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ちんちやうげ(沈丁花)

三りんさいた
ちんちやうげ
にほひはよくて
かわいい花で
いつも春になりがけに
よいにほひして さいている
 数え年 八歳(大正十三年二月)

梅の花からバトンタッチするように春の訪れを告げる「ちんちょうげ」をうたった詩です。おそらく生家の庭に植えられていたのでしょう。季節や自然の移ろいに敏感だった少女の姿が浮かびます。東京の音楽家リードオルガン奏者の相田南穂子さんは、YouTubeに「田中千鳥による八つのうた ちんちょうげ」を挙げておられます。11分27秒 お時間のある時に 是非 大正時代の響きをお楽しみください。【千鳥の詩文のすべては HP「田中千鳥の世界」で公開、読むことが出来ます。】


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