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保険屋が示したモノ売る秘訣

先日、保険の見直しをした時の話です。

とあるFPの方を家に招いて、今どんな商品があるのか聞いてたんですね。

すると、傷害保険の切り替えをすすめられました。というのも、傷害保険に関しては、保険そのものよりも医療の進歩が大きすぎて、保険の内容がすぐワリに合わなくなる事例がたくさんあるらしいからです。

例えば、入院日数なんかもそうです。

ぼくが契約していた保険は、入院手当が1日2万円支給されるものでした。契約した5〜6年前であれば、入院は平均して5日くらいするものだという常識があったんですね。

ですが、今は違います。医療が進歩したのと同時に、病院の数が足りない時代となりました。なので、平均入院日数も2日程度と、ガクンと少なくなりました。

ひと昔前であれば、盲腸も手術をすれば長期入院が必須だったんですが、聞けば最近は日帰りらしいじゃないですか。

どうやら手術の方法自体が変わったらしくて、従来は盲腸であればガッツリお腹を開いて行ってたんですが、最近はプツプツと穴を開けて検視鏡だけでコトを成せるそうです。

だから、傷害保険に関しては、3〜4年に1回は本気で見直した方がいいそうなんですね。

それを聞いてぼくは、「おお、切り替えんとマズイじゃん。」と思いました。

その保険屋さんの話が真実かどうか、自分で調べたわけじゃないのに、けっこう前のめりで話を聞いていました。そして、最終的には保険の切り替えを行いました。

ですが、契約した時に決め手となったことは、『傷害保険を切り替えないことで発生する損』だけじゃありませんでした。

その保険屋さんの『堂々たる姿勢』にも、信頼感を覚えてたんですね。

今回来てもらった保険屋さんは、妻がどこからか連れてきた人でした。

しかも妻は、ぼくが「その保険屋さんはどこで知り合ったの?」と聞くと、「う〜ん、忘れたw」とか言っちゃってたし、完全に不信感の方が先行している状態で話をスタートさせてました。

ですが、その保険屋さんは全てにおいて自信満々なんですよ。

背筋もピシッと伸びていて、スーツもくたびれた安物じゃなく、高級とは行かないまでも普通のサラリーマンであれば買わないようなレベルのものを召されてました。

外観的なもの以外にも、その保険屋さんはぼくの10歳年上だったんですが、それでも抜けのない敬語を使っていましたし、心構えとしては「お客さんの損をできるだけ排除する」というものが、ヒシヒシと伝わってきたんですね。

よく、「商品さえ良ければ売れる」という方がいます。

ですが、結論から言うと、それは間違いなんですね。

そうじゃなくて、『”いい商品を扱っている”という堂々たる自信があふれている人』から、人は商品を買うんです。

ネットでもそうです。

いい商品が売れるんであれば、商品名だけをのせておけば売れるハズです。もちろんこれが極論であることは百も承知。でも、本当に商品さえ良ければ売れるんであれば、写真だけをガンガン載せれば売れるという理屈になります。

けど、実際はそんなことありませんよね。

これは、高額なものであったり、人々の生活にあまり定着していないもの、保険などの予防商品といった、いわゆる売れにくい商品であればあるほど、顕著に現れてきます。

逆に、安い商品や、トイレットペーパーや洗剤などの日用品といった、日々消費される商品であれば、何も言わなくても売れるでしょう。

ビジネスをしているほとんどの人は、前者を扱っていると思いますが、、、

なので、「なぜこの商品がオススメできるのか?」をしっかり腹に落とし込んで、堂々たる姿勢を演出する練習をすることも、信頼感を集めるのに効果的ですね!

田辺輝恭

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