ブレスト現場の裏話
ブレストは、たとえばマーケティング会社にとって、仕事が入る端緒といって過言ではなく、
ブレストに招かれる、招くということは、暗に、
「この仕事が決まったら、何回もミーティングしましょう(会いましょう)ね」
という含意があります。
ぶっちゃけ、一緒に仕事しましょうね~ということです。社外の人と。
反面、リスクもあります。
何回も、ブレストするたびに、いちいち、ブレスト料や会議費の名目で、一行一枚の請求書は出せません(交際費扱いになります)ので、
もし、入るはずだった仕事の話が、コンペに負けるなどして、消えたとしても、一円すら発生しませんよ~というリスクを共に背負うことになります。
それゆえ、チーム感があるのでしょう。
現実的には無形財より価値があるといっていい販売代理料、情報提供料、紹介手数料も同じ扱いで、
事前の契約なく代販したり、紹介すると、交際費扱いになり、税費負担が発生しますので、安直に請求できませんから、
他稿にて申し上げました「無形財だからこそ分かり合える信頼関係」があってこそ、請求書を出さず、貸借や相殺にして、リスクを相持ちできようもの。
翻せば、利益も分配し合える間柄です。我利ではなく、利他ですね。
その反対に、我利のみ求める発注先は、横並びのチームではなく、縦並びの一業者。
たとえば、チーム意識がない調査会社のリサーチャーに、調査内容をベラベラしゃべられたんじゃ、たまったモンじゃありません。
職場にも政敵がいるというより、キーマンが何をしているか知りたがっている同僚や上司は、結構います。
ひとくちに他社といえど、チームには、内輪の話を。業者には、発注の話を。
そう認識して、区別して扱って、無形財の場合、当たらずとも遠からず。
利害関係者との距離感です。
というのも、適材適所は、仕事を良い方向へ回しますが、適材を取り違えると、
目に見えない無形だけあって、いつの間にか、取り返しがつかない方向へ進む危険があります。
コンサルティングやカウンセリングが、そうですよね?
現場からは、以上です。
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