろVライバーにしろ、たとえ本人にその気は無くても、多少なりとも疑似恋愛的要素が売りになっている側面がある事に疑いの余地はなく、推しが異性とイチャついているのを見れば多くのファンは不愉快になるのが自然な事だと思うのです。
まあ本人のキャラクターなどにもよるので、異性としてではなく、親子や兄弟姉妹、友達のような感覚で見ているファンもいるでしょうが、だとしても推しが異性と仲良くしすぎていれば、やはり心配になると思います。
配信者同士ともなれば、視聴者よりも距離が近い感じがして、なおさら心配でしょう。
V系ライバー同士でも声だけは聴けるため、文字のみで会話している視聴者を相手にするよりもリアルに互いの魅力を感じられて好意を持ちやすいでしょうし、有名芸能人のように週刊誌の記者が見張っているわけでもないので、その気になれば裏でつながり放題です。
だから心配になるのです。

公式ライバーならばSNSも事務所の管理下にあるかもしれませんが、事務所によって管理の程度に差がありそうで不安ですし、オーディション中は正式契約をしていないので管理されていないかもしれません。
フリーライバーなど完全に野放し状態です。
以前から配信外でのつきまとい行為が問題視されているライバー兼リスナーが現在でも配信を続けている事実もあり、たとえ嫉妬心は無くても、本性のわからない相手とつながるのは危険だから心配というのもあります。

最近は男性Vの開拓に力を入れる会社も増えて来たようで、同じオーディションで男性枠と女性枠があったり、男女混合のものがあったりして男女で絡む機会が多くなっている気がしますので、私的見解では状況は悪化していると考えざるを得ません。
主催会社のマーケティングについても、本当にそれでいいのか?本当に人気配信者が育つのか?と余計な心配までしたくなります。
ただ、視聴者側はそういう不満を抱えていたとしても、なかなか言えるものではありません。
嫉妬していると思われるのは格好が悪い、言って推しに嫌われたくない、否定的な意見で推しのモチベーションを下げたくない、自分で自分を心の広い人間だと思いたい、器の大きい人間だと思われたい、「倫理的には本人の自由を尊重すべきである」という同調圧力が働いている…など様々な理由があり、何でも肯定しがちになるのです。
なので配信者側も、甘やかしてもらえるからと言って好き勝手にやっていると、ファンの心は離れて行くかもしれません。
嫉妬や心配をさせる事で気を引けるわけでもなく、むしろ逆効果でしょう。

では具体的にどういう行動がまずいかと言うと、異性とのコラボ配信、異性の配信で視聴者としてコメントやギフトを連発、SNSでも頻繫に絡みに行く、SNSで異性の配信を拡散など、こういうものは大好きアピールが過ぎます。
自己プロデュース能力が低いと言わざるを得ません。
ちなみに、異性と直接絡まなくても、例えば過去の恋愛の話とか、異性の2次元キャラや芸能人に関する大好き発言さえ、私はやめた方が良いと思っているくらいです。

⭐コラボ配信は不都合だらけ

SRだと、V系以外で男女のコラボはほとんど見かけません。
私は正直、SRにもVにもそんなに詳しいわけではありませんが、Vでは昔からある文化なのでしょうか。

ファンからすればコラボ配信は、推しの声を聴きたいのに、推しの心を惑わす憎き相手…と表現すると大げさですが、好きでもない相手の声まで同時に聴かねばならず、しかも楽しげなイチャイチャを見せられるという面白くない状況に耐え続けなければいけません。
それに、配信者間で音量のレベルが合わなかったり、声量に差があったりする事も手伝って、推し以外の声をうるさく感じる場合も多々あるでしょう。
なので男女1対1でないから良いとか、同じ空間にいないから良いとかいう単純な話ではありません。

SRやYou Tubeで、V系ライバーの男女数名がコラボ配信をしているのをたまに見かけますが、本当に見たがっている視聴者がどれほどいるのか疑問です。
男女みんなでワイワイ騒いでいる雰囲気が好きな視聴者もいるかもしれませんが、そんな誰とでも仲良くできる陽キャみたいな人が、果たしてVリスナーの何割くらいいるのでしょうか。
ましてや、視聴者が必死にコメントを打っても、声で直接会話している配信者たちからはまともに相手をしてもらえない場合もあり、報われない視聴者は疎外感を覚えるかもしれません。
コラボゲーム配信など、たまに見ていて熱心なファンがかわいそうになる時があります。
視聴者からの「楽しかった」という言葉も、社交辞令でないとは限らないのです。

あるオーディションの男性枠と女性枠の参加者が同期数名をゲストに呼んでコラボMCをした配信で、コメント欄にいるのもほとんど同期という残念な光景を目にした事もあります。
本人たちは特に気にせず楽しんでいるように見えましたが、つまりそういう配信に視聴者の需要は無いという事が実証された形です。

コラボ配信を所属事務所の指示でやっているのだとすれば配信者本人のせいではないですが、事務所が”容認している”という程度の人やフリー枠の人なら、本人の判断でコラボなどせずにいてくれれば済む話です。

⭐視聴中でも配信者

では次に、異性の配信でコメントやギフトを連発する行為ですが、お相手のルームにも、当然その人を推している視聴者が存在しているわけで、ただでさえ距離が近いと感じられる配信者同士で盛り上がってしまうと、自分のファンだけでなくお相手のファンをも不愉快にさせ、悪くすればお互いの人気を下げてしまう結果につながります。

余談ですが、例えばマシュマロに攻撃的なメッセージが送られて来たら、それはお相手のファンが恋敵の活動を妨げようと、メンタルを壊しに来ている可能性も無いとは言えません。
もちろん、嫌がらせのために匿名で他者を攻撃するのは許しがたい行為ですが、攻撃される側の行動が原因を作っているかもしれないという可能性だけは、自衛の観点からも無視できません。

事務所に制限されていないから、コメ打ちが得意だから、楽しくなってしまったからという事などがあったとしても、配信者は視聴者をやっている時も単なる視聴者ではない事を自覚する必要があると思います。

⭐自由を取るか人気を取るか

基本的に、誰にも迷惑をかけなければ、自己責任で自由にやって良いのが当たり前です。
ただし「自由にやるけど人気も欲しい」では通用しません。
世の中、そんなに心の広い人ばかりではないのです。
前述した理由により、心が広い”ふり”をしている視聴者は大勢いると思います。
ここを勘違いしてはいけません。
特に異性との接触には想像以上に厳しい視線が注がれていると思って間違いないでしょう。
要は、自由を尊重する・しないという倫理の話ではなく、何を目的に配信活動をするかで優先するものは変わるという、単純な戦略の話なのです。

所属事務所は、昨今の個人主義的な流れに押されて制限をかけにくいでしょうから、戦略は本人まかせという立場を取っているのかもしれません。
人気より、自由に異性とも交流をして自分が楽しむ事を大切にしたいというのなら、私はその活動スタイルを否定はしません。
そういう人はそういう人同士で仲良くして、少数でもついて来てくれるファンと過ごすのは大いに結構なのです。
仮にそのファンの方々が内心に不満を抱えていたにせよ、それでも推し続けるのはファンの勝手ですからね。

ただ、普段から自由にやっていて、それなりの人気しかない人が、たまにガチイベに出て1位を欲しがったりするのは問題です。
結局は、少数しかいないファンに負担をかけるだけで、イベントでは勝てないという残念な結果を招く可能性が高く、1位になるにしても極少数の熱狂的ファンがかなりの重課金で押し上げるしかありません。
それに、もしそれで一度や二度、1位になれたとしても調子に乗ってはいられません。
そんな事を繰り返していては、熱心だった数少ないファンも疲れ切って去って行くかもしれません。
しかも魅力的な配信者は大勢いますし、新人さんも次々にデビューするのですから、新たな推しと出会うのに苦労はしないのです。

どんなに魅力を感じる相手でも、一定の期間共に過ごせば多少なりとも飽きるのが人間の現実でしょうし、ましてファンを疲れさせる配信者など、いつ見捨てられても不思議ではありません。
そして、重課金で勝利する配信者の陰には、こつこつとストイックにファンを増やして頑張って来たのに涙を飲まなければならない配信者がいる事も忘れずにいて欲しいのです。
勝負に情けは禁物とは言うものの、そういう事に気が付くような、思いやりのある人柄の配信者にこそ、多くの人が魅了されるのではないかと私は思います。

⭐視聴者にも感情がある

人気者になってイベントで勝ちたい、憧れの仕事の足掛かりが欲しい、というような場合は、当然人気を得られるだけの戦略を立てる必要があります。
無論、生まれ持った魅力や運は人それぞれなので、同じ戦略を実践しても配信者によって人気に差は出ますが、目指すべきは自己最高記録の人気です。
その戦略のひとつが、はっきり言えば異性の配信者とあまり仲良くしないという事だと思うのです。

ぶっちゃけてしまうと、バレなければ裏で何をしようが関係ないのは事実です。
しかし、表であからさまに仲の良い所を見せつけられてしまっては、視聴者からすれば、ある種の盛大な”匂わせ”のようにさえ感じてしまうかもしれないのです。
「人前で堂々と交流してるから、裏でやましい事はしてないだろう」とは思ってもらえません。
「こんなに楽しそうに絡んでるんだから、裏で実際に会おうって話になるかもしれない」とは思われるかもしれませんね。
たとえ二人の仲を疑っていなくても、ファンは推しの行動を追う以上、好きでもない別の配信者の存在を、頻繫に濃厚に感じなければならないというストレスを与えられる事になります。

視聴者は安心して推し続けられる、信頼できる人のルームに居着くのが当然です。
軽率に行動すれば、ファンの心をかき乱したり、不快にさせたりするかもしれません。
そんな人に、全力で応援してくれるファンが果たしてどれだけ付くでしょうか。
結局また、思いやりが必要であるという話に戻ってしまいます。

言うまでもなく、視聴者が使うアバターは仮の姿で、彼らはコメント欄でお茶目なキャラを演じたり、無言だったり色々ですが、その向こう側にはリアルな感情を持った人間たちがいます。
どういうパフォーマンスをすればファンが増えるだろうかと小手先のテクニックを考える前に、人間を相手にしている以上、根っこの部分にある人間の心をまず理解しようとする事が重要だと思うのです。
「視聴者からの愛=応援」が欲しければ、配信者もまた「視聴者への愛=視聴者の気持ちに配慮した行動」が必要であるという、構造的にはシンプルなお話です。

⭐手遅れとは限らない?

ここまでお読みになり、「もっと人気は欲しいけど、すでに仲良くなった異性の配信者を切るわけにもいかないし、今さら後戻りなんかできない」と思った人もいるかもしれませんが、そういう人は仕方がないので、今後はあまり多くを望まず、ファンのみなさんと楽しい時間を過ごす事を最優先に配信を続けてください。

ガチイベに絶対出ないでくださいとは言いませんが、1位になりたいなどと言わず、「認知度を上げたくて興味のあるイベントに参加するから無理なく応援してね」とでも言っておくくらいが良いでしょう。
それがあなたを本当に好きで推し続けてくれるファンへのせめてもの配慮だと思います。
それに、人間は無欲でいる時の方が肩の力が抜けて良い出会いに恵まれたり、意外に良い結果につながったりするかもしれません。

私にはこの程度の助言しかできませんが、楽しい配信を末永く続けられますように。

⭐おわりに

大変長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
この記事が多くのSR利用者の方々にとって少しでもお役に立つものである事を願っています。

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