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ごめんね蜂よ。

たこ八さんが、ご近所さんの木を切り倒すという仕事をもらい、朝出かけた。
うちのこが通う小学校の裏で、中休みに長女長男も、校庭から手を振りに行き、先生方も眺めていたらしい。
学校の裏と言っても、そこは高台にあり、かなり距離はある。けど倒れる瞬間メリメリっと音がしたよって、帰宅した子どもたちが興奮ぎみに言ってた。
安全に木を切ったのはよかったんだけど。
ひとつ問題が…。

さわいでた。

木に蜂が毎年出入りして、困っているから木を切ることにしたというのは聞いていた。
だから、切る前に家主さんが殺虫スプレーかけておくというのも了承していた。
が、
キイロスズメバチとかクロスズメ、アシナガバチあたりだと思ってたら、まさかのニホンミツバチだった。
到着後、すでにスプレーはまかれたあとだった。
はじめて、木のうろにつくった巣に暮らすニホンミツバチと対面できたのに、胸が痛い…

軽トラで移動中も死んでしまう

以前も書いたけど、スズメバチは退治してよくて、ミツバチはだめとかそんな人間の勝手さに、自分でもうんざりするわけで。
だから、怖くて殺虫剤ブシューしても、本当に何も言えない。

スズメバチは刺す。アナフィラキシーのことも合わせやはり、敷地内に巣ができたら、駆除は必要だと考えている。
では温厚な性格のニホンミツバチは害がないかというと、寒くなってきたり、偵察中だったりするとイライラしてつけ回して刺したりする。それに、ニホンミツバチを狙ったスズメバチも頻繁にやってくる。
現に、了承を得て、軽トラでうちに運んだ子たちは、だいぶ不安そうにけっこうな距離をくっついて追いかけてきた。家の中にも何匹かやってきて飛び回ってた。
家主さん、毎年困っていただろうな。
こわい人にとっては、蜂は、蜂。虫は虫なのだ。
ミツバチ巣箱が、完全に雪のはるか下になる青森で、今から越冬できるだけの蜜を新しく集めるのは困難。どうかこのまま、ウロの中にいてほしい。新しい家を探して逃げてしまったら、どこかで全滅してしまうだろうな。もう紅葉さえ終わりにさしかかってて、花はごくわずか。
中の蜜で越冬できるか?女王は生きているか?そもそもスプレーでもう群れ自体弱ってしまったか?
とりあえず見守る。

正解がわからない

蜂は蜂。
虫は虫。
それでもわたしは、ニホンミツバチを愛してて、めちゃくちゃ大切に思っている。
山の中ですきな場所を見つけたらいつでも出ていってもいいから、とにかく生きて、ゆっくり暮らしてほしい。

蜂よ。ごめんね。

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