ペスト分析できるようになる経済の基礎知識[3]
営業マンは見習うところ多し、ブラフが得意なトランプ米大統領
「アメ車が売れないのは、日本のせいだ」
「日本は、アメ車を買わない。不公平だ」
と怒ったトランプ大統領。
さすがはアメリカ国家元首にまで上りつめたビジネスマン。本気半分、ブラフ(虚勢、おどし、威嚇)半分だったでしょう。
ポーカーのみならず、ビジネスにおいても、ブラフが、商取引を有利に進める戦術に違いないとすれば、トランブさんは、きわめて優秀な営業マン。
なんたって、アメ車で脅しておいて、あとから、アメ車と引き換えに、戦闘機100機、日本に買わせちゃったんですから。
お値段 1機100億円。一兆円の商取引です(正確には、既決の42機に追加105機で約一兆5千億円)
これこの通り、難癖つけて(ブラフで)カマかけて、交渉を有利に進めようとするのは、トランプさんの得意技(後述)
これ(ブラフ)に日本がシテやられちゃったとしたら、トランプ氏から見れば、チョロイ(笑)チョロイ。また仕掛けてくるハズ。
ちなみに、米トランプ大統領および日本政府の名誉のために補っておきますと、
上記は、筆者のクリティカルシンキング(疑う思考。裏読み)であって、公式な発表でも、どこぞのマスコミの見解でもありません(笑)
いわば、このメルマガ独自の切り口でした。
以下余談。
2019.5.28に米トランプ大統領が来日した目的は、令和初の国賓として新天皇に会うためというメディア報道は表向きで、
裏読みすれば、トップセールス。トランプさんが、安倍さんに、戦闘機を売るためです。
その念押しに「マジで買うんだろうな?」と(日本の招待 - ン千万円の日本払い - )で、やってきたのは、明々白々。
なぜなら、外交儀礼では、国家元首(アメリカ大統領)よりも、皇帝のほうが格上ですので(2019年現在、世界200か国中、皇帝といえば、日本の天皇のみ)
オバマ前大統領のように、天皇へ対して、トランブさんも、深々と頭を下げるのが外交儀礼ですが、
あの、自分大好きで、傲慢なトランプ大統領が、新天皇に、頭を下げるだけの目的で、来日したと思いますか?
(そのプライドを慰撫するために、安倍総理は、升席での大相撲観戦やゴルフ等、下にも置かぬ接待で、もてなしたわけですが)
商品(たとえば戦闘機)を買うために、売り手を接待するなんて、普通は、逆ですよね?(まるで〇〇〇〇業界みたい)
さらに、オバマ前大統領がやること為すこと(オバマケア、イラン核合意、TPP、パリ協定etc.)全部ひっくりかえして、無かったことにしているトランプさんが、
オバマ前大統領の後塵を拝すると分かっていて、来日したと思います?
必ず、裏に、何かあったハズ。それが、トップセールスだったと睨んでいます。
トランプ米大統領の一礼が、一兆5千億円だったということです。
別に、戦闘機を買うのは(防衛目的でしたら)よしとしても、その際、空母化することが決まっている護衛艦「かが」を、トランプさんに披露したのは意味深。
「もっと、アメリカから戦闘機を買って、乗せられる余裕が、ありますよ~」
「ほら、ここに。その目で確かめてみて下さい、米大統領」
という意味です。護衛艦「いずも」も、空母化することが決まりましたし、ね。
空母を持つということは、世界の海の何処へでも、空軍基地を浮かべることができる(空母は、防衛用ではなく、他国への攻撃艦)というのが常識ですからね。
もちろん、専守防衛の日本は、空母を持っていません。持てば、憲法違反です。
まさか、輸送機や補給機のみ載せるのであれば、憲法の拡大解釈で、またもや何とか、こじつけるかも知れませんが、
そんな子供だましが通じるほど私ら日本国民は馬鹿じゃありませんよね(笑)
買った戦闘機を空母に載せて、アメリカ空軍と一緒に(主に中東で)日本人を戦争に巻き込むつもりなんじゃないの?というのが筆者の読みです。
トランプ大統領から学ぶ 戦略とは?
G20を今週末に控えた昨日、今日になって、またもや一発かましてくれました、トランプ大統領。(そのために本号、急遽、大幅に書き換えたのち、緊急配信)
いわく、
「日米安保は、不公平だ」
「安保条約を、破棄する」
「いわゆる日米同盟は、アメリカの負担が大きく、日本の負担が小さい」
と、日米政府を混乱させた挙句に、
「日本が攻撃された時、米国は、日本を守るために戦う。しかし、米国が攻撃された時、日本人にできるのは、米国が攻撃される様子を、SONYのテレビで見ることだけだ」
と仮借ありません。現行法に従うと、その通りなので仕方ありませんが、一体なぜ、G20直前になってトランプさんは、議長国に文句たれるのでしょう?
同じようなことを(NATOの負担金について)ドイツにも不満を漏らしていますから、いちゃもん通りに受け取るならば、
「米軍にいてほしかったら、もっと、カネ払え。イヤなら、米軍、出てくよ?」
という脅し(ブラフ)でしょう。前述の通り。
そのブラフを背景に、G20を有利に進める腹づもり。得意技ですな。
意外と見落とされている(メディアは書かない)のが、日本とロシアとの関係。
プーチン露大統領は、以前から(天然ガスを売りたくて)「平和条約を結ぼう」と呼びかけていますが、
アメリカにしてみれば、日本列島に、旧ソ連の中心国だったロシアの軍事基地が置かれる(北方二島が極東基地になる)という懸念を拭えないハズ。
現に、アメリカ軍が、沖縄で、やってきたことですから。そこで、
「ロシアと平和条約を結んだら、米軍、出て行っちゃうよ?」
と、G20直前にブラフをかけたのではないでしょうか?ロシアと仲良くするな、と。つまり、
・日本は、北方四島を、還してほしい
・それには、ロシアとも仲良くしたい
・ロシアは、パイプラインを建設したい(北海道を経由して、本州へ、半永久的に、天然ガスを売りたい)
・資源の少ない日本も、海運以外で、ガスや石油を購入したい
・しかし、アメリカの核の傘に守られていたい(自衛隊を、防衛軍へと軍隊化すれば、日本兵が死傷し、5倍の国防費が必要だから)
・いわゆる日米同盟は、続けたい(アメリカとしても、戦闘機の売り先を確保しておきたい)
と、三国の思惑が絡み合ったうえでの「安保やめちゃうよ」発言だったのではないでしょうか?
日本を味方につけておけば、米国が売った戦闘機で、米軍の空軍機に代わって、航空自衛隊機が、ロシア戦闘機と、ドッグファイト(空中戦)することになるかも知れませんし。
だとしたら、小面憎いほど戦略的で、攻撃的で、侵略的ですな、アメリカ連邦。
自国の景気を良くするために形振り(なりふり)構わないトランプさん
そんな(筆者が分析する戦略的な)トランプ大統領ですから、景気とは何か?ご存じないハズありません。
もし仮に、本人が知らないとしても、補佐官はじめ周囲の優秀な(ハーバード大学を卒業したような)スタッフが、助言するハズ。
「ミスター プレジデント。貿易赤字は、国内の景気が、好い証拠ですよ」と。
にもかかわらず、なぜ、おん年72歳のトランプ大統領が、アメリカファーストとか言って、
国内の景気を良くするために、お門違いの貿易赤字を減らそうとするのか?というと、
お得意の難癖(ブラフ、虚勢、おどし、威嚇)でしょう。
なんといっても、父親から譲り受けたトランプ グループを、4回も倒産させて、
自身も破産し、その逆境から蘇っての今があるビジネスマン出身の大統領ですからね。
アメリカが金儲け(国内の景気を良く)することについて形振り構わず、貪婪に、自国のために(アメリカ ファースト)、場当たり的なブラフのように見え、じつは、戦略的に、したたかに外交しているように見受けられます。
外交は、国家の戦略ですので。
日本には、その(国内の景気を良くする)外交戦略が、あるのでしょうか?
G20が、自国の利益を追求するための議論の場だと非難されているくらいですから、
日本にも、トランプさんのような、国内の景気を良くしようと、脇目もふらず、外交する政治家がいてもいいような気がするのは、筆者だけでしょうか(苦笑)
このような視点で(筆者の場合はトランプさんを主人公に)今回のG20を見ると、巨大マスコミさえ気づいていないユニークな見解が生まれるかも知れませんよ。
終わりに、一つ質問。主要20カ国と地域の「地域」とは、どこの地域でしょう?
どうして、国じゃないのでしょうね?
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