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東京で迷子になった時の話をします

あれは、1年半前くらいの出来事ですかね、、、

とある講座を受けるために、ぼくは人生3回目の東京に足を運んでいました。しかもその日は、東京としては3回目だけど、人生で初めて渋谷に足を運んだんですね。

その目的はずばり“暇つぶし”w というのも講座は半年間かけて月に1回東京に集まって行うものでした。なので、毎月毎月新しい土地に行って、東京の土地勘を養おうとしてたんですね。

ですがその日、ぼくは事件を引き起こします。

東京3回目のぼくは、魔の迷宮「東京駅」を攻略するために、いつも通りスマホ片手に渋谷駅への行き方を調べていました。

そしていつも通り、山手線だの銀座線だの丸の内線だの東京メトロだのなんだのという呪文に苦しめられながら、2分に1度くらいのペースで路線をチェックしながら渋谷駅に向かったんですね。

で、スマホでチェックしちゃあ人混みを潜り抜け、スマホでチェックしちゃあ人混みを潜り抜けということをしながら、やっとの思いで渋谷駅にたどり着きました。

今となっちゃあ別になんとも思わないのですが、当時のぼくは到着できた嬉しさに心から感動して、立ち並ぶビル群を見上げながらその達成感を下唇を噛みしめながら味わうという、田舎者丸出しの行為をしていましたw

ひと通りの感動を噛み締めたところでw、どこになにがあるか調べないままとりあえず駅周辺を歩いてみました。すると、なにやら特別大きな人だかりがあったんですね。

そうです。そこにはあの忠犬ハチ公があったんですよ。

「おお、これハチ公ってやつじゃないの?」そう思いながら近づいてみると、周りの人たちもどうやらハチ公目当で集まってたようで、記念がてらパシパシと写真をとってたんですね。

なのでぼくもそれに触発されてw、スマホを取り出したその時です。カメラモードを起動したと同時にプツッと画面が真っ暗になりました。

いくら路線を調べるためにスマホを使ったといっても、電池はまだ半分位ありました。なので「なにかのイレギュラーだろう」と思って淡々と電源を入れ直したのですが、、、まったく起動しないんですね(苦笑)

10回押そうが20回押そうが、なんなら50回100回押そうが、うんともすんとも言わなかったんですよ。

その瞬間、ぼくの額には汗がダラダラ湧いてきました。

というのも、講座の会場の情報はスマホだけに入っていたからです。

そうなんです。いくら土地勘がないといっても、建物の名前さえわかればGoogleマップでちょちょいのちょいと目的地に辿り着けます。なので、余裕ぶっかまして講座会場のことは全く調べてなかったんですね。

しかも講座開始まであと1時間。そして、ぼくの頭の中には『日本橋』というワードしかありません。正直、メッチャあせりましたw

でもそのおかげで、いろんな経験や気づきをさせてもらいました。

やっぱり一番はなんといっても、人間は極限状態になればいろんな記憶がよみがえるというものです。ぼくの例なんですが、電源が落ちたすぐくらいは『日本橋』というワードしか思い浮かびませんでした。ですが、しばらく街を歩きながら考えていると、ふと『ビジョンセンター日本橋』という会場名を思い出したんですね。

そうなんですよ。案内の届いた日に1回しか見てなかったのに、みごとに会場名を思い出したんですよ笑

ですが、そこからが大変でした。ビジョンセンター日本橋という名前を思い出しても場所はサッパリわかりません。思い切って道ゆく人に聞いてみても「急いでますので」と考えてすらもらえないという始末ですw

交番を探してみても見つからず、やっとの思いで「おお!交番じゃあ!!」と近づくと、そこは造幣局の敷地で危うく捕縛されそうになったりとw、目的地は近いはずなのに辿り着けない状態でいたんですね。

ですが、それでもめげずに歩いていると(講座に数百万かけてたんで諦めたくないw)、『日本橋観光案内所』が目に入りました。

これだ!ぼくは即座にそう思いました。案内所であればどんな人がきても対処できるようにパソコンがあるはず。そして、案内用に地図があると思ったからです。

中に入ってスタッフさんに聞いてみると案の定です。パソコンで場所を調べてくれて、会場までの地図を赤線をひいてぼくに渡してくれました。(マジ天使!)

結果、1時間以上遅刻してしまいましたが、ぼくはスマホなし、事前情報なしで、会場にたどり着くことができたんですね。

やっぱりスマホはなにを言われようとも便利であるものには変わりありません。ぼくも普段からスマホで電話もしないし、SNSも嫌いなのでやってないし、調べ物もスマホじゃほとんどしないんで、正直言ってスマホがなくても生きていけると思ってました。

ですが、心のどこかでやっぱり依存しちゃってたんですね。

たしかにスマホに依存しないように注意するのは大事です。ですが、スマホをできるだけ使わないと決めたのであれば、代替案をしっかり決めておく必要があります。

それがなかったら、やっぱりスマホに戻ってしまうんだな、、、そういう発見ができた2018年秋の出来事でした。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。