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楽をしたいのは結構。けど迷惑はかけるな。

ぼくたち家族が住んでるアパートなんですが、共用のゴミステーションがあるんですね。

しかもそのゴミ捨て場が結構な便利アイテムでして、普通ゴミの種類によって捨てる日というのが決まってると思うんですが、ぼくが住んでるアパートはいつでもなんでも捨てることができるんです。

しかもこれは、ゴミ収集の人が選別して持って帰ってくれるというわけではありません。どんなゴミでも次の日にはキレイさっぱり持って帰ってくれるんですね。

なのでぼくたち家族は、ゴミ捨てに関しても便利にさせていただいてるんです。

ですが、こんなアパートの住民だから享受できる特権を、全くの部外者がこっそり使ってる場面を目撃してしまったんです。

そもそも、アパートのゴミステーションは誰でも接触できる場所に存在しています。いや、たしかにアパートの敷地内にあるんですよ。でも、ぼくの住んでるアパートの構造は、入口から駐車場が広がっていて、その一番奥にアパート(6家族はいれる小さめのもの)が建っています。

しかも、アパートや駐車場を含めた敷地の全ては塀で囲まれています。なので、入口は駐車場に隣接する1つしかないんですね。

で、ついこの間の朝のことです。

ぼくは普段、朝の4時〜4時半に起きて仕事をするのですが、まだ外は真っ暗で生活音の1つも鳴らない状況のなか、外からガサゴソと音が聞こえてきたんですね。

アパートにはぼく含めて全部で6家族が住んでますんで、「どこかのお父さんが早く出勤しているのかな?そのついでにゴミを捨ててるんだろう」くらいにしか思いませんでした。

ですが、あきらかにゴミステーションにゴミをすててるガサゴソ音は、一向にとまる気配がありません。ずっとガサゴソガサゴソなってるんですよね。

できるだけ無視してたんですが、いくらなんでもガサゴソガサゴソガサゴソガサゴソいうもんですから、だんだんとイライラしてきましてw、ついベランダの窓を開けてしまったんです。

というのも、ぼくの部屋は1階でして、ゴミステーションをベランダからすぐ見れる位置にあるんですね。なので、「ちょっと静かにお願いします」と言うくらいならすぐにできるんです。

なのでベランダの窓をあけて「ちょっと」と声をかけると、そこには今まで見たこともない知らないおじさんがセッセとゴミを捨ててたんです(苦笑)

ぼくはビックリして「ちょっと、何やってんの」と声をかけると、そのおじさんもビックリしたらしくて、テレビでたまにみかける世界ビックリ映像で出てくるような豪快な尻もちを目の前でバチコン!と、ついたんです。

しかも、口をパクパクしながら尻もちをついたまま後退りをするというサービスっぷりw

まあ、それもそうでしょう。

おじさんとしては、アパートの住民はみんな寝ているはずです。しかも時間もまだ4時とかですよ。なので余裕しゃくしゃくでゴミを無断投棄することができるはずだったことでしょう。

結局そのおじさんは逃げていったのですが、ゴミステーションの中を見るとDVDプレーヤーとか炊飯器といった家電製品、他にも瀬戸ものなどといった処分に困るものが大量に入っていました。

でも、一方でそのおじさんの気持ちもわからなくもなかったんですね。というのも、楽に問題を解決できる方法があるのなら、人はついその誘惑に負けてしまいそうになるからです。

今回は処分が難しいどんなゴミでも、次の日には必ずキレイさっぱり回収してくれる魔法のゴミステーションというものでした。なのでゴミの処分に困っている地域住民は「あそこに入れればなんとかなる」という軽い気持ちで、不法・無断投棄をしたんだと思います。

楽してやせたい、楽して稼ぎたいも全く同じなんですが、人はどうしても楽をしたいと思ってしまう生き物です。そこは悪いとはいいません。

ですが、その「楽をしたい」という欲望や行為が人様の迷惑になったり、法に触れたりするのであれば、そこは大人として自制できる人間になっていただきたいものです。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。