2021/12/2

東京に来て五年経ちました。

夜行バスに揺られて、今の事務所【トゥインクル・コーポレーション】のオーディション】に毎月通いながら、アルバイトをしながら引っ越した五年前。

バスタ新宿に夜行バスがついてもいく宛もなく、とりあえず東京だし、蕎麦でも食うかと歌舞伎町を彷徨ってた。とても濃いと思ったと共にコレに慣れていくんだろうかと思いました。

引っ越し資金もギリギリだから、殆ど家具もあげるか棄てて、ほとんど身体ひとつで出てきました。

今でも、新宿から下北沢に移動する時に、京王なのか、小田急なのか迷います。

東京の蕎麦のつゆには慣れて大好きです。

最近、お誘い頂いて、色々と参加したり、観劇してしゆおりました。

我がトゥインクル・コーポレーションの大先輩で片桐仁さんの20周年記念『片桐仁創作大百科展』

街裏ぴんくさんの独演会『hardliquor』

後輩であり、事務所同期のジャパネーズの単独公演『ヒゴイシ双子星』

居島一平さん主催『苦肉祭』

川尻恵太さん作演出『ゴールドマウンテン』

僕も10月に単独公演をしまして、それ以降、次への準備に勤しんでおりまして、その最中に観るには、お手伝いするには完璧なセットリスト(観劇の場合セットリストというのかは微妙なところですが)でした。創作は自由で、その人が出る。故にどれだけ自分と其処から底からソコから見える景色を投影して創るか。丁寧に丁寧にこさえてお客様に届けないといけません

どの公演も素晴らしく、刺激を頂きました。皆様、お疲れ様でした。

とあるトークライブで、芸人さんが『東京とは何が多地域より優れているか?』とお客様や周りのゲストに聞きました。それは『人が沢山いる。』と言うものでした。

それは本当だなと思いました。

人が沢山いるから起こる現象にかけて、ここに人が集まるのだ。それを忘れて大都会でひき籠ってしまう。

五年のうち、実質二年がコロナで身動きとれない中で、僕はそのタイミングでパタリと体調を崩して伏せている一年間を人知れず過ごしてました。

文字も読めず、食事も興味が持てません。辛うじて、インプット欲と耳は残っておりましたから、沢山YouTubeを通して、人の話を聞いていました。ピン芸人なので、やはり、好むのは一人語り、一人で誰かが話しているのが心地好く聞けました。

文字も読めないけれど、原因もわからない。ライブもコロナで失くなった時に倍加していく感情を無関心に受け止めていました。唐揚げ弁当とグラタンばかり食べていたんですが痩せていきます。丁度いいやと思ってました。

副作用というか、結果的にそこから脱していくのも2020年の夏、小説を書き出します。言葉を失った決して、言葉を書き出しました。今でも訳がわかりませんがそれが良かったのか、体調は復調していきます。アウトプットの方法として、合っていたのかと思います。

夜行バスに揺られながら、東京に向かっている時に毎回、同じサービスエリアのサービスエリアな拉麺を10分で掻き込んでいました。その時のよくわからないけれど、全部棄てて東京に行こうとした時と小説を書き出した時はとても心境は似ています。

その一年後、小説もコントももっと向き合って進みたいと思える様になりました。

何もない部屋に少しばかりモノが増えていく。

少しばかり、模様替えをして、生活をやり易くしようとする。

そうして、少しでも自分の内側の言葉を外側に出して、誰かの一時の娯楽になれればと思うのです。

それが五年経って感じている今です。