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【LINEコラム】『季節の変化で起こるメンタル不調』の乗り越え方(2022.2.24配信)

こんにちは!
多角的な視点と根本から治す健康づくりで充実した人生を目指すライフデザイントレーナーの丹後友里です(@tanchan0630)。

2月の稼働日も残りあと3日。来週にはいよいよ3月になりますね。
今週末から地元札幌では最高気温が8℃まで上がる予報で、春の陽気を感じるのだとか。直前でかなりの大雪が降っているのに、あと2日で8℃を迎えるとなると、道路状況がえらいことになりそうで今から恐怖に戦慄いています。

そんな今週のコラムのテーマは『メンタル不調』です。
それもタダのメンタル不調ではなく、『冬季うつ病』という秋の終わりから春の初めにかけて起こりやすいうつ病をテーマにお届けしていきます。

「最近何となく気分が晴れないんだよな……」
と感じる方はぜひ対策も兼ねてご覧ください。




皆さんは日頃から『気分の浮き沈み』を感じることはありますか?

仕事やプライベートが忙しくなってくると疲労が溜まって気分が晴れなかったり、ちょっとしたミスが続くと落ち込んだり、些細なことが気になって苛立ったりと、日頃から日常的に気分が晴れないことは多々あると思います。

それでも今回気にしてみて欲しいのが、

気分の落ち込みに季節性があるのかどうか

というところです。

なぜ気分の浮き沈みに季節が関係してくるかというと、『日照時間』が絡んでくるからです。
冬場は日が差す時間が短くなるため、太陽光から得られる幸福ホルモン『セロトニン』の分泌促進が短くなり、その分気持ちが落ち込みやすくなると言われています。

またコロナ禍でもリモートワークが進むにつれて1日中家の中にいることで体内時計の働きが弱って自律神経の乱れが強くなったりと、メンタル疾患に陥る機会も多くなってきていると言われていますよね。

今回の場合『季節性』ということもあり、これから春に向かって日照時間はどんどん伸びてくるのですが、体内時計の調子が悪くなっていると『日照時間が増えていく(日が差す時間が長くなる)ことでまた環境の変化によってメンタルの不調を感じやすくなってきます。

・気持ちが晴れない
・楽しかったものを楽しめない
・何をやろうとしても無気力で手がつかない

こうした症状はうつの前駆症状と言われています。
自分で気になってネットで診断を受けてもイマイチパッとしないということもあるのではないでしょうか。

そんな時精神科医でもある樺沢先生の著書『ストレスフリー超大全』ではこのように書かれていました。

①病院に行くべきかを考える
  ⇒ 先述した質問の内どれか1つでも
    あてはまる:うつ病の可能性がある
    すべて(2つ以上)ある場合:約88%うつ病
    と言われています。

②悩んでいるくらいなら診察を受ける
  ⇒ 病状には『症状固定』というのがある。
    病気があるのに治療をせずそのままにしている
    とそれが『あたりまえ』に
なってしまい、
    症状が固定化してしまう状態に。
   《発症から1年が目安》
        ↓
   
逆を言うと、早期に治療を開始した方が
    《発症から受診までと同じ期間で》
    症状が寛解する患者さんが多い
とのこと。

日本人はどうしても我慢すること(忍耐)に美徳を感じる国民性がありますが、これからの時代は『長く社会で働き続ける』必要性がある以上、健康面においてはその美徳はむしろ有害になると私は考えます。

早めに専門家に相談して、対策を講じ、その対策を実践することが大切です。


しかし、身体の病気やケガと違って、心の病気は100%まで治らないと言われています。ですので、一度診断を受けてしまった際に気をつけておきたいことがこちら。

①病気を受け入れる
②新しい自分にアップグレードする
③徹底して生活療法を行う

詳細は書籍を熟読していただければと思うのですが、樺沢先生曰く

メンタル疾患とは、
身体が限界になると
メンタルを支えられず崩れ落ちる状態

とのこと。つまり生活習慣の改善が必要になってくるということです(裏を返せば、生活習慣が崩れたままでいるとメンタル疾患になりやすいということ)。

メンタル疾患の方で症状の改善が難航する方に多いのは『薬に頼り過ぎてしまう』というのも特徴。生活療法をせずに、薬やカウンセリングだけではなかなか症状は改善していかないと樺沢先生は仰っています(メンタル疾患はセロトニン不足だと言い切るくらいなので)。

栄養価のある食事を摂る十分な休息を得る(睡眠含む)、適度に身体を動かす(朝散歩など)。ごくごくあたりまえのことをしっかり取り組むこと。しかし、それでも心がうまく動かない時は無理にやろうとするとひずみが大きくなるので、できることから少しずつ始めていくのが良いと思います。

そして、何より大事なことはメンタル疾患をネガティブなものに捉えず、『新しい自分になるきっかけ』だという認識の下、過ごしていくことではないでしょうか。

幸いにも、これからは日照時間が長くなっていきますので、気分が晴れないな、浮き沈みが大きいなと感じた方は『日向ぼっこ』の時間をつくるのもいいかと思います。

窓辺で温かい飲み物を飲みながら
お日様に当たってポカポカひと休み

そんな時間をつくるようにすると、冬季うつ病対策にもなるのではないかと思います。

私自身も10年位前国試浪人生時代にメンタル疾患を患ったことがあります。その時は思うようにままならないことも多々ありましたが、『今の自分がやりたいと感じたことにだけ集中しよう』ということだけを決めて日々を過ごし、国家試験に合格して、病気も快癒しました。

これからの時期、また年度も変わって新しい環境になる方も多くいると思います。新社会人の受け入れも始まりますし、何かと大変な時期になると思いますが、自分を労わりながら日々の生活を謳歌していって欲しいと思います。




今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
少しでも皆さんの健康力向上にお役に立てできましたら幸いです。

コラムの内容について質問・疑問・感想などありましたら、お気軽にトーク画面よりお声掛けください (*^^*)/


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