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【LINEコラム】『いつ食べるか』で肥満も老化も防げる時間栄養学(2022.5.9配信)

こんにちは。
多角的な視点で働く人と企業の健康づくりを実行支援するライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか?
私は4月30日に3回目のワクチン接種(モデルナ)があったので、ゴールデンウィークの前半は副反応でつぶれる………なんて思っていましたが、副反応が出たのは接種翌日の5月1日だけで、5月2日からは全快していました。

今回は『交叉接種』の効果と巷で噂の『モデルナアーム』とやらを体感・検証してみようと思ってモデルナで打ったのですが、看護師さんが刺した場所が『三角筋の中部のど真ん中』だったため『腕が上がらない』という事態が回避され、普通に万歳&ぐるぐる回せるくらいなんともなかったです(痛ダルさはありましたよ!)。『モデルナアーム』の程度はワクチンを打つ場所によるのか、と新しい疑問・発見がありました。

【 三角筋の働き 】
 上腕骨をいろんな方向に動かく際のサポート
  ・屈曲(前に持ち上げる
  ・外転(横に広げる
  ・伸展(後ろに伸ばす
  ・水平外転(前に90度の高さに上げてから横に開く

さて、そんな雑談もほどほどに今週もコラムをお届けしていこうと思います。




今週のコラムのテーマは【 時間栄養学 】です。

皆さんは時間栄養学って見聞きしたことがありますか?私は今回初めて聞いたのでちょっとどんなものか皆さんに紹介してみようと思って筆を執りました。

一般的に栄養学というと、特定の栄養素と効果効能や、それに合う調理法・料理などがおすすめされることが多いですが、今回は時間に着目した栄養学とのことです。

簡単に言うと、

時間栄養学の第一人者である早稲田大学理工学術院の柴田重信教授によると、体内時計のメカニズムに合わせて食事や運動の「時間を変える」だけで、効果がグッと変わり、やせやすくなったり、体の不調を改善したり、病気の予防にもつながったりする。

※上記記事リンクの冒頭より抜粋※

とのことです。

この分野が着目され出したのは2017年に『体内時計のメカニズム』の研究者たちがノーベル医学・生理学賞を受賞したのがきっかけ。体内時計の研究から生まれた新しい分野が、時間栄養学だそうです。

時間栄養学の第一人者である早稲田大学理工学術院の柴田教授曰く

「同じ人が同じものを食べても、1日の中でいつ食べたかによって太りやすくなったりやせやすくなったりするのは食べるタイミングによるからで、それは血糖値や血圧の変動にも関わってくるのです」

とのこと。私がここでパッと思いついたのが『果糖』です。果糖とはフルーツ内に多く含まれている糖分のことで、果糖自体は血糖値を上げたりはしないものの、体内で起こる糖新生という反応でブドウ糖に変わり、エネルギー源となります。

が、大量に摂取することで変換されたブドウ糖を消費しきれず中性脂肪に変換されて体内に貯蓄されてしまいます(ここで度が行き過ぎると『高脂血症』という病気に発展)。

だからこそ、1日が始まる『朝』に摂取することで、1日の日常生活の中でエネルギーとして消費してもらうのがいいと考えられるため『果物は朝に食べると良い』と言われています。

それはまたさておき。

ここでいう『時間』とは『体内時計』のことを指します。
そして、体内時計の研究において着目されているのが『時計遺伝子』という『人間の体内時計は遺伝子によって決まっている』と考えられるものです。

これは『クロノタイプ診断』でもわかると言われていて、『朝型(2種)』『夜型』『ショートスリーパー型』をそれぞれ動物で表現し、タイプ別に『こんな生活スタイルを送ると良い』と判断ができるようになっています。

これも一緒に照らし合わせて考えて行くと、食生活についてまた新しい視点が持てますね。

では実際に何をどうすればいいのか。この体内時計を整えるために必要なリセットは『朝食を摂る』ことであり、その上で柴田教授は

「人の場合は、朝食時間から夕食を食べ終わる時間までを、できれば10時間、長くても12時間以内にすることが大切です。そうすれば、夕食から朝食までの時間が長くなり、体内時計をしっかりリセットできます」

とアドバイスしています。しかも、朝食では糖質とたんぱく質をしっかりとることが重要だそうです。

こちらのサイクルは比較的朝型の人のサイクルになるかと思いますが、夜型・ショートスリーパー型の方はもう少し時間が前後しそうですよね。

このように、『自分の体内時計の遺伝子が何型』で『それに合わせて朝食を摂る時間を調整することで、体内の栄養の吸収率が変わり、エネルギー転換と消費が効率よく動くため、結果的に体内に余分なエネルギーを溜め込む肥満にならない・整った生活リズムを送ることで各機能が正常に働き、臓器に負荷をかけないので老化しにくくなるという流れになるそうです。

普段朝食を食べない・食べられないという方は、まず自分が何型の体内時計遺伝子なのかを測り、その上で夜ご飯と翌日の朝ご飯の時間のバランスを取って調子を整えてみてくださいね。




いかがでしたでしょうか?
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今年のゴールデンウィークは最大10連休で特に規制もない長期休暇になりました。

休暇なので普段の仕事がある生活と違い、時間に追われる生活ではないため、こうした長期休暇中は生活リズムが狂いやすくなり、休暇明けに調子が戻らないという方は多いと思います。

今回のコラムが少しでも皆さんの健康力向上にお役に立てできましたら幸いです。

また、コラムの内容について質問・疑問・感想などはトーク画面で絶賛募集中です (*^^*)/

また来週のコラムのテーマも絶賛募集中なのでぜひアンケート回答にもお気軽にご参加ください!

今週も良い1週間をお過ごしくださいね。




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