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朝日を浴びて味噌汁café

 最近、昇りたてのホヤホヤ朝日を浴びて、玄関先で一人味噌汁caféを楽しんでいます。まずは立ち上る出汁と味噌の香りをすぅ~っと吸い込みます。両手で包むあったかい器は小ぶりの木のおわん。そうしておもむろに味噌汁をいただきます。今朝は白菜と大根、わかめ。幸せ~。

 朝は幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンというホルモンの分泌最盛時間に当たるのだとか。朝の柔らかい光は体の芯まで染みこんでくるみたい。朝日と味噌汁、五感からじんわり静かに細胞をくまなく呼び覚ましてくれます。

 幸福感を満タンにしたら、仕事に出かけるつりお君を「いってらっしゃい」とお見送り。その後、朝ごはんです。4~5時に目が覚めるのでお腹がすいています。私には「朝は味噌汁だけ」は無理~。 (お腹がすいたと言う感覚がいつの間にか戻ってきてうれしい!)

 でも朝ごはんの30分以上前に私は何故味噌汁を飲むのでしょう?。それは胃を切った私の食事の工夫なんですね。

胃を切った私の食事の工夫

 普通、胃は飲み込んだ飲食物を胃袋にいったん貯め時間をかけて消化し、幽門を通して少しずつ小腸(十二指腸→空腸→回腸)に送り込んでいきます。しかし私の場合、胃は幽門側から3分の1切除されて十二指腸につながれています。幽門がないので食べたもの飲んだものはほとんど消化される間もなくダイレクトに十二指腸へ送り込まれます。十二指腸は急激に腸内が飲食物で膨張することに慣れていません。

  胃の手術直後は水さえも少しずつしか入っていきませんでした。味噌汁など液状のものが入ると、次にご飯やおかずが入る余裕がありません。「ま、待ってくれー」と十二指腸は訴えますが、私は目で見た印象から判断し「このくらいなら食べられる」と口に入れます。でも腸は実際には受け付けてくれません。たとえ以前食べていた量の半分であったとしても一度に朝食を全部食べることはできないのです。(現在はかなり改善しましたよ)

味噌汁ファースト

 ですから、まず味噌汁をご飯とおかずを食べる数十分前に食べるようにしました。味噌汁が通過したかなあ?と思う頃やっとご飯とおかずを食べられるようになります。慣れない頃は、朝食の重さを量って食べていました。
 
 私が一度に食べられる総重量は当時270gがマックスでした。ご飯一膳の平均の重さは160gですから、副菜は110g。ご飯を減らして120gにすると副菜は150g。味噌汁を先に食べることで、なんとか朝食の量をキープできたのです。ご飯と副菜は良く噛む必要があり、消化するのに時間がかかるので、先に味噌汁を食べるのが私にとっては楽に感じられました。

十二指腸は胃の代わりにはならないのです

 「胃を切ったら十二指腸が胃の役目をしてくれるよ」と言われたことがあります。「へえ~すごいな」と思いましたが、それは間違いなんですって。「十二指腸が飲食物による腸の膨張にだんだん慣れてくるから食べられる量が増えてくる」というのが正しいそうです。

 胃を切った後、腸の消化吸収の負担ををなるべく少なくするには噛むことが一番。「口は腸の入口」です。口が胃の役割の一部を担ってくれると意識して噛む。私は一口60回噛むことにしています。噛むことに慣れるとご飯が甘くて甘くておいしさ倍増!

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