『人と同じ発想の延長線では、ライバルに勝てない』

「競い合う」「ライバルに勝つ」について考えましょう。


ちょっと古い話ですので、若い方には分らないと思いますが

昔、水前寺清子さんの『いっぽんどっこの唄』の歌詞の中に

「人のやれないことをやれ~~」というフレーズがありました。

「なるほど!」「そうだ!」と言う方もおられると思いますが

これは「頑張れば勝つ」と言う一昔前の発想のように思います。

では、これからの時代は、どうすれば良いのでしょうか?


アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは

「美しい女性を口説こうと思った時に

ライバルの男がバラを10本贈ったら、君は100本贈るかい?

そう思った時点で君の負けだ」と言っています。

これは「人と同じ発想ではなく、人と違う発想をしなさい」

「人と同じ発想の延長線上では、ライバルに勝てない」

「人とは全く違う発想が必要」と言うことです。


では「人とは違う発想」とは、どうすれば良いのでしょうか。

それは、既にあるもの・・、

目の前にあるものに・・目を向ければ良いのです。


紀元前2000年には、アイスクリームは存在していました。

また、ワッフルも昔から焼かれていました。

しかし、それから3900年後、New Yorkのセントラル公園で

カップを切らしてしまったアイスクリーム屋が

苦しまぎれに隣のワッフルをカップの代わりに使うまで

アイスクリームコーンは考え出されませんでした。


パンは紀元前2600年にはすでに焼かれていました。

そのはるか以前から人間は肉を焼いて食べていました。

それにもかかわらず、人間がこの2つを組合わせた

ハンバーガーを作ったのは、それから4300年後でした。


既にあるモノとあるモノの関係性を見いだすことができれば

オリジナルなモノは出来るのです。

そして、それが大きなビジネスチャンスを作り出すのです。

新しいモノとは、特別な技術やサービスにこだわる必要がないことを

これらの事実が私たちに教えてくれているのです。


この様に、相手より一歩先んでる方法は

「人のやれないことをやれ~~」ではなく、

「人のやらないことをやれ~~~」です。

「人のやれない・・」と「人のやらない・・」では

たった「れ」と「ら」の違いではありますが

この「差」がとても大きいのです。


人のやれないことをするのは「大変」です。

何故なら、人と同じ発想のもとには

ライバルが存在するからです。

そして、ライバルが居るということは

ライバルより、たくさんの努力が必要であり

人のやれないことをしないといけないからです。


しかし「人のやらないことをする人」は

やっている人がいないのでライバルがいません。

ライバルがいなければ、なんでも「楽」で「楽しく」

そして「儲かる」のです。

しかも、ライバルがいないということは

自分で売りたい商品やサービスの値段が

「自分で決められる」のです。


また「人のやらないこと」は

目の前に、幾らでも転がっているのです。

その「目の前のこと」と「目の前のこと」を組合わせれば

今までとは違った「新しいもの」が生まれるのです。

すると、それは「相手に勝つ!!」のではなく

「思うように成果がでて」必ず「報われ」

「楽しく」「楽」になるのです。

ですから、どんな時も「目の前のこと」に

「どうしたら・・」「どうすけば・・」と

自分自身に問い掛け続けましょう。

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