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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(22)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第4章 無条件な優しさ:ラディカル・アクセプタンスの心髄
【マーラをお茶に招く:「はい」という練習】

今回は、博士自身が数年前に参加した一週間のヴィパッサナーリトリート中、否定的な気持ちに浸りきったことがあったそうです。
自身の体調の不具合であったり、天気や参加者の態度…その全てに嫌悪感を感じていました。

この嫌悪感に嫌気がさした博士は、すべてに抵抗する代わりに、すべてに同意しようと決心します。
今感じている感覚・感動・思い、そのすべてに「はい」と、時には遊び心をもって少し大げさに、声のトーンを和らげたり、フレンドリーにしてみることで、自分の大げさな反応がバカバカしく思えたり、たまに笑顔が漏れてきはじめます。

無条件に人生と同意することから生まれる内なる自由を感じ、マーラをお茶に招くように…「はい」。
抵抗もせず、囚われることもない自分。
人生をあるがままに受け止める手助け…

もちろん、時には自分に危険が降りかかったり、虐待されるような環境にあるときは、自身の将来を守るために「ノー」というべきです。
でも、そんな時でも自身に沸き起こる感情や感覚に対して「はい」ということはできます。
思いや感情が自分の中で自然に湧き、過ぎ去るのを待つという受け入れの練習になるからです。

また、トラウマ経験者にとって、「はい」という肯定の言葉が、その凄まじい恐怖感を再び引き起こしてしまうことも注意しなければなりません。
自分の体験をバランスよく無条件の優しさで受け止められないときもあります。そのときは、友人を頼ったり、運動でカラダを動かしたり、処方箋の力を借りて、その恐怖心を緩和することを大切にしてあげて下さい。

そして、当面はきつすぎることには「ノー」。自分のバランスを保てるようなことに対してのみ「はい」ということが最大の思いやりになります。

内面に起きていることに対して「はい」というメッセージを送る方法として、ジェスチャーやイメージを使うこともできます。
ティク・ナット・ハンは、「笑顔のヨーガ」を「はい」の練習としてすすめています。

思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ーー マザー テレサ「5つの気をつけなさい」ーー

逆説的になりますが…
「行動や言葉を変えることによって思考も変わります」
ラディカル・アクセプタンスの本の中でもご紹介されてもいますが、表情を緩めた状態では怒りを感じることは難しいですし、考え方を変えるために、先ず筋肉を緩めるというのは大切だと思います。
「笑顔」のパワーはそれだけにとどまりません。
「あなたの笑顔は自分とまわりの人たちに幸せをもたらすのです。」


ありがとうを表す言葉はたくさんありますが、
どんな感謝の言葉より「Smile」「笑顔」がとても大切です。
言葉は通じなくても「笑顔」は万国共通の優しさを伝えてくれるからです。


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