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乳がんのこと⑦手術室へ

いよいよ手術当日。
ガンと診断されてから、あっという間と感じる。

看護師さんが心配して、声をかけてくれる。「今日手術やな。体調どう⁇昨日寝れた⁇」

「普通に寝れました」

「そーなん⁈寝れたんなら、良かった」

あ、みんな前日から気になって眠れなかったりするのか。
もともと、図太いタイプ。
どんな状況でも寝れちゃうタイプ。
どんな状況でもご飯普通に食べれちゃうタイプ。

いよいよ手術室へ。
テレビの見過ぎなのか、手術室にはベッドに寝かされて運ばれるものとばかり思ってた。
違ってた。

「手術室まで一緒に歩いて行こうか」

想像してた手術室への向かい方と違っていて驚いた。まあ、問題なく歩けるもんね。寝て運ばれる必要はないのか。

点滴のゴロゴロを押しながら、看護師さんと手術室の前へ。
家族が3人、私よりも辛そうな顔して立って待っててくれた。

「大丈夫やからな。がんばって。」
みたいなことを私の腕をさすりながら旦那さんが言ってくれた気がする。

「じゃあ、行ってきまーす」
私の代わりに看護師さんが言ってくれた。

手術室の前室。不織布のネットを被り、名前と手術箇所の確認。

「左胸の乳がんです」
「え、左⁇確認します」

自分のガンの左右間違わへんやろ、と内心思ってしまった私。
危なく右胸を切除されるところでした。
こういうことがあるから、名前とかの確認が病院では何回もあるんだなーと実感したのでした。

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