小さなロングラン
小さな時代:大正時代に、鳥取の浜辺の村で、小さな少女が小さな命を生きました。七歳半で亡くなった少女:田中千鳥が書いた幾つかの小さな詩と文。娘の死を悼んだ母:田中古代子は、没後すぐに小さな本『千鳥遺稿』を作りそっと世に差し出しました。
わずかばかり三百部ほどの本は、大正から昭和・平成と読み継がれ、何度も復刻されながら百年の時空を超えて令和の今に至ります。あいだに千鳥にちなんだ映画『千鳥百年』が作られ、絵本『千鳥のうた』も生まれました。
来年2024年は、田中千鳥没後百年を迎えます。千鳥のふるさと・鳥取県下では来年に向けて様々な取り組みが進んでいます。
その第一弾:鳥取県下横断「絵本『千鳥のうた』オリジナルイラスト原画展」巡回展示が「ちえ森ちづ図書館」で始まりました。
小さなロングラン。小さなバトンは、絶えることなくつながり続けます。
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