針と糸

幼稚園で要るものを作るのは全て妻任せなのだが、女子の方が裁縫が得意だよねと言うとそんなことないと言う。もちろん、服飾系の学校に行った人は職人さんレベルなんだろうけど、妻に言わせると高校レベルでは普通に得意ではないらしい。親世代は夜遅くに裁縫していたイメージがありそれを言うと、あの時代はいわゆる花嫁修業をするのが一般的だったようだ。すなわち、婚期近くなると、親に言われるか自主的かは別として、料理や裁縫など困らない程度に勉強して身につけていた時代があったのだ。我が家は夫婦とも技術職で裁縫をはじめ家事全般が得意とは言えない。だけど、僕自身小学生の頃の記憶を辿ると、家庭科で雑巾を作ったり、ボタンを止めたりしたことが案外楽しかったことを思い出した。少しきっかけがあれば、世の男は裁縫に目覚めるかもしれない。男の裁縫ブームというムーブメントはありかもしれない。