エモ逃げしないマンガで銭湯

よく行く近所の銭湯。
そこは本やマンガを浴室内に持ち込んでいる人が結構いる。
湯船に浸かりつつ器用に濡らさないようにしながら鬼平犯科帳を読む老人。
サウナでじっとりと汗をかきながらビジネス書を読み込むオジサン。
他の店ではそういう人をあまり見たことがないので最初は少し驚いた。
本の持ち込みって本当ならマナー違反?でも、本を持ち込まないでという貼り紙もないし、浴室にいるスタッフも特に注意などしないので、ここでは本の持ち込みはオッケーってことなんだろう。

それは素敵だ。

と言うのも、僕はサウナは好きなんだがいかんせんジッとしていることに飽きてしまうのだ。
本当なら10分くらいサウナで我慢してから水風呂に飛び込みたいところ。しかし飽きてしまう僕は5分足らずでサウナを出てしまうのだった。
そんな僕でも、サウナにいる間に読むべきマンガがあれば飽きることなく10分でも15分でも居れるではないか!
それは素敵だ。

そういうわけで、とある寒い日、銭湯へ赴く前にブックオフに寄ってマンガを物色。
以前、少しだけ読んで非常に面白かった「おおきく振りかぶって」というマンガが20巻セットで1000円で売られていたので購入。
こうして僕のマンガを携えての銭湯ライフが始まったのだった!

(追記)
銭湯用に買ったマンガのはずが、面白すぎて家にいる時にも読んでしまうのであった。
一年生だけのチームが成長していく高校野球マンガで、おセンチ過剰にならず論理的に野球を描くのがとても良い。
野球に特段の興味があるわけではない僕でも夢中になれる。
一番好きなシーンは、夏の予選で敗退したところ。
普通ならば泣かせどころのはず。主人公たちを泣かせて読者も大いに泣かせて、名ゼリフのひとつも吐いておセンチに酔いまくるのが定石のはず。
だけどこのマンガはそれをやらず、スパッと切る。「泣くな!」と言う。
いやーーー、気持ちいい。信頼できる!
エモ逃げしない構成、大いに信頼できます。

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