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自己紹介〜小学生時代③〜

日本一のクラスになろう。日本一になるにはどうしたいいか?みんなで考えて欲しい。6年生になった時クラスの担任は一番最初の教養の授業で僕たちにそう言った。何を言ってるんだと笑ってる友達もなかにはいたが僕はワクワクが止まらなかった。なぜワクワクしたかというとその担任の目はキラキラしていて希望に満ち溢れていた。本気で日本一になろうとしていたのが伝わってきたからだ。そもそも何を持って日本一になるのか?テストの点数?コンクール?そんな具体的なものは何もなかったが日本一を目指したいと思った。通っていた小学校は地元の中でも大きな小学校で1クラス30名程度の6クラスで全校生徒約1000人だった。全校生徒が田舎の小学生30名程度のクラスが日本一を目指せるものとはなんだろうとみんなで考えたが頭もそれほど良くない歌もさほど上手くない絵を描く才能がある人もいない。なかなか難しかったが僕らの強みがあった。

「毎日を楽しく過ごしてる」

本気でこれが強みだった。とにかくみんな仲が良かったしいつも笑っていた。僕も明るくクラスの中心にいるタイプだったのでこれならいけると自信がありました。具体的なことは決まらず先生と僕ら生徒の自己満足な事だったが卒業した時に日本一だったと言えるようにしようと授業は終わった。そこから日本一のクラスになるために週に一回はアンパンマンの替え歌で最後は日本一のクラスになれると締めくくってみんなで歌っていた。毎月誕生日の人にはお祝いをしたり体育大会で僕は団長をやって僕らのクラスの組は優勝したりその授業の日から毎日がキラキラしていた事を鮮明に覚えている。本当に毎日が楽しかった。卒業アルバムの写真では僕らのクラスは全員満面の笑みでそれを見た時にみんなで日本一だよねこれって言い合った。

大人になってこういう考えをできる事は無くなった。宗教じゃねぇかとか何か騙されてない?とか現実見てないだけで行動が伴ってないだの。僕はそういう現実見ろよみたいな感性が嫌いです。だってあの一年間は本当に楽しかった。確かにお金を稼ぐ必要もないし受験勉強なんかもしてない。でも目標を持ってみんなが仲良く平和な毎日だった。

「日本一平和で仲良しなクラス」

だったかもしれない。大人になったら自分で生きていかないといけないからそう甘くはない。日々学んで毎日やりがいで楽しく稼げるようになりたい。

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