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”決算資料勉強会”はじめました。

こんにちは。
株式会社スペースマーケット 財務・IRを担当している田中と申します。

今年も気づけばもう年の瀬。めっきり寒くなってきましたね。天気予報によると今年の冬は平年並みの気温ですが、去年が暖冬だったため寒く感じる人が多いそうです。

私には寒くなってくると食べたくなるものがあります。
それは”もち”です。この季節になるともちを大量買いしてきて、朝食を基本的にもちにします。
シンプルに焼いて醤油をかけて食べたり、茹でてきな粉をかけて食べたり、インスタントの味噌汁に入れてみたり、あらゆる方法でもちを食べます。

そんなわけで先週、無事に今シーズン初餅をキメました。きな粉もちでした。


さて、


スペースマーケットには、社員が自発的に勉強会を企画し発信する文化があり、日々様々な勉強会が行われています。
そんな中、コーポレート部では先月から単発の勉強会ではなく、週に一回継続的に、他社の決算資料について気づいたことを共有する勉強会をはじめました。

今日はその決算資料勉強会について、どのように行なっているか、メリットなどをまとめて紹介していきます。


継続的に観察し勉強会を実施

弊社コーポレート部では決算資料勉強会を、①週一回メンバーが持ち回りで他社の決算資料を読み②自分なりに分析し疑問点をまとめ③メンバーに共有し意見を出し合う、という方法で行なっています。

決算資料など開示をウォッチしていく企業は、下記のような観点を踏まえ、各メンバーで2社ずつ選びました。

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・弊社と同じようにマッチングプラットフォームを運営している
・IPO後も順調に業績を伸ばしている
・M&A、資金調達などファイナンスを活発に行なっている
・メンバーが個人的に興味がある
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選んだ企業を勉強会の題材とし、各メンバーが継続的にウォッチしていきます。(弊社の場合5人持ち回りで行なっているので、一回りするとちょうど次の決算が開示されるくらいのペースになっています。)

この、継続的にウォッチするというのがミソです。継続的にウォッチすることで、その企業がどのような経営戦略やファイナンスを行なったのか、その結果がどうだったのか、結果を受けてどのように戦略を変化させていったのかを、企業の活動を順を追って把握できるので理解が深まります

また、開示の中でも自由度高く自社の状況を発信できる"決算説明資料"を継続的に観察すると、数字の見せ方、表現、開示する範囲など細かい変更点が見えてきます

「なぜこのタイミングでコストの内訳を、より詳細に記載したのだろう 」、「新たな指標で業績の好調をアピールしているが、この裏には何か思惑があるのではないか」というように、他社のIR担当の資料作成時を追体験するように観察することで、自社の開示にも還元できるような知識を身に付けることが出来ます。


多様な視点から意見をもらう

分析したこと、疑問点をまとめたら、それをメンバーに共有し意見を出し合うことで、理解を深めていきます。

これは弊社の特徴でもあるのですが、元大手監査法人の会計士であるメンバーや、証券会社の公開引受部での業務経験があるメンバー、弁護士、デザイナーというかなり多様なバックグラウンドを持つ人で、コーポレート部(勉強会の参加者)が構成されているので、専門的な視点から意見をもらうことができます。

また、この勉強会には弊社CFOも参加しているため、実はかなり贅沢な機会となっています笑。

そんな多様なメンバーから意見をもらえるので、会計や開示の細かいルールなど制度的な論点から、なぜそうする必要があるのか、どのような意図でこの見せ方を選択したのかなど、勉強会は本質的な理解が進むような場になっています。

私にとって、1人で短信や四半期報告書を確認し、疑問点をネットで調べて表面的な理解だけしかできないまま読んだ気になっているパターンが多かったと思うので、このような場は貴重です。

また、弊社勉強会の場合なるべくゆるく、業務に支障が出ない程度の事前準備で臨み、疑問点は勉強会の中で解消すれば良しとしております。ハードルを高く設定しないことで、勉強会が持続するようになるので、意外とこれは大事なことだと思います。そんな心構えでも扱う題材に論点がたっぷりあるので、かなり勉強になります。


他社の決算を教科書に

会計やIRについて勉強するには、教科書的な理解ももちろん必要ですが、その応用が詰まっている実例から知識を得ることが何より大事だと思います。

この分野には、教科書的にはこうだけど実際はこうだよねということが多々あるので、どのようにファイナンス・開示をすることが多いのか、法・ルールの改正による新しい論点など、実例を見ることで潮流を把握することができるからです。

また、ビジネスモデルや商材が自社に似ている企業や、ファイナンスを活発に行なっている企業を対象にすることで、他社の開示をそのまま教科書にして学び、IR資料作成、戦略の意思決定など業務に還元することができます。

重要なのは分かっているけど、他社の開示を読むのは慣れていなくて腰が重いという方は、思い切ってチームの継続的な勉強会にしてしまい、楽しみながら習慣化してみてはいかがでしょうか?

継続的なナレッジの共有の場を設けることはチーム力の強化にも繋がりますし、良いものですよ。

では、また。

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