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自動車について〜入門編〜

 かつて豊田佐吉氏が農村地帯で生産を始め、戦後大幅な戦後復興、朝鮮特需もあり、自動車需要が大幅に増加。気が付けばトヨタ自動車だけでなく多くの国内自動車メーカーは外貨獲得できる大きな主力の産業へとなった。

 22世紀にはいり、コンピューターの発達、タブレットやスマートフォンの普及の時代へ変化すると、自動車の価値感も変容しようとしている。
かつて、高度経済成長期以降、徐々にマイカーが普及していったのである。(いわゆる新三種の神器の1つ、3Cとも言われたものの1つ。)

 情報化社会に進むにつれ、生産技術が発達し新興国では自動車の低価格帯での販売がされること、また先進国の若者の貧困化や若年層の価値観がモノの所有の量の豊かさではなく、コミュニティやストーリーの時代へ変化したこと。また環境問題の取り組みもあり自動車はシェアの時代になってきているのである。

 つまり自家用車がいらなくなっているのである。

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 更に、現在ではコロナの影響もあり、自動車業界は生産数が大幅な減少に見舞われている。速報値であるが、コロナの影響が出始めた3月の値で見てみる。
 トヨタ自動車で国内販売数が同月比-23%、ホンダ自動車が-43%、日産自動車が-43%、スズキ自動車が-36%、マツダが-33%、スバルが-40%、三菱自動車が-47%と大きく下落しているのである。

 もちろん、コロナで試乗ができない、socialdistanceのために外出禁止、大幅な収入減による買い控え、世論としてはっちゃけること出来ない等考えられる理由は多く存在するからであろう。

 少し話しが逸れてしまったが、言いたかったことは2重に自動車の生産が今までより不必要になってきている可能性があるということである。


 そこで新たなキーワードが自動車業界で飛び交っているのである。それは何かと言うと、CASE(キャス)である。私もトヨタ関連の企業や説明会を受けたことがあるが、何度もこのキーワードを人事の方が話していたことが印象に残っている。

 では、このCASEは何を意味しているのであろうか。

 Connected(コネクテッド)Autonomous(自動化)Shared(シェアリング)Electric(電動化)という技術革新と対応した新ビジネスモデルである。

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 1つづつ見ていく。コネクテッドはICT端末として周囲の状況や位置、車の環境を測定、感知することにより自動化運転のような付加価値をつける。また通信によって【つながる】ので安全技術だけでなく、エンターテインメントも応用できるのである。
 具体的には、Googleが自動車業界参入しているのはこの部分で非常に有利であるからであろう。また、TOYOTAはソフトバンクと提携したのはIOTの分野のノウハウをスピード感持って取り組むべきと判断していることの表れだ。

 2つ目の自動化は非常に日本も関心が高い分野である。少子高齢化と地方消滅化が進んでいる日本の現状から、移動のための安心安全なインフラは急務であるからだ。
 自動化が進むことにより、リスクのない、誰もが移動できる手段となるのである。
 例えば、テスラモーターズが無人の乗用車の実験をサンフランシスコなどの町の実験を数多く行うことやGMが条件付き自動化運転を実験で行っている。
 日本は部品によってはシェア獲得できる企業も存在しているが、多くはアメリカのベンチャー企業、ドイツを代表する(ボッシュのような)大手部品メーカの後塵を喫している状況である。
 ベンチャーや研究所との業務提携、産学連携をより進めて頂きたい!

 3つ目のシェアは極論いうと、自動車だけでない。労働力や日用品、衣服と上げるとキリがないくらい多くのものがシェアの時代となっている。
 自動車関連で具体例出すと、空いた時間のみ駐車スペースを貸し出すakippaやDeNAのタクシー配車サービスMOVがシェアの時代のサービスを良く表していると考える。

 4つ目の電気化である。ひと昔、日産リーフのバッテリー性能が格段に向上したことによって街中の社用車、カーリースで見かけるようになったことが印象的である。
 欧州が環境政策の一環として、ガソリン車の廃止や規制強化にのりだしていること、中国国内もEV車推進政策を打ち出し始めたことから、プリウスのようなハイブリッド車ですら厳しくなってきているのである。
 そのため、Panasonicと電池をTOYOTAは提携し、EV車の改善を図り、高性能、世界のスタンダードへ対応しようとしているのである。

(印象的ですよね、CM!!)

 最高に、少し余談ではあるが、トヨタの豊田章男社長が述べていた、進化がこれからは必須と述べている事、年功序列、終身雇用制が困難であることを述べているが、日本の社会情勢もあるが、製品や世界トレンドに合うサービスを創り上げることできる人材は、旧来の人事制度や思考回路の方では厳しいのである。

 私も旧来の価値観、思考回路ではグローバル人材となりえることできないので、常に学び続け、挑戦をし続けることとする。

時間の都合上、以上とする。

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