広島で感じたこと
皆さんこんにちは、パラテコンドーの田中光哉です。
12月9・10・11日の三日間、縁あって、広島の小学校、中学校、特別支援学校に講演と題してお邪魔してきました。
1日目
朝一の新横浜発の新幹線に飛び乗って、新尾道駅へ向かいました。
高校生の時にサッカー部で福山市に遠征した記憶しか広島の思い出はありませんでした。
到着とともに駆け足で、美味しいと聞きつけた駅近の尾道ラーメン屋さん「東珍康」に。
尾道ラーメンの背脂でおでこの汗が爆発しました。そのくらい美味しかったです。(「東珍康」は大人気店と現地の人からも訪問をほめられました。笑)
そんなこんなで、皮脂が飛び出たまま、ワクワクと緊張の半々で、まずは、「市立吉和小学校」の6年生の皆に会ってきました。
子供たちはとても真面目な姿勢で話を聞いてくれました。そんな姿に僕の方が人の話を聞くときの態度を見つめなおそう(笑)と思うほどでした。
途中の休憩時間にみんなで急遽サッカーをしたら、一気に仲良くなれました。
スポーツって言葉も年齢も障害も関係ないって。実技のテコンドー始める前に感じました。笑
12月中旬の寒い中でも半ズボンの裸足でテコンドーを楽しんでくれる子供たちは、やっぱり風の子元気な子でした。
そんな姿に刺激を受け、パワーをもらい僕が一番はしゃぎました。
講演で色んな事伝えよ~って思ってたけど、やっぱり実技が一番通じる。
楽しかったな~
2日目
朝7時に担当の先生がホテルへ迎えに来てくれて、車で1時間+フェリー30分+車で30分という大崎上島という瀬戸内海の島に向かいました。
フェリーに乗るというだけで朝8時前で僕の高揚も絶頂でした。
とにかく朝日が上がるのを見ながら風を受け、日々の悩みや考え事が吹っ飛ぶ時間でした。30分甲板歩きまわってると船酔いしましたが、先生には言えませんでした。笑
訪れたのは「県立叡智学園中学校」。ここは創立2年目の、特別なカリキュラムでの教育に力を入れる全国から子供が集まる国内でとても注目されている学校でした。行く前は僕自身、賢い子供たちに相手に多少の心配も。
でもそんな心配も一気にふっとびました。中学1,2年生は、まさに好奇心の塊のような子供たちは、僕の話に対して沢山質問を投げかけてくれました。
更に学校の先生方もとてもユニークで盛り上げ上手。とにかく笑いの尽きない2時間でした。
自然豊富な島の中で色んな経験をして、世界で活躍する大人になってください。また必ず遊びに行きます。
当日の様子を学校のSNSに挙げていただいてました。
学校から出るときずーと見えなくなるまで追っかけてくれる子供たちを忘れません。
とにかく楽しかったな~
3日目
最終日は「県立尾道特別支援学校」へお邪魔してきました。
学校に着くと、まず目にしたのは大きなウェルカムボード!
幼稚部から高等部まで、主に知的障害や聴覚障害のある子供たちが在籍する学校です。
色んな障害を持つ様々な年ごろの子供たちに対して、自分の経験や価値観を伝えることへの恐怖や難しさがありました。
もしも僕がこの子達と同年代の時に同じようなパラアスリートが講演に来たら、「今まで障害を忘れさせてくれる環境がここにあるのに、こんな人が『障害』という現実を突き付けてくる」って思うだろうなーって前日に考えてました。
言葉はとっても慎重に選びながら、伝えました。
その話をする僕に対して子供たちは満面の笑顔で接してくれて、僕の不安なんか、心配いらないんだとすぐ気づきました。
聴覚の幼稚部の子供が手話がわからず困る僕に対して真っ先に抱きついてくれて。
むしろ僕の方が、まだまだ「障害」に対して閉鎖的で、エクスクルーシブな態度だったと気づきました。この三日間で大きな学びでした。
全学級を回ってみんなと交流。元気をいただきました。
尾道特支の皆で制作してくれました。
この三日間は決して忘れることのない時間となりました。
自分がこれまで抱えるコロナ禍やケガでのストレスなんて本当にちっぽけな事だなーって。もっと大事なことが人との交流の中にあるなーって改めて思うことのできる時間でした。
これがまた競技に専念できる何よりのモチベーションなんだなーって。
今回機会をくださった、準備くださった皆様本当にありがとうございました。そして一緒に時間を過ごしてくれた子供たちの最高の未来を祈ってます!
また行きます!ありがとう広島!
田中光哉
(尾道・千光寺からの眺め)
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