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仕事も育児も家事も頑張ってはいけない

限界コンサルタントです。この4月から育休に入りました。

前々から書こうと思っていた「仕事は頑張ってはいけない」という話について、つらつらと書いていこうと思います。
これは、仕事に限らず家事・育児もそうですね。本当に。
周りに、家事・育児で疲弊している人がいたら是非共有してほしいなと思います。

会社の後輩には、「仕事は頑張ってはいけない」ということをことあるごとに伝えており、改めて、後輩と過去の自分、仕事、育児、家事に忙殺されている方に向けて、その理由をまとめておこうかなという感じです。
(ほとんど会社の後輩はこのアカウントを知らないので、伝わることはなさそうですが…)

いつも書き出すと長くなってしまうので、さらっと読めるぐらいの分量にとどめたいと思います。
(興味のある人はTwitterから連絡ください)

「仕事を頑張るな」と言っている僕自信も、後輩に「もっと頑張れよ~」ということはあります。これは、自己啓発的な頑張るであって業務上の頑張るではないという言い訳をさせてください。
(育児・家事の方は、仕事を育児・家事に適宜読み替えてください!)

では、本題に入って行けたらと思います。

仕事を頑張っていけない2つの理由

仕事を頑張ってはいけない理由は2つあります。

1つが、「頑張ると頑張ったこと自体を認めてほしくなる」から。
もう1つが、「頑張ると執着してしまう」からです。

まず1つ目の「頑張ると頑張ったこと自体を認めてほしくなる」ことについてですが、これはシンプルに頑張ると頑張っている自分を評価してほしくなります。
本来的には、業務上の成果があって評価されるのですが、どうしてもこの努力(自分が身を削って取り組んだプロセス)に対して、評価してほしくなります。
これは、人間心理として当たり前のことですが、非常に厄介なものです。

成果が出ていないのに自分は良くやっていると、実際の貢献度以上に自分を自分で評価していきます。
ただ、現実は甘くなく「そうはいっても成果は出ていないよね」となることも少なくありません。
現に、能力不足により、他の人より頑張らないといけない状況となっているだけの場合も少なくありません。普通に考えて、そういう人を普通に成果を出している人以上に評価することはできないですよね。

そうなると、どんどん自己評価と他者評価が乖離していき、最終的には自分の価値を認めさせたいがために周りの足を引っ張りだすなんてことが起きます。

「自分はこんなに価値があるんだぞ!」と、周りに言ってもらいたいがために、あえて仕事を遅らせたり、挙句の果てには自殺しようとしたりします。(死ぬことで自分がどれだけ頑張っていたか≒追い詰められていたかを表現するため)

育児・家事では、自分が勝手に設定したハードルで頑張ってしまうパターンですね。勝手に頑張って、周囲(パートナや自分の子ども)に認められないから、認められないことに対してストレスをためます。これも、相手の評価(そこまでやってくれとは言っていない)と自己評価(こんなにやってるんだから)の不一致でしょう。

1つ目は、頑張ると自己認知が歪んでしまうということです。

2つ目は、「頑張ると執着してしまう」ということですが、これは資料作成を主な業務としているコンサルであるあるの話です。

1枚のパワーポイントのスライドの作成に数時間をかけると、そのスライドを捨てられなくなってしまう人が多くいます。
本来的には、その資料の目的に沿って資料を作るべきなのに、時間をかけて作った1枚のスライドが目的から外れているにもかかわらず、捨てられない。ゆえに、そのスライドを起点に他のスライドを作ろうとしてしまうのです。

結局、全部ボツになって、やり直す羽目に…

これは、資料作成でなくても頻発することでして、自分が過去に作ったルール、導入したシステムなど、自分が頑張った!と認識しているものに対して、どうしても執着してしまいます。

第三者から見たら、「もういらないじゃん」「今回の資料の目的に沿ってないじゃん」ということは多々あります。にもかかわらず、「頑張った」と自分が認識すると「執着」してしまうのです。

そして、そこへのこだわりのために、変えることを拒みだすのです。
(コンコルドの錯誤ってやつですね)

ちなみに、育児・家事では、余計にややこしくて...
自分が手塩にかけて育てた子どもというものに対して執着してしまう場合があります。子どもはあくまで1人の人間であるのに、自分が投下した時間を回収すべく”自分が期待するようにコントロールしたくなる”のです。

そのため、頑張りすぎない。頑張るなら、自己責任を徹底するしかありません。

この2点から、後輩には「仕事は頑張るな。頑張るなら、自己責任」と強く言っています。

頑張らない仕事の仕方としては、「すぐやる、ぱっとやる、ざっとやる」という事でしょうか(よく私の父親が言っていました)。

時間をかければかけるほど、「頑張った」という気持ちが生じるので、時間をかけないのが基本です。

そのためには、最初から完成させるのではなく、小出しにして、外さない状況になってから、仕事を完了させに行くのが良いでしょう。

そうはいっても、時間がかかることは少なくないので、後輩には、目的を見失わないようにするということが大事だと言っています。あなたが頑張ったかどうかではなく、出すべきものを出したかどうか?を大切にしてほしいなと思います。

家事・育児に関しては、自分の基準でしか判断していないかどうかを点検するのが重要でしょう。

仕事は頑張るな。でも、自己研鑽は怠るな。
復職後も後輩に言い続けるんだろうなと思います。
また、日々の家事・育児で気を付けていきたないと思う次第です。

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