見出し画像

【書評】孫社長にたたきこまれた すごい数値化仕事術

こんばんは、だんなです。

毎週末、分析関係の勉強をしようと思い、前週までは本を読み進めつつデータを取り分析、という流れで勉強をしていました。前週までのnoteはこちら

ただ、仮説の立て方があまりよくなかったことや、データの定義の曖昧さなどもあったので、今週は一度書籍をちゃんと読もうと思います。(遅い)

なので、今週は書評noteになります。

この本の概要

ソフトバンクの社長室長として、孫正義社長のもとで様々なプロジェクトを遂行してきた、三木雄信さんがソフトバンク時代に叩き込まれた仕事術をまとめた1冊。

分析の意義やいくつかの分析手法の紹介があり、分析をする際に気をつけるべき罠や知っていると役に立つ法則などが紹介されています。

ところどころ、ソフトバンクでの過去の事例やできごと、孫社長に言われた言葉、孫社長が重視していることなどが散らばっています。

この本を読んだ理由

元々は、仕事のなかで感覚で話が進むことがあったことに課題感をお覚え、チーム内の様々なことをデータをもとに進めるべく手に取りました。

当時は積み読にしてしまったのですが、分析力を身につけたかったことと自分がプレーしているスポーツの勝ち筋を分析したかったことが重なり、とっつきやすそうな「数値化」というところに惹かれて再度手に取り直しました。

この本のポイント

分析本としてのポイント:
回帰分析をすれば、優先順位が明らかになる
分析の基本中の基本、単・重回帰分析をExcelで行う方法が紹介されており、単語の響きだけで敬遠していた分析がとっつきやすく学ぶことができます。
伸ばしたい目的の数値とそれに関係するであろう数値のデータが複数あれば、目的達成のために何を改善していけばいいかが分かる武器なので、昔教わったけど忘れちゃった/実はよくわかっていないという人にオススメ。
重回帰分析も結構複雑なんだろうなと思っていたのですが、これもExcelで簡単にできちゃうことを知れただけでも儲けだなと思っています。

定義づけのない数字は危険 / ゴールに結びつかない数字に意味はない
先週までの勉強でここは非常に共感が強いのですが、曖昧な設計でデータを作って眺めるだけだと本当になんの結果も得られませんでした。
大事なのはデータを何のために使うかなので、そこから逆算してどんなデータを集めてどうやって見るかが最初に設計できていないと使い物にならない。
以前の分析の失敗を言語化できたので、分析をしつつうまくいかないなと思っている人は一度目を通すと気づきが大きいかと思います。

ビジネス本としてのポイント:
ただ声を上げるだけでは上司は動かない 「数字の前ではすべての人間が平等」
仕事をしていて、勘や古い経験でモノを言う相手と出会うことは非常に多く、声が大きい人の一言で物事が進んでしまい悶々とすることが多々あります。
立場に優位性が強い職場では特に「事実」である数字が大事であるし、上司としてみても数字で話してくれれば考慮できるのに、というケースもよくあるんじゃないかなと思います。
また孫社長が「これからは多変量解析しないやつの話は聞かない」と言い放ったということもあり、数字という事実のデータで語れるビジネスパーソンである必要性を改めて感じます。

確率を上げる努力をする
孫社長は決して未来を読む天才ではない、とこの本には書かれています。
やってきたのは、サイコロの目を振る前に出したい目の面を増やすことや、そもそもくじを引く回数を増やすことなど、確率を上げる努力を圧倒的にやってきたそうです。
打ち手も一気に同時に試して手段を見極めにいったり、戦略も一つではなく楽観から悲観のシナリオまで大量に何通りも考えたりと、様々な可能性を探して検討し尽くしてから戦いに臨みます。
自分自身、決め打ちが多く考えが浅いことを感じることがあるので、様々な可能性を実際に試してアタリを見つけにいくことが大事だなと思いました。

おわりに

一通り読み終えて、改めて「数字(事実)で語れる力は必須だ」と感じました。

データアナリストを目指すというわけではないですが、平等にビジネス会話をする上で最低限必要なスキルであるので、数値化をして分析し、PDCAを回して結果を出すという一連の流れを今一度学び直していこうと思います。

というわけで、来週からは「スポーツで勝つ」という目的で、自分自身のプレーに仮説を立ててデータを集めて分析していこうと思います。

サポートお願いします!インタビュー記事制作費に使用させていただきます!