日本サゲ論「最近の若い者はなってない!このままじゃ日本はダメになる」
オジサンとお喋りすると大体「このままじゃ日本はダメになる」か「日本は良い国だ」のどっちかの話になる事が多いのですが(特にオジサン構文(絵文字だらけの文)を書く人に多い)
「このままじゃ日本はダメになる」と言う人を
「日本サゲ論者」というらしい。
まぁどっちだったとしても円の為替レートを個人でコントロール出来ないように我々レベルではどうしようもないのですが、とはいえ危機感を持ったり、自国愛を持つことは悪い事ではないのでお好きにどうぞですし、どうせ景気が良かった時代と比べての話なのであんまり意味もない。
まず、未だに聞く「最近の若い者はなってない!」というセリフ
有名な話ですが一説には発掘された4000年前のヒッタイトの石板にもそういう愚痴が書いてあったり、平安時代の枕草子や鎌倉時代の徒然草にもそういったくだりが出てくるとか。
つまり「最近の若い者はなってない!」と言われていた若者が
オジサンになると「最近の若い者はなってない!」と言い出す。
それだけの事。
結局は同じような発想のオジサンが同じような人を作り出すのでどの時代にも多くいて、特にオジサンになると同じ発想で共感してくれるオジサンとだけつるみたがるようになるので余計に同じ発想になっていく、それを何千年も繰り返している、つまり超絶ベタな発想を繰り返してるだけ。
で「じゃあ他者のせいにしないでご自身で日本を良くしちゃってくださいよ!」
と言うと「それは出来ない」という
って事は「日本を良く出来ないオジサンが、日本を良く出来ない人を見て、このままじゃダメになる」
と言ってる事になります
それってもしかして「鏡に映った自分にツバを吐いてる」のと同じでは?
と思いますが・・・
「それはちょっと変じゃないですか?」と言うと
「あんたとは話が合わん」という事でまた同じ考えのオジサンの共感者の群れを探して逃げていく。
きっと「ですよね~さすが良い事を言いますね~」って言ってほしかったんでしょうね、っていうかそういってくれる人以外を避けて生きてきたんでしょうね。
そう考えると、ソニーやフジテレビなど大手企業が続々と50歳以上のオジサンの多くをリストラしましたが、今のところ経営に全く問題がない、というのも、うなずける。
次に「ダメになる」とは何の事か?と聞くと、結局は高度成長期やバブル期の景気が良かった時と比べての話とか、世界的な景気の順位が落ちているとか、町に活気が無くなったとかそういう事らしい。
って事は、その高度成長期は田中角栄氏のロッキード事件で終焉したように、バブルはリクルート事件ゼネコン汚職で終焉したように、政治家さんや偉い人が裏でズルい事をすると景気が良くなり、捕まってズルをする人がいなくなると景気は下がる。と解釈するなら、
オジサン達がいう「景気が良かった」というのは、政治家さんが裏でスルい事をして作った「好景気の事」になります。
なので「あの時の元気を!あの時のノリを!」
というのであれば、ちゃんとした政治家よりズルをしそうな人を選ぶべき、という理屈になっちゃいますよ?という話をオジサンたちに言っても耳を貸さない「俺の考えは正しい」と思い込んで聞かない。
そういうオジサンが男性人口の半分もいる、そりゃダメになるわけです。
(なので逆にオジサンなのに頭が柔らかい人は希少)
つまりダメにした大人が責任転嫁で若者のせいにする合言葉が「最近の若い者はなってない!」なのかなと。まぁホントになってない人が居たとしても「俺、若者の育成下手だわ~」とその責任を負うのも責任者の責任なんですけどね、どうして若輩側になすりつけるんだろうか?と思っちゃいますよね。
じゃあお前(私)はどうなんだ!というと、
私は「日本はダメになる、ダメになった」とは思っていないです、むしろこのくらいが丁度いいんじゃないの?と思ってますし、世の中には凄い人がいっぱいいるな~と思っていますし、国際的経済順位が落ちてるにしても丁度いいんじゃないのかなと、だって「どこかが儲かる」という事は反対に「誰かの財布が薄くなる」という事ですから、取り過ぎは反感をかうだけで全体の新陳代謝を鈍化させますからね。
それに風紀的に言えばどんどんパワハラやセクハラやワイロや不正が減って、バブル時代や昭和時代の悪しき風潮も排除されつつあり、ユトリも廃止されネットも普及して社会の情報に触れやすくなって確実に良くなってると思ってますし、たとえ経済的にダメになってもこの国が好き。(さすがにバブル期の行き過ぎた感じやユトリ教育をあのまま続けていたらマジでやばかったとは思いますが)
で、巷では「失われた30年」といいますが、
見方を変えれば「30年も安定してる」とも取れます。
どうせ急に景気が良くなって儲かっても貯金か投資、もしくは調子に乗る業突く張りが増えて風紀が乱れるだけなので、まず「今の感じが丁度いい」と受け止めて「だけれども」と繋げて進歩に繋げていかないと結局はバランスを崩しちゃうと思いますからね。
そもそも他国と経済力を比べて順位がどうのというのも大事かもしれませんが、目の届かないところで自分を不幸に思っている方々の幸福度を少しでも上げてあげられるような方向性も大事なんじゃないかなと思うんですよね。
だって「オジサンから見て若者がどうであれ」「若者から見てオジサンがどうであれ」結局は今いる人材でどうにかして行くしかないのですから。
そもそも若者とか初心者とか経済弱者とか困ってる人こそ支えてあげた方がいいと思うのですが、逆に「最近の若い者はなってない!このままじゃ日本はダメになる」と罵倒したところで何の効果があるんでしょうか?あきらかに不正をしているなら分かりますが、そうでもないのに。
まぁそれで世の中が良くなるなら参戦しようかな?
私も来年で50歳、オジサン真っ只中、よ~しバリバリ「最近の若い者はなってない!」って言いまくるぞ~って冗談ですw
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