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【子商い】子どもたちに稼ぐ力を!

子商塾を始めた経緯

オンシーズンは月に数回、キッチンカーでイベント出店して日本茶ドリンクを販売しています。

新商品の日本茶ドリンクがバカ売れした時の達成感は忘れられませんし、タピオカドリンク屋さんの隣で惨敗した時の悔しさも忘れられません(笑)

売れ行きによって一喜一憂し、次につなげていくの繰り返し。良くも悪くも予期せぬことが起こったりするのが商いの醍醐味です。「商いは飽きない」とはよく言ったものです。

場数を踏んで慣れてきた商いですが、お茶屋に入るまでのサラリーマン時代、お客さんに直接販売してお金を頂く経験はしてきませんでした。

そして、私同様、世の中の大人のほとんどが「自ら仕入れたものに価値をつけて販売し、利益を得る」という、商い経験をしたことがないと思っています。

たまに、職場の愚痴ばかり言う知り合いに見兼ねて、職場に不満があるなら起業したら?と促すのですが、自分にそんな能力やノウハウはないと全否定されます。

まあ私もサラリーマン時代に同じことを言われたら同じような返しをするだろうし、自分には、家業というベースの中で商いを学べたことは運が良かったです。借金という厄介なお土産付きですが(笑)

だからこそ、子どもの頃から商いを通して稼ぐ力を身につけてほしいと思っていました。

そうすれば、例えば、大人になったとき働いている職場になじめなかったとしても、起業するという新しい選択肢が生まれるので。

最近では学校の総合学習の授業で特産品の販売体験をしていますが、子どもたちに利益還元されるわけじゃないため、私的には商いじゃない。

子どもたちにはお金を儲ける喜びを体験して欲しいのです(笑)

ちなみに、3年前に地元の高校の文化祭で、生徒たちと抹茶ラテを販売する機会をもらいました。

生徒たちが自腹で仕入れ、利益を還元する形にしたいと校長に直訴しましたが、学校の授業(文化祭も)で利益還元はできないし、販売しない他の生徒たちとの平等性に欠けるため、難しいとのことでした。

とはいえ、担任の先生の実家が自営業で、商いに理解のある方だったので、試作用の材料費は生徒たちに負担してもらったり、得た利益は、お金ではなく、食券という形で生徒たちに還元することができました。

文化祭の様子はこちら。

「商売って大変ですね。。」 自腹購入&基本放置&利益還元と、現実に近い商売体験だったからこそ聞けた、生徒からの一言でした。 やる気を出して頑張ってくれた生徒たち、私のワガママを受け止めてくれた先生方に感謝ですm(_ _)m

Posted by Yousuke Tanaka on Saturday, October 31, 2020

学校の授業でやろうとすると色んな制約が出てくるので、個人で商い経験できるプログラムを作った方がよさそうだ。そして、何人かの子どもたちでやった方が達成感を味わってもらえると考えました。

私が参加しているLDL(Locally Driven Labs)の中で、子商塾を実践されている方々がいらっしゃったので、実践者の方々からアドバイスをもらいながらやっていくことになりました。

子商塾の概要

子商塾は以下のように設計しました。

【プロジェクト名】
子商塾
【参加費】
(5,000円+材料費)/各家庭
  ※5,000円は保健所対応や出店料、デザイン料などの経費を想定
  ※残った利益(営業利益)は子どもたちに還元
【コンセプト】
稼ぐ力を身につける
【目的】
子どもたちに商い体験をしてもらうことによりお金の知識を学んだり自立性を育み、社会人になった時に役立てる
【目標】
①子供たちが商いを楽しむこと
②参加費(5,000円+材料費)を回収できる売上を達成すること
【内容】
子どもたちが自ら仕入れて付加価値をつけて販売することで、お金や商売のことを学ぶ取り組み。具体的には、イベントでオリジナルドリンクと醤油赤飯を販売する
【販売】
6/10キャンドルナイト@与板 蓮正寺さん
7/25みんなの野菜マルシェ アオーレ長岡
【準備】
第1回「商いとお金」
第2回「ドリンク試作とデザイン検討」
第3回「出店準備」
【注意事項】子どもたちの主体性を尊重する。親はすぐ口出ししないこと。

初めての取り組みだし、スケジュール調整が大変そうだったので、少人数での開催を考えました。

なので、募集はかけず興味をもってくれそうな友人に声をかけました。

幸い、友人は興味を持ってくれて小学5年生の女の子、4年生の女の子、3年生の女の子(うちの長女)の3家3名の少人数でやることになりました。

1回目の講義を終えて


流行り病により、リアルとオンラインのハイブリット開催だった1回目。

「商いとお金」という難しいテーマだったので、子どもたちのリアクションを見ながら対話形式で講義をおこないました。

蔵カフェで実施

商売をしている身として、最も伝えたいことは価値をつけること。

お茶屋の付加価値や、子どもたちのお父さんお母さんの仕事の価値が何かを考えてもらいながら、説明していきました。

蔵カフェの価値
学校の先生という仕事の価値

次に、商いには欠かせないお金の計算。
粗利益=売上ー売上原価
という計算式をまずは覚えてもらいました。

そして、肝心の、得た利益はみんながもらえることも。

お金の基本的な計算式

さらに、イベントでオリジナルドリンクを販売したときに、売れるためにどう価値をつけていくのか考えてもらい、次回までにドリンク案を考えてもらうことに。

マーケティング要素も

伝えたいことは、ある程度子供たちに理解してもらえたかなという印象です。

見学していた次女のメモ。4歳なりにポイントは抑えています(笑)

最優先することは、「子どもたちが商いを楽しむこと」。

そのためには、
①子どもたちが売りたいドリンクを作ること
②たくさん売れて、利益を子どもたちに分配できること
が大切です。

次回子どもたちがどんなドリンクやデザインを考えてくるか楽しみです(*^^*)

続きは以下になります。

↓オリジナルドリンク完成編

↓いざ本番編


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