マガジンのカバー画像

ねこ生活

57
飼い猫福助、チコ 地域猫ファミと周辺の猫たちの観察日記
運営しているクリエイター

2020年9月の記事一覧

ファミ。②〜母ちゃんになった〜

一気に時間が進む。僕は本当に文章を描くのが苦手。話したいこと(書きたいこと)から先に出る。でも何か伝えたいと思うけど、結局何が言いたかったかわからなくなり空中分解する。今回もまとめようと思うけどどうだろう。自信ない。 ファミと出会って1年になるかならないかの頃、ファミが雲隠れした。察しはついていた。実はこの頃ファミのお腹は大きく妊っていた。 前後にハチワレの大きなオス猫がたまに出現していた。妙な威圧感と存在感があり、一言で言えばオーラがあった。人間の餌は口にせず目の前にファ

福助③〜福助の血統〜

僕は陶芸が好きで、一時期は仕事にならないかと模索したが結局叶わず(今のところ)、結局サラリーマンを生業として何とかこの状況を生き抜いている。飽きっぽい僕が陶芸だけは離れず続いている。そのカタチとして家賃1万円の部屋を借り、そこをアトリエと称して製作活動をしている。そのアトリエ周辺も猫だらけである。まぁ地域猫と言うか、野良猫。生粋の野良で環境がサバイバルなので、生存率が低い。(餌を与える人がいない) 福助はそんな世界から僕が引き抜いたと言うか、目が開いたばかりの赤ちゃん猫で、本

福助② 〜出逢いました〜

アトリエ、と言っても元々は大学の学生寮だった建物で、トランクルームとして使いませんか?隠れ家オフィスとして使いませんか?と言う物件だった。 学生寮の構造だから長い廊下があり、大きい玄関、下駄箱がある。 玄関を出て裏に回る。裏は雑草と粗大ゴミに覆われ夜はちょっと足元が危険。奥の方から「ミア、ミア」と聞こえる。 鳴き声が止んだ。きっとこの付近にいる。スマホのライトを照らす。色んなガラクタが足元にある。隠れる場所はいっぱいある。 「ミア」後ろから聞こえた。振り返ると鳴き止む。 どう

福助。①

4年前ー 陶芸活動の拠点(拠点と言うほど活動していないけど)アトリエにて、「ミア、ミア」と可愛い鳴き声がした。アトリエ周辺は野良猫、地域猫が多く生息している。この近所の住人は猫がいることに抵抗がなくむしろ受け入れている。でも決して餌を与えるようなことはせず、猫は猫、人間は人間とけじめをつけているようで、猫も人間とは一定の距離をとっており(かなり離れた距離)、ここで生まれた子猫もよちよち歩きの頃から人間に出会うと側溝に素早く隠れる。 以前隣の部屋で行商をしている若者が餌をあげて

ファミ。

気になる猫がいる。家で2匹飼ってるのに外猫が気になるなんてまるで浮気のようだ。通勤中に立ち寄る某コンビニ裏に住み着いている地域猫。子猫の頃からずっと見てみた。餌をねだるが人には懐かない。でも「ミヤー」とか細い声で泣いて人間の同情を誘う手口は巧妙だ。今もしっかり生きてるがファミと出会って3年目、思い出を織り混ぜつつファミのことを綴っていこうと思う。今日のファミのこと、1年前のあの出来事のこと。 ファミとの出会いは偶然だった。 僕は2年前から出勤時に某コンビニのコーヒーを買うよ