みるこでん ～５分でわかるMilco～

Milco　それは希望に満ちた歌
　Milco　それは古い言葉で戦争を意味する
　　Milco　それは究極のカリスマ
　　　Milco　それはカリスマ！！

　──Milco「 カリスマ takes you high」

【Milcoの活動】

貴方はMilcoという男をご存知だろうか。

Milcoとは池袋の路上とYouTubeチャンネルを中心に幅広い活動をしている、今最も注目すべき新感覚・形容不可能・空前絶後のミュージシャン(パフォーマー？)だ。

2017年11月頃に池袋の路上にて活動を開始。代表曲は「安心安全サイコパス」。その個性的な曲とパフォーマンスで道行く人たちの一部に強烈なインパクトを残す。

活動当初は池袋の路上だけだったが、2018年1月に「電話一本で誰でも出れるフェス」であるフェスボルタに出演。この出演をきっかけに地下アイドル界隈を中心に存在が徐々に知られ始める。また、続く2月にたまたま路上ライブを見かけた仮面女子のメンバーが、路上ライブ動画を撮影しTwitterに投稿。これが拡散され話題になる。

こうした流れから仮面女子、眉村ちあき、APOKALIPPPSらとの共演が増えて女性アイドル現場に進出する一方で、実は意外とイケメソな風貌を武器に(？)メンズアイドルとしてもボーイズネオンなどのメンドル現場にも出演。幅広い活躍を見せていく（なおメンドル現場では全く女の子のファンがつかない為、特典会ではいつも一人居辛い思いをしてる模様）。

他にも前述の眉村ちあきとは、やまのキックンを加えた三人で「まゆみるやま」として「万里の長城」を発表、APOKALIPPPSのゑりかちゃんべいびーと奏月まりんからなる派生ユニット「ゑりかとまりん」(2019.1.17に活動休止。2019.08.09にラストライブ)には「妄想彼氏生誕祭」を提供したりと、コラボや楽曲提供も精力的に行う。特にAPOKALIPPPSとは良好な関係で、アポカリ主催トークイベの司会や、１周年ワンマン 『アポカリ大草原不可避』ではにっちやんのZOCからアポカリへと着替えるための時間を繋ぐインターミッションを任されたりもしている。その他、小林清美先生の界隈との繋がりも深めていく。

以降も8月に武道館アイドル博2018にメンドル枠で出演。同月、アルバム「BUDOKAN BUDOKAN」リリース路上ツアーを開始。それまでの池袋を飛び出し、横浜、埼玉、千葉、池袋、お台場、渋谷各地で路上ライブを行い、ファイナルの新宿ではROCK CAFE LOFTにてゲストに姫乃たまやめろん畑a go goの中村ソゼらを迎えた 「Milco路上ツアーファイナル Milcoの生い立ちVol.1」を開催した。

さらには11月にはLOFT FESに出演。ここにも一つのドラマがある。この時、LOFT9の店長から出演するために提示された条件は「チケット100枚完売」。店長から渡された100枚のチケットを捌くため、Milcoの果敢な挑戦が始まる。

色々なイベに足繁く顔を出してチケットを手売りし、路上販売も行い、さらに希望者には自分から相手の下へ赴くという精力ぶり。その努力の甲斐あり、苛酷とも思えた条件を2ヶ月余りでクリア(当日まで遥かに時間を残して余裕で売り切ってしまった)、見事にLOFT FES出演を勝ち取る。しかもこの働きが評価されてLOFT社長にも気に入られるというおまけつきとなった。

先のミッションの成果が認められ、2019年1月にはMilco主催イベ「milfest japan 2019」を新宿LOFTにて開催。さらに「村上マヨネーズのツッコませて頂きます！」の「恋歌GP」にストリートミュージシャンとして初TV出演。ブラマヨ吉田の恋を題材にした曲「YOSHIDAがESCAPE」を披露。

２月には「南波一海のアイドル三十六房」に番組初(！)の男性アイドル枠として出演。またこの前後から言葉にもっと力を込めていきたいという思いから「肉声ボーカロイド」という呼称を使い始める(が、すぐにやめた)。

３月にはアイドルグループのバナモンこと『THE BANANA MONKEYS』の3.14赤坂ブリッツワンマンの宣伝のため”路上の覇者”としてコラボ。「バナナの大統領」を提供し、渋谷で路上ライブを共に行う(ついでに流れで赤坂ワンマンにも友情出演をちょこっと果たす)。

４月。春のYOIMACHIに出演。トッパーとしてラジオ体操で開始するという大役を担う(？)。GWには11夜連続深夜イベを新宿NAKED LOFTにて開催。その一つ、4/30深夜平成から令和の切り替わりにかけ、地底系リバイバルアイドルグループ『平成墓嵐』と共に令和最速ライブを決行。GW中は毎夜トークイベを中心に様々な催しを行い、しかもその間にギュウ農フェスのジャイアントキリングステージのOA・司会をこなし、実にハードな進行を見事にやり切った。

6月、楽曲・MV制作に専念することを理由に一時活動休止を発表。すでに出演が決まっていた一部のライブを除き活動を減らしたが、その間も付き合いの深い平成墓嵐のメンズアイドルグループ部門・平成墓嵐突鬼隊にサポートメンバー的に加入。そして9月に活動再開を宣言。また、Twitter上でもポケモンやハム太郎などアニメを題材にした吹き替え動画を投稿しバズる。

2020年1月「元カノPARADISE」MV公開。2月にはNHK『８Ｋで体感！スポーツの魅力～岡崎体育～』に宇佐蔵べに協力の下、振付を提供。また「村上マヨネーズ」に2回目の出演、袴田吉彦の初恋を元にした「はかまdance with me」を披露。この出演により仕事の依頼が殺到し、順調であったかにみえたが、コロナ禍により、多くのアーティスト同様活動ストップを余儀なくされる。

その中で、7月に無観客有料配信「at コロナTokyo〜コロナ蝉ミンミン編〜”誰よりも鳴いてやるぜ！！」を配信。コロナ以降の活動に対し思いを語る。そしてあらためてＭＶなど動画制作に力を入れることを表明。8月には3回目となる「村上マヨネーズ」出演。コロナの影響で活動できないミュージシャンお助け企画で、両親に当てた感謝の気持ちを歌にした「ありがとう家族We are」を披露。

現在、YouTube制作に力を入れ、また密かに楽曲提供の仕事を進めたりしているMilco。今後さらなる活躍が見込まれるのは間違いない。

【Milcoの特徴】

さて、そんなMilcoの特徴としては、

1. シンプルで中毒性の高い楽曲
2. 異様に丁寧で謙虚な人柄
3. でもやっぱりサイコパス

などがあげられる。

１については「安心安全サイコパス」「二の腕修正 NO NO NO」などが象徴するようにシンプルでキャッチーなワード＆楽曲の組み合わせで、一聴しただけでもとにかく記憶に残る。そこに本人の自由すぎる動きやアドリブが加わり、色んな意味で「ヤバイ」ステージを構成している。

２は、「そんなヤバイステージをやってる本人もさぞかしサイコパスなのだろう」と思い接触すると、その異常なまでに低い物腰と謙虚な人柄に驚かされる。他の共演者もその人柄によく触れており、その信頼されぶりには目を瞠るものがある。
「女性アイドルさんと一緒の時は基本的に楽屋ありません。トイレで着替えます。基本的にずっとお客さんと同じスペースにいます。それかコンビニにいます。床が楽屋です」と語り、吉田豪からも「数少ない信用できる男性アイドル」と評価されるほど(注・Milcoが男性アイドルかどうかという点についてはここではひとまず措く)。とにかくその物腰の良いファンサービスぶりにはドルヲタならば、いやヲタクでなくとも何某かの感銘を受けるだろう。

３、でも、ちょっと待てよ。そんなステージに立って、ずっとヤバイライブをやり続けてる人間が本当に只の善良な人なのだろうか？　最近は「一周回って本当のサイコパスなんじゃないかと感じる」(大意)と付き合いのある演者さんから指摘されたりもしており、実際、その人柄に覆い隠されがちだが、時たま本人の底知れない闇が垣間見えることがある。異常なまでに謙虚な人柄と圧倒的タフネスの強心臓を併せ持つ彼。その実態は・・・？

といいつつ、普通に打たれ弱い面もある。むしろ意外とネガティブですらある。しかし、悩みながらも自身のやりたいことに向かい突き進むその姿にこそ、彼の人柄と性格がもっとも象徴されているように感じると言うのは言い過ぎだろうか。

【Milcoが影響を受けたもの】

Milco自身が影響を受けたものとしてはONE OK ROCK（ワンオクロック）、声優ユニットのミルキィホームズがある。特にワンオクの影響は絶大で、「ワンオクを超える」と常に公言しており、氏の代表曲「安心安全サイコパス」もワンオクの「完全感覚Dreamer」に対抗する為に作ったとMCで何度も語っている。

またミルキィホームズについては、名前の「Milco」がミルキィホームズ由来であり、Milcoの初期衣装であったピンクの「マイペース魂」タンクトップは三森すずこのTシャツである。ミルキィホームズは2019年1月28日に解散したが、「それまでに共演したい」という彼の密かな野望は叶わなかった。彼の楽曲「みるみるみるこ」ではそんなミルキィ愛が横溢している。

楽曲制作の影響についてはEDM系が主であると語っている。人を躍らせるノリの良い曲に加えて、Milcoが特に重視する独創的なワードセンスが融合し、彼にしかない唯一無二の中毒性ある作品に仕上がっている。また、打ち込みでソロ活動する自身のスタイルを岡崎体育になぞらえている発言もある。

他に、平成ライダーや遊戯王ネタも多い。キッズコンテンツが好きであると本人は語っている。

以上、いったん終わり。

Milcoという才能を知るには、やはりまず楽曲から聞いていただくのが間違いないだろう。「安心安全サイコパス」「元カノPARADISE」などYouTubeチャンネルに上がっているMVは彼自身の手によるものである。YouTubeの他にTwitter、インスタグラムもチェックだ。

YouTube：みるみるMilco
Twitter：@mil_mil_milco
instagram：mil_mil_milco

令和という平成のシーズン２に彼という才能が時代に何を穿つのか、未来のスーパースターの活躍に注目していきたい。

──祝え！　新たな王の誕生を！

　

令和(平成Ⅱ)2年9月10日
著・青眼の究極龍

池袋の路上から打倒ワンオクを目指す！
Milco(みるこ)インタビュー公開中！