マイナースポーツに必要な「掛け算」の話
「パデル」というマイナースポーツを始めてから5年。
自分の経験も踏まえて、マイナースポーツを普及させるには掛け算が必要だと、僕は思う。
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まずは自分の経験を話すと、
パデルをやったキッカケは「友達に誘われたから」。
パデルという競技の魅力はもちろん感じたが、やったキッカケに占める割合としては体感30%といったところだと思う。
残りのキッカケ7割は「友達」で間違いない。
パデルを始めたのは社会人になってからだったので、会う口実として使いやすいというのが1つ。飲み会の代替ポジションだ。
特にパデルを終えた後の「しゃぶしゃぶ温野菜」ではしゃぐのが何より楽しかった。
つまり、しゃぶしゃぶ温野菜ではしゃぐためにパデルをしていた、が正しい。
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マイナースポーツをプレーしているのは、おそらく社会人の割合がかなり高いと感じている。
プレイするには地味にコストがかかる。
未成年がスポーツをしたいなら、部活動に参加するほうがコストを抑えてのめり込める。
またメジャースポーツと比較して、プレーできる場所が限られる。
未成年は行動範囲がかなり絞られる。通うことも難しい。親からの支援の必要性が高い。
広めるとなれば、土台に社会人を狙い子供を巻き込ませるという手立ての有効だと思う。
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マイナースポーツはできる場所が限られると書いたが、パデルは特筆して場所を選ぶ。
壁に跳ね返るボールを打ち返す、という特性上、練習するにもコートが必要となる。
(コートがなくてもできる練習ももちろんあるが。)
コートを建てるとなると起きるのが土地問題。
ここでまた掛け算の話になる。
おそらくレンタルコートやレッスン代で収益を上げるのは難しい。
コートを運営している方や運営を検討してる方からも、よくその話を聞く。
つまり収益を上げる主軸が別途で必要になる。
いまパデルは、バーベキューやパエリアを楽しむのに合わせてパデルも楽しんでもらう工夫がなされている。
限りある土地の中から、立地にあっていて尚かつスポーツとの相性の良いビジネスを運営することも視野に入れなければならない。
観戦の話になるが、野球だって飲み会の代替として、飲み食いできるスペースを用意して収益化する工夫がなされている。
それを野球よりもマイナーなスポーツで、さらにプレーまで求めるとなると、メインの目的はプレーとは別にそらす必要があると思う。
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メインのターゲティングを社会人とする場合、スポーツのためにスポーツをする人を探すのは難しいのではないか、とも感じる。
既にキャリアを歩み始めていることもあり、プロを目指すという層は学生と比べて圧倒的に低い。
勉学そっちのけで部活に励む人は多かったが、仕事そっちのけでスポーツに励む人は確実に減る。
継続的にスポーツをする目的には、痩せたいやモテたい、ストレスを発散したいなど、別の目的があるのだと思う。
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マイナースポーツは競技や観戦よりも、レジャーとして広めるほうがターゲットの母数も多く接点が増えると思うので、認知の拡大をしていくならばそこが狙い目ではないだろうか。
マイナースポーツとどんな掛け算を作っていこうか。
まだまだこの市場は面白くなりそうだ。
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