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漢字「口」「月」をビルドしてみた(文字の再発明)

漢字を作っていくうちに、
いくつかの部品に分解する方法が見えてきた。

立体漢字は、「部品」によって構成する

本来、漢字においては、
部首や編、冠というものが、漢字の部品とも言えますが、
音や意味として、部首たちの役割があると認識しています。

部首は、「部品」の集合体になる。

しかし、私の作る立体漢字では、構造体としての部首になります。
語弊があるといけないので、もはや部首ではなく「部品」です。

漢字をビルドする

BUILD(ビルド)
・組み立てる
・積み上げる

漢字を書くより、「組み立てる」ことの方が、しっくりきます。
「積み上げる」ことを考えると、
たしかに、建物のように見えてきます。

紙の平面上ではなく、
机上の重力の影響をうけた構造体なので、
下から作っていくことが、建築に近いし、
3Dプリンターも、積層して、下から積み重ねていくわけです。

だから、「漢字をビルドする」は、しっくりする言葉ですね。
立体漢字の定義は、また別の機会にしようと思う。

部品の名前

・ちゃぶ台

という名前をつけました。
この2つの部品を使って、どういう漢字が使えるのか、試してみます。

部品「ちゃぶ台」

ちゃぶ台をひっくり返した「ちゃぶ台返し」と言いましょう。

漢字「口」

ちゃぶ台の上に、ちゃぶ台返しを乗せると、
漢字「口」になります。

ミニマムな形すぎて、ただフレームに見えてしまいますが、
漢字は、ミニマムな形だとも言えます。

ちゃぶ台を重ねていきます。

漢字「月」

ちゃぶ台を3つ重ねていくと、「月」になります。
どちらかというと、胃のようににくづきに形が近いですが、
月になりました。

「口」「月」を作りました。
この形は、非常に簡単な形なので、単純な構成になりましたが、
組み合わせによっては、さまざまな展開が考えられそうです。

メディアアートやプロジェクションマッピングが専門。アートやデザインなど、作品や作ることについて書いていきます。