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なぜ企業は社会問題の解決に力を貸すようになったのか?

こんにちは!
どーも!ゆ〜せ〜です!

先日、CSVという社会問題の解決が直接的に経済価値を生み出すアプローチについて解説しました。

そこでは、企業が社会問題に対して精力的に取り組んでいるという話をしました。

詳しい内容はこちらからご覧いただけますので、聞いたことないなという方は確認して下さいね。

しかし、少し前までは地球温暖化を気にする人なんていなかったし、企業の社会問題に対する意識も強いとは言うことができませんでした。

今回は、なぜ企業は社会問題の解決に力を貸すようになったのか、その過程を見ていきたいと思います。

なぜ企業は社会問題の解決に力を貸すようになったのか?


一番は、社会問題や環境問題、人種差別などに対する企業の関わりが注目され、どれくらい貢献しているのかということが企業の評価の一部となっているからです。

しかし、これは今そうなだけで、昔からそうだったということではありません。

今回はそうなった過程の話なので、どのようにして社会問題問題に力を貸すこととなったのでしょうか?

CSRからCSVへ


CSVという概念が出てくるまでは、CSRという概念がありました。

CSRは、Corporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任と和訳することができます。

一方、CSVは、Creative Shared Valueの略で、共通価値の創造と和訳されます。

そのCSRは、企業の経済活動と社会問題の解決はトレードオフの関係にあると考えられてきました。

トレードオフとは、何かを得るためには、何かを失わなければならないという関係のことを意味しています。

わかりやすい例で言えば、働いてお金を得るためには、時間を失わなければならないといったものがあります。

このCSRでは、社会へのマイナスの影響はできるだけ出さないようにしようということですが、ほとんどの企業はそれを無視して利益を追求していました。

要は、社会問題の解決に力を貸すことはただのボランティアだったということですね。

そして、2006年にハーバード大のマイケル・ポーター教授らが、それまでの事業での社会的にマイナスなことはしないようにしようという償いような受⾝的な活動としてのCSRではなく、戦略的にCSRを位置付けることで競争優位が実現すると主張しました。

それは、企業も社会も双⽅がメリットを享受できると考えられたからです。

戦略的にCSRを考えるようになったことで、企業の経済活動と社会問題の解決は、トレードオフの関係ではないという考え方に変化しました。

つまりは、企業の経済活動と社会問題の解決を両立していこうという考え方になったのです。

これにより、企業は、自分たちの本業で社会的な責任を果たしていこうという形になりました。

そして、2011年、さらに発展して、CSVとなり、企業は本業で社会問題を解決しようと考え、Win-Winの関係を築けるように努力し始めました。

ちなみにWin-Winについては、こちらで詳しくどのようにしたらWin-Winの関係になれるのか説明していますので、興味のある方は読んでみて下さい。

キリンビールのCSV活動


現在、キリンビールは以下のCSV活動をしています。

① 人の健康を守る
② 地域社会の活性化
③ 環境を守る


① 人の健康を守る

人の健康を守るために、キリンビールは、ただ美味しいだけでない、セルフケアできる飲料・食品の開発や、 グループに医薬・バイオケミカル事業を擁する強みを活かした新たな商品やサービス新薬の創出をしています。

特に、健康素材をプラスした商品や身体にやさしい商品を開発しているところが有名ですね。

② 地域社会の活性化

キリンビールは、お客さんの家族や仲間と幸せな時間を共有できる機会を増やし、さらには、原料の生産者が抱える問題の解決に共に取り組んでいます。

日本のみならず、海外での生産者の地域に対して支援・寄贈を行っています。

そのような活動から、キリンビールは、豊かで活気あふれる地域社会の形成とコミュニティの活性化に貢献しているところが分かります。

③ 環境を守る

キリンビールは、環境のために、容器包装や気候変動影響への対応などのバリューチェーンでの環境負荷低減を行っています。

ちなみにバリュチェーンについては詳しくこちらで解説しているので、知らねえという人は確認しておいて下さい。

具体的に、キリンビールは、水や農産物を利用しているので、その部分を再定義するのは環境問題への解決に貢献していると考えられます。

他にもサッカー日本代表のオフィシャルパートナーとなり、サッカーの応援もしています。

キリンビールのCSV活動より一部引用 

ということで、今回は、なぜ企業は社会問題の解決に力を貸すようになったのか?という話をしました。

今につながる、社会問題解決に対する歴史の話をしました。

これからも企業が社会問題解決に注力しながら、本業でしっかり利益を上げて、日本を活性化していただけると嬉しいですね。

これからもサクッと学べて、今すぐ使えるビジネススキル、情報、ノウハウを一生懸命少しでも皆さまのお役に立てるよう発信しますので、フォローやスキよろしくお願いします。

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