若ければ敵、年食えば味方
昨日、久々に外出しました。
私の住んでいる場所は都内・そして区の中でも僻地であるためかなりさびれています。
そのため、人には会いますが社会的距離は保てている感じです。
しかし、電車に乗りしばらくすると人が増えること増えること。
仕事や学校もありますしね。皆さん、大変です。
私の大学では延々と対面授業をしており、皆、平然と講義を受けています。コンビニ前や校舎に学生は溜まらず、大通りに出てまっすぐ帰宅。
しかしその内実は惨憺たるものでありまして、感染者は毎週きっちり出てしまっているのです。
若者に厳しく、大人たちに甘い
最近のテレビや政治、行政の言動を見ておりますと目に余るものがあります。
若者の外出を控えよ。
若者が感染してきている。
外にたむろす若者たち。
まるで若者が国の敵であるかのような感覚が蔓延しております。
この場合の若者というのは20代から30代が想定されているのだと思います。
しかし、考えてもみてください。自称非若者な大人たちは何をしていたのでしょうか?
飛鳥Ⅱで船出?
溜まらず風俗店来店?
医師会のパーティー出席?
もう一度お尋ねしたい。
あなたたちは、何をしていたのですか?
仕事、余暇大いに結構です。
しかし、あなたたちが平等で公正公平な社会を望むのならば、若い人たちにだって同じようにそれを望むべきではないでしょうか。
若者にとっては大学、社会人一年目はとても大切な時期です。同期との交流は制限され、大学で友人を作るにも満足にいかない場合もあるという。大学の先生とも時に画面、時にリスクを冒して対面講義です。社会人は働かないといけませんし、そのために慣れない生活を軌道に乗せなければなりません。
若い人間は貧乏です。はっきり言ってバイトもしなければ遊ぶ金も、教科書を買う金もない人もいます。
私は知っていますよ。
テレビ局は、スタジオの表面だけ取り繕って、裏側はスタッフがすし詰め状態。控室なんか、三密もへったくれもありゃしない。
記者会見もソーシャルディスタンスと銘打って座席の間隔を空けていますが、画面の裏ではカメラマンたちがやはりすし詰め状態。
何をしているんですか?
若ければわりを食う
「これだから最近の若者は」という言葉は、私自身年齢差別であると考えています。
人種、性別、あるいは階層や職業などにあるように、年齢にも差別は存在します。
おやじ狩りなどもある種の中高年層に対する攻撃的な差別です。
今の「若者」と言われる人は、以下のことについて知ったり、知らなかったりします。
私の感覚では、若い人間ほど「贅沢」を知りません。ちょっとしたことに喜びを見出せます。考えてみてください。インスタ映えで満足できる世代なんです。Twitterで主張できれば自己実現できる世代なんです。安上りですよね。
私はバブルを知りません。好景気なんて言葉を知りません。今度、日本が経済成長するなんて空想だと思っています。
消費税がなかった時代を知りません。消費税はきちんと払うものであると信じていますし、増税は嫌だけど極端に文句はいえません。上の人たちが決めることに、従うしかないからです。
ゆとり世代だとか、さとり世代だとか言われては半端者のような扱いを受けます。教育がなってないのではありません、大人たちが教育の機会を奪っていったのです。
政治に関心がありません。よく政治に関心を持って将来のために投票に行けと言われます。しかし、政治に関心がないのではありません。政治が若い人に関心がないのです。
将来的に、年金が残っているなんて信じていません。しかし、若い人はそんなこと気にしません。気にするだけ無駄だからです。
よくお酒を飲まされます。飲みたくないのに飲まされて、聞きたくもない説教を受けます。たいていがどうでもよい話か、悪ければ人格を否定されます。しかし、飲みます。だが、肝に銘じてください。あなたのガス抜きに付き合って「あげている」のです。
非正規や派遣ばかりです。きつい仕事には体力、精神ともに若いからやっていけます。でも、仕事つらいです。なぜつらいかというと、給料に見合った激務ではないからです。最低限のコストで最大限の労働力が手に入ってよかったですね。
ある作品や何かがブームになると、ヤジを飛ばすのはいつだって大人です。放っておいて欲しい。私たちはそれが好きなんです。
なんで結婚しないかって?したくてもできないんです。なんで子どもを産まないかって?産みたくても産めないんですよ。お金もなければ、時間もないのに産んでしまったら、その子は可哀そうだと思いませんか?
今一度、「最近の若者は」の言葉を飲み込んでください。彼らは笑っているようで、テンションを上げているようで社会から孤独です。
以上!解散!
若者に優しくあれ!
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