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idecoの出口戦略

確定拠出年金(ideco)の受け取り方について考察。

結論から言うと、
①なるべく遅く受け取る。(60歳から75歳までの間に受け取れる。)
②一時金については、退職金控除をフル使用、更にプラスして所得税率23%で収まる範囲である1799万8千円を受け取る。
③一時金受取後の残りを年金20年で受け取る。

「①なるべく遅く受け取る。(60歳から75歳までの間に受け取れる。)」
お金に余裕があれば遅く受け取った方が良いです。
イデコの運用で増える利益は通常かかる住民税と所得税の約20%がかからないからです。
早い時期に受け取り、自分で運用する場合は利益に税金がかかるので損です。

「②一時金については、退職金控除をフル使用、更にプラスして所得税率23%で収まる範囲である1799万8千円を受け取る。」
退職金控除は、
・イデコの一時金で受け取り、その後に会社の退職金を受け取る場合は5年開けると控除が各々使えます。
・会社の退職金を受け取り、その後にイデコの一時金を受け取る場合は20年開けると控除が各々使えます。
各々使えるケースの方が少ないかとは思います。

控除は勤続年数(無職時であっても拠出していればカウントされる)1年につき、80~70万円増えます。
(60歳以降は特定のケースだけ拠出可能です。)

更に課税退職所得金額(退職金から控除した後の1/2の金額)の内、所得税率23%で収まる分は一時金で受け取ると良いです。
(年金受取の場合はざっくり言うと、所得税10%、住民税10%、国保10%の合計30%の税金がかかります。これと比較するとそう思います。)

ただこの範囲について税金を先に払う形になるというデメリットはあります。(税金を後伸ばしにした方が運用額を減らさずに運用できるので得な面があります。)

「③一時金受取後の残りを年金20年で受け取る。」
年金にも税金がかかり、所得税は累進課税です。
国保も累進性があります。
年金受取期間を長期にして、1年の年金額を低額にするのが良いです。

75歳から受け取って20年の年金で受け取りだと、その前に死ぬだろうとは思いますが、死んだ場合は残金全部が遺産となり、相続できます。



参考サイト
国税庁
・退職金と税


・公的年金等の課税関係


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